【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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夕闇通り探検隊

      2017/07/26

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うちの地元はニュータウン地域なんだが、もうボロボロな団地ばかり。

723 :本当にあった怖い名無し:2006/07/08(土) 01:00:22 ID:GD4TukHLO

今では老人が住む町に変貌してるようなところなんだよね。

で、小学校2年くらいだったかな?季節は夏真っ只中。

放課後いつも遊んでいるメンバー8人で、冒険と称して遊びに出たんだ。

まぁ冒険といっても、地元から2kmぐらいしか離れてないところなんだけど、団地群の端の方で隣には雑木林があるような、雰囲気的には最悪な感じのとこ。

その雑木林をみんなで歩き回って楽しんでたんだ。

もう日が落ちてきたし帰るかってことで帰路についた。

夕暮れ時ってやつ?黄昏時ってやつ?まぁそんな雰囲気の中、帰路についてたんだ。皆でワイワイ帰ってた。

そして、ある団地の前を通りかかったんだよな。

場所は、雑木林から歩いていくとちょっと隔離されたような団地が二棟あって、その傍ら。

そのふた棟は横に並んでるんだけど、正面以外は雑木林というか木に囲まれていて空気が重い。

なんつーか、夕闇通り探検隊ってPSソフトがあるんだけど、まさにあんな感じ。

Playstation 夕闇通り探検隊

正面の道路は普通の道路で、そこを歩いてたんだ。

そしたら、どっからともなく女の子笑い声が聞こえてきた。

俺は「え?」っと思って、回りを見渡しても誰もいない。

仲間8人に女の子なんていない。

どっから声がしているのかその声の主を探したんだ。

そしたら、その団地の2階のガラス窓から女の子が網戸越しにこっちを向いてた。

また、その女の子が不気味。

何が不気味かって、その女の子の部屋は真っ暗。部屋の奥は何も見えない。

窓際の女の子だけがピンク色の服着てこっちを見ている。

何秒か見とれた後、俺は周りに伝えようと思ったけど、何人かそっちの方見てて、明らかに女の子の存在に気付いているんだ。

立ち止まった何人かが黙ってそっちの方を見てるものだから、気付いてなかった子達もそっちの方を見だした。

みんな何秒か見とれてた。

そしたら中の一人が、「うわーーーー!」って走り出したものだから、皆も叫んで走り出した。

この時、俺はローラーブレード履いていたので勢いあまって転んだんだが、必死の速さで起き上がり走った。

皆で普段いつも遊んでいる自宅の下の、団地で囲まれている公園にたどり着いた。

勿論皆、「幽霊だ!幽霊だ!」と騒ぎ始めた。

まぁ得意になったんだろうな。知り合いのおばちゃんにも「幽霊がいた」って教える始末。ガキは性質が悪い。

おばちゃんは軽く流してた。

で、しばらくして建設的な会議が始まった。

「明日は休みだから、あの家をもう一回調べに行こう」って話になった。

仲の良い俺とその他2人で、明日の朝その家を調べに行くことになった。

翌日、朝そのいつもの公園に集まり、3人でその家に向かう。

そして、その問題の団地に着いた。

さすがに晴天だし、朝なので不気味な気配はなかった。

手始めにポストを調べることになったんだ。

俺はヘタレだから前の道路にいて、ポストは友達が調べていた。

すると友達が、「20×号室だよねー?」と尋ねてきたから、「うん、そうだよ!」と、部屋が何号室か分からないのに答えた。

「ちょっときて」と友達が手招きするから、一応ポストのところに行ってみた。

「これさぁ……」と友達が指を指したのは、その家のポスト。

なんか丸いシールが張ってあった。

よく見てみると、『移転:○○』と名前が書かれていた。

この丸いシールは、引越す際にそこに名前を書き、新たにそこに居住する人が入ったら剥がされるというもの。

つまり、20×号室は引っ越したあとで、居住者も居ない。

つありあの女の子は、何者?マジで幽霊?

一瞬理解出来なかったが、分かった瞬間凄い怖かった。

鳥肌が立ち逃げ出したくなった。

が、意外と回りの2人は冷静で、「2階に上がってドアの前まで行ってみようぜ」なんて言いやがった。

正直行きたくなかったが、二人が行くもんだから渋りながらも付いて行った。

二階に上がり、20×号室の青い扉の前に立った。

これといって何もない。友達は新聞の投かん口を開けて中を覗いている。

数秒後、投かん口を見ていた友達が、猛烈な速さで階段を駆け下り逃げていった。

と同時に、俺も猛烈な勢いで逃げ出した。

3人で何処へ向かっているのかは分からないが、取り合えず走った。

多少走って人通りがある場所に出て、やっとそこで皆落ち着いた。

「なにがあったの?」と、俺は投かん口を覗いてた子に聞いた。

「いきなり顔に風がきたからビックリした」と彼は言った。

「風だけかよ」なんて思っていたけど、その日は無風で物凄く暑かった。

更によくよく考えてみると、空家なため窓は全て閉まりきっているはず。

その答えを皆で出したとき、皆黙ってしまった。

本当に寒気がした。

昨日は「幽霊だー!」ってテンションの上がっってたのに、この現実を知らされた3人のテンションはガタ落ち。

本当に笑ってられなかった。

次に学校に行ったとき結果を皆に伝えた。

何人かはもう既に友達から聞いて知ってたみたいだが、盛り上がりは半端なかった。

「今日放課後行こうぜ」みたいな話が行ってない面子であがっていたが、俺ら3人は行くのを拒んだ。

次の日、行った面子は「本当に引っ越してた。俺らが見たのマジで幽霊?」とか、神妙な面持ちで言ってきた。

8人全員同じものを見ているんだから、間違いはないだろう。

勿論その後、俺らの学年では幽霊団地が話題になった。

それで、全く同じ幽霊を見たなんて奴がちょこちょこ居た。

中には「お線香の匂いが凄いした」とか言ってたけど、どいつもこいつも胡散臭い。

単なる便乗した目立ちたがり屋にしか見えなかったし、実際そうだろう。

 実際、彼女見た俺ら8人は、聞かれる以外もうその話をしなくなった。

実のところ、見てないから盛り上がれるのであって、見てしまったらもう幽霊以外のなにものでもなく、興味すら湧かなくなってたんだろう。

そうして、幽霊騒ぎは鎮火していった。

(了)

 

文豪山怪奇譚 山の怪談名作選/東雅夫

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