【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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幽霊を見る方法

      2017/07/19

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俺が高二の時に体験した話をする。

俺は小学生の頃から怖い話が好きで、そのテの本やテレビの特番やなんかは必ず見ていた。

高校に入っても、クラスの好き者と集まってはよく怪談話をしていた。霊を見たいと思っていた。

ある日、教室で弁当を食いながら、いつもの連中、リーダー格の龍男や重樹、新太郎なんかと怪談話をやっていると、同級生の勝夫が何気に仲間に加わってきた。

その時は女の子もいて「キャー、キャー」やってたから、勝夫も一緒に騒ぎたくなったのだろうと思った。

すると勝夫は、「おい、龍男。おまえ、幽霊見たことあるのか?」と聞いてきた。

龍男は「ないよ。見ようとしていろんなことやったり、行ったりしたけどな」と答えた。

「おまえが霊を見たいなら、確実に見れる方法を教えてやろうか?」

「なに???」

勝夫によると、勝夫はいわゆる見ちゃう奴で、子供の時からそうだったので、今ではもうなんともないという。

ただ、霊によってはかなりきつい時もある。だから、遊び半分であまり霊とは関わらないほうがいい。

俺たちがよくそのテの話をしているので、ちょっと忠告にきた、とのことだった。

「俺の言う通りにすれば絶対に見れるけど、どうする?」

「おお!教えてくれ!」

他の連中も「マジかよ!」「見ようぜ!」とか言って興奮している。

勝夫によるとその方法は、不慮の事故とか、殺人とか、この世に未練を残した人の死んだ現場に行って、心の底から同情してやることだという。

本当にあなたは可哀想な人だ、この世でまだやりたいこともあっただろうに、できることなら私が替わってあげたかった……というふうに。

そうすれば必ず幽霊が現れるという。

俺たちはさっそく、その週末の土曜日に実行することにした。

メンバーはいつもの、龍男、重樹、新太郎、俺、そしてOBの峯先輩の5人。

いつもキャーキャーいっている女どもは、怖すぎると言って不参加。

場所は東京の郊外にある山道だ。

そこはOLが暴行され、絞殺死体で発見された場所だった。

当時わりと記憶に新しい事件だったとはいえ、図書館で新聞記事を探したり、事前に資料をそろえたのだから、我々もなにか取り憑かれたような感じだったかもしれない。

土曜の深夜12時に、俺らは峯先輩の家の前に集合して、先輩の車で現地に向かった。

車中、みんなそれぞれギャグをかましながら陽気にしていたが、内心ビビッてるのは明白だった。

俺も、車が街道から田舎道に入って、あたりが鬱そうとしてくるにつれ、こりゃやっぱまずいんじゃねーか、と思い始めてきた。

対向車もいなくなり、まわりが畑や林ばかりになってくると、先輩の隣で地図を見ながらナビしてた龍男が、「この辺だぞ」と叫んだ。

声がうわずっているのがわかる。時計を見ると1時半を少しまわっていた。

車を道の端に停めて、俺たちは現場を探すことにした。

俺はカセットテープレコーダーと懐中電燈、それと密かに持ってきたお守りをポケットに入れて外に出た。

重樹がコンビニで買った『写るんです』でその辺をバシバシ撮ってる。

峯先輩が車に残り、ヘッドライトを消すといきなり暗闇になったが、道沿いの外灯と月明かりでわりとまわりが見える。

山のほうへと続くわき道を50メートルくらい入り、現場らしきところを探していると、さすがに背筋が冷たくなってくる。

ここら辺で人が殺されたんだ……

しばらく歩いていると、「あっ」と新太郎が声を上げた。

「どうした?」と俺が聞くと、新太郎は斜め向こうの地面を指している。

見ると、そこだけ草が取り払われ、小さいお猪口みたいなものに線香がささっていて、まわりに花が供えてある。

俺は懐中電燈でそこを照らしながら、皆の顔を見た。

月明かりのせいか、青白い精気のない表情をしている。

全員無言。俺は情けないことに足が震えて、腹のあたりの力が抜けてきたのを感じた。

これはまずい。どう考えても尋常じゃない。

俺が「やっぱよそうぜ。シャレになんないよ!」と言うと、龍男は「何言ってるんだ!ここまできたんだぞ。やるしかねーよ!」と、ひきつった顔つきで食ってかかる。

重樹も新太郎も泣きそうな顔をしている。

「本当に出てきたら、どうすんだよ……」

重樹がか細い声を上げる。

「ばかたれ!それを見に来たんだろうが。でも……逃げればいいよ」

龍男も怖いに違いない。必要以上に大声で怒鳴る。

結局龍男の勢いに負け、霊を呼び出すことになった。

全員で目をつむり、花が供えてある場所に向かって両手を合わせ、いち、に、のさんで同情する。

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俺はカセットを録音状態にして足元に置いている。

全員両手を合わせ身じろぎもしない。

あたりからは虫の鳴き声と、ときどき吹く風にそよぐ葉の音以外は何も聞こえてこない。
俺は目をつむりながら、
『○○さん(名前は調べてあった)、頼みますから出て来ないでください』と一心不乱になって祈っていた。

俺は、冗談じゃない、幽霊なんて見てたまるか、と思っていた。

あれほど見たがってたのに、いい気なものである。

しばらくそうしていると、(実際は1分も経っていないと思う、今から思えば)一瞬、まわりの空気が変わったような気がした。

なんていうか、密度というか濃さというか……

そして、口の中がおかしい。

妙にきな臭いような、錆びくさいような感じになってきて、これは恐怖でのどがカラカラになったに違いない、あるいは貧血の前触れかも……などとあれこれ考えていた。

すると、「あぅっ! わわわぁ!」と声にならない叫びがあがった。

「ど、どうした!」

俺は飛び上がり、他の連中を見た。

龍男が座り込んで、口を大きく開けたまま前方を凝視している。

見ると、女があお向けに寝転がって、首だけ起こしてこちらを見ている。

俺は頭が真っ白になった。

まるで映画のワンシーンを、スローモーションで見ている感じとでも言おうか。

「あぎゃーっ!!!」

転げるようにその場から逃げ出し、もと来た道をめちゃくちゃに走った。

前方を重樹と新太郎が走ってるのがわかった。

あれ、龍男は?それにカセットを忘れた。

信じてもらえないかもしれないが、俺は大パニックのさなかにそんなことを考えていた。

そして後ろを見ると、さっきの場所に龍男がまだいるのが見えた。

やばい!

俺は引き返し、カセットをひったくると、座ったままの龍男の頭をボカッとなぐった。

女のほうを睨みつけるように見ると、さっきの体勢のままだったが、体の輪郭がきらきらし始めて、体はなんというか、しゃぼん玉がだんだん薄くなって透明になり、消えていくように、消えてしまった。

俺は呆然としている龍男を引っ張っていく道すがら、『出てくるなと言ったのに出てきやがって』という怒りでいっぱいだった。

もちろん、今から思えば非常に身勝手なのだが、その時はそう思ってた。

先輩の車まで来ると、重樹と新太郎が狂ったように手招きしてる。

「早く来い!」「何してる!逃げるんだ」

猛スピードで車を走らせている先輩に、一部始終を話すと、「マジかよ……」と顔をこわばらせ、しきりにバックミラーをのぞく。

龍男によると、一瞬腰が抜けて動けなくなり、その間中あの女と目が合っていたらしい。

車中、全員で目撃したことを言い合い、間違いなく一致していることを確認した。

あれはやはり幽霊だったのだ。殺された女の霊が出てきたのだ。

そう考えるのが一番自然だ。そう結論づけた。

翌日曜日。俺たちは龍男の家に集まって、勝夫を待っていた。

昨日の出来事を全部話し、幽霊が見れる勝夫に判断してもらおうというわけだ。

しばらくして勝夫がやってきた。

俺たちを見てどこか沈んだ顔をしている。

昨日の一部始終を話すと、「やっぱりな」と言った。

「なんか嫌な予感がしてたんだ。本当にやっちまったんだ」

「おまえが言い出しっぺなんだからな」

龍男が毒づく。

「いくらなんでも、暴行されて殺された女なんて……」

「おまえ言っただろう、この世に未練がある奴って」

「で、おまえ同情したのか?」

「ああ、あたりまえだ」と龍男が言う。

「俺は出てくるな、と念じた」と俺が言う。

「俺もだ」「俺も」と重樹と新太郎が言う。

「あれはやっぱり幽霊か?」と俺が聞くと、勝夫は「ああそうだよ、間違いないね」と言った。

「俺はあの女と見つめ合っちゃったんだからな」と、龍男が弱々しく笑った。

「今、おまえの肩にのってるよ……」と勝夫が言った。

「??!!」

その年の冬、龍男は休学し、翌年退学した。家族そろって長野に引っ越して行った。理由はあえて言わない。

後から考えて、俺にはわからないことがある。

勝夫は最初、俺たちを心配して、霊にあまり関わるなと言いたくて、近づいてきたのではなかったか。

なのに、あえて霊の呼び出し方法を教えたのはなぜか。

龍男が引越してから、勝夫が千代美と付き合い出したのも偶然か。

千代美は龍男の彼女だった。

あの日、勝夫が近寄ってきた日も、千代美は龍男のそばにいた。

たぶん俺の妄想なのだろう。今となってはどうでもいいことだ。

それから、あのカセットを翌日全員で聞いた。

ザーッという音の中に、かすかに「……しぃ、……しぃ」と女の声が入っていた。

勝夫は「苦しい、苦しいと言ってる」と言うが、俺には「悔しい、悔しい」に聞こえた。

(了)

 

超怖い怖い怖~い話 ほら、あなたの隣に…/さたなきあ

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