【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

*

ワンカラの怪

   

Sponsored Link

先日、地元のカラオケ店に一人で行った時の話。

436 :ざんげの値打ちもない:2007/07/05(木) 15:16:56 ID:oe8yNljK0

カラオケの機種を選択した際、希望の方じゃなければすぐに部屋に通せると言われたんだが、やっぱりこっちが良いんで、と言うと、十五分くらい待ってもらうことになると言われた。

それで良いですと了承して便所に行った。

便所に入る前、何気なく便所前の部屋をちょっとだけ覗いた。

大人数部屋に女が一人で歌ってて、奇妙だった。

目線を感じたのか、女がふとこっちに振り向いたから俺はやべ、と思って目を合わせずすぐに便所に入った。

便所から出て受付に行くと、部屋が空きましたのでご案内しますと言われた。

十五分くらい掛かるって言われたのに、ラッキーと思って、渡された札の部屋に行くと、さっき覗いた便所前の大部屋だった。

この大部屋で一人で二時間歌うのかと思うと、何だか気が滅入る。

しかもついさっきまで、女が歌っていて……そういやあの女、会計場で見なかったから、俺が用を足す内に歌い終えて、会計済ませて出てったのか?早ぇーなおい。

ていうか、店員が部屋一旦片付けて、マイクやら何やらセットし直すのも早過ぎないか?と、何となく違和感を感じたけど、その時はあんま深く考えなかった。

大部屋は、前の女の跡形もなく綺麗に掃除されてたけど、何となくいい感じはしなかった。

だだっ広くて、あと所々壁紙が剥がれてた。

でもまぁ深く考えず、時間も無駄にしたくないから、俺は曲を入れまくった。

陽気なアニソンとか、なるべく気分が盛り上がるようなやつばっか入れてしばらく歌った後、時計を見ると丁度一時間過ぎてた。

まだ半分ある。

丁度、予約曲も途切れたので小休止にドリンクバーに行った。

部屋に戻ってきたとき、俺は驚いた。

聴いたこともないような曲が部屋中に鳴り響いていた。もちろん俺は入れてない。

演歌のような曲で、画面は

「細いナイフを光らせて にくい男を待っていた」

という歌詞を追っていた。

俺はとにかく慌てて、リモコンで曲を切った。

気味が悪かった。

俺はしばらく歌わないで、とってきた烏龍茶を飲んでたけど、静まりかえっただだっ広い部屋に、一人でいるとますます不気味で、仕方ないから本とリモコンを引き寄せて、また曲を入れてった。

ところが前奏が始まって歌おうとすると、手元に置いてたはずマイクがない。

あれ?と思いふと見ると、部屋の奥、大机の端の方に転がっている。

この机傾いてんのか?と思いながら、俺はマイクを取って歌い出した。

だけど二曲目の途中で、握っていたマイクをふと見て、俺は気付いてしまった。

マイクには、球体の縁に転がり防止のストッパーが付いている。

机が傾いていたとしても、あんなに奥まで転がるはずがない。

俺はゾッとして、思わず部屋を隅々見渡した。

曲も消した。

俺はふと気付いて、タッチパネル式のリモコンの方を手に取った。

履歴を見てみた。俺がいま消した曲の前に

「ざんげの値打ちもない」

という見知らぬタイトルが入っていた。

俺がドリンクバーから帰ってきたとき、かかっていたあの演歌みたいな曲だろう。

俺は入れてない。間違えても入れてない。

俺は、そのずっと前の履歴もさかのぼって見てみた。すると

「ざんげの値打ちもない」
「ざんげの値打ちもない」
「ざんげの値打ちもない」
「ざんげの値打ちもない」
「ざんげの値打ちもない」

俺は部屋から出て、目の前の便所に入った。

したくもないけど個室に入った。

そうしてしばらく、今日来てすぐ、あの部屋を覗いたとき見えた女の横顔を思い浮かべていた。

気持ちが悪い。もう、あの部屋で歌いたくない。

でもいつまでも、個室にいても仕方がないので、まだ三十分以上時間はあるが、会計を済ませてここを出ようと、部屋に立った。

ドアノブを握って、おそるおそる数センチ開いた時、音が漏れてきた。

部屋にはまた、大音量であの曲がかかっていた。

もう無理だ!と思った俺は、部屋に入らず、そのまま受付の方に向かった。

角を曲がる瞬間、ふと部屋の方を振り向いた。

扉のガラスの部分から女がこちらを見ていた。

へばりついて笑っていた。

俺は受付に行ったが、事情を説明した所で、信じてもらえなかったらどうしようと思って、おどおどしながら店員に

「あの、十四番の部屋なんですけど……」

と話し掛けると、店員は何か察知したように、すぐに俺の言葉を遮った。

「あ、分かりました、分かりました。大丈夫です。部屋、お替えになりますか?」

「いや、もう帰ります」

すると店員は、他のバイトの子と、目配せをして、あの部屋まで俺の荷物を取りに行ってくれた。手慣れた風だった。

金を払おうとすると、「今日は、料金は結構です」と言われた……

(了)

[出典:http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1182759124]

 

怪談彼女 てけてけ 永遠月心悟/著

Sponsored Link

 - 奇妙な話・不思議な話・怪異譚

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

黒い玉

  小学校中学年頃の話。 316: 本当にあった怖い名無し:2011/ …

パープルガール

  この話を人に話す時、「確かにその話、滅茶苦茶怖いけど、本当かよ?」 …

異世界偽家族

俺の弟が小三の時に体験した話 2011/03/01(火) 12:31:03.96 …

未来からやってきた彼氏

  今のこの時代、もちろんタイムマシンなんてないよね。でも私は今の彼氏 …

脳内入院

  俺には過去一度だけ入院経験がある。 その件で腑に落ちない点が発覚し …

湿気たチケット

以前、某コンサートホールでバイトをしていたそのときの経験を話そうと思います。 2 …

先祖伝来の守り刀

  あたしの母方の先祖は、偉い坊さんだったらしい。 で、何かどえらい化 …

延々地蔵と謎の男

小笠原君は関西の某大手製薬企業に勤めている。 しかし仕事柄、中々女性と出会えず、 …

倉庫番の奇妙な体験

数年前、俺はとある倉庫の管理会社みたいなところで働いていた。 538 :元倉庫番 …

生きとし生けるもの

先日、次男坊と二人で、河原にふきのとうを摘みに行きました。 まだ少し時期が早かっ …