【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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牛女と軽自動車

   

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神戸の牛女の伝説はご存知ですか?

221 :九印:2003/01/20 05:52

西宮の鷲林寺が有名ですが、神戸の六甲山にも噂があります。

凄まじいスピードで車やバイクを追ってくる牛頭人体の妖怪の話です。

これのルーツになったのは、第2次大戦中に発見された畜産解体業の娘が牛頭人体であったという噂のようですが、こちらの方は特に人を襲うといったものではないようです。

これらの噂の真偽についてはネットで検索すればすぐに見つかると思いますので、リンクは致しません。

もっともこの話は地元の者は皆知っていますし、肝試しに行く者も少なくありません。

私の友人マサヒロも六甲山にある神社に出るらしいと噂を聞きつけ、遊び半分で肝試しに出かけたようでした。

噂のある神社かどうかわかりませんが、神社らしきものを見つけたと言っていました。

しかし、その神社に近づくと車のヘッドライトが消えたりエアコンの調子が悪くなったりして気味が悪くなり、すぐに帰ったそうです。

私がこの話を聞いた数年後、不思議な話を聞きました。

体験したと言った方がいいのかも知れません。

まったく別の友人の自宅に数人(私、ゆかり、ユミ)で集まり鍋をしていたのですが、ひょんなことから話題が怖い話になり、私はなにげに前に聞いた友人マサヒロの牛女の話を話しました。

するとその中の一人、ゆかりの顔がふと曇ったように見えました。

私と目が合ったゆかりはぽつりぽつりと話し出しました。

「私も行ったことあんねん、たぶん同じとこ。彼氏と友達四人で車で行ってんけどな。遠くから様子を見ると境内っていうんかなぁ鳥居が見えたわ。意外と広くてなぁ。軽自動車ならなんとか敷地内まで車で入っていけそうやったし、車の中やったら怖くないやろっていう話になって入っていったんよ」

「うそぉ、まじで?」

「それでな、ちょっとずつ車で入っていってんけど、”軽”やったから入れるんは入れたけどなんかあってもUターンも出来ひんやんとか思ってたら、いよいよ目の前に鳥居が迫ってた。鳥居をくぐった辺りでふと前を見たら……ちがう、ずっと見てたけど気づかんかったんかな……いやおらんかった絶対!」

何やらゆかりの様子がおかしい。

「なにが? おらんのん?」

「境内っていうん? 賽銭箱がある辺りに四つん這いになった女が白い着物を着てた。みんなが気づいた瞬間、そいつは飛び上がったと思ったら車まで五メートル、ううん一〇メートルぐらいあったのに一瞬でボンネットに飛び乗ってきた」

「……顔見たん?」

「顔は人間やったと思う。でもダラダラすごいよだれ垂らしてた……」

「それでどないしたん?」

「逃げようとしても車のエンジンがいつの間にか止まってて、ライトもなにもつかへん。そのまま数分間みんなかたまってた。あいつもじぃってみんなの顔を見とった。そのうち近くに“他の車”が来たような音が聞こえてきて、助かったって思った。その時、私らの車のエンジンがいつの間にかかってんのに気づいて、訳わからんかったけど運転してた彼氏の頭叩いてん。そしたら彼氏がすごい勢いでバックしだしてんけど、それでもあいつはボンネットにしがみついてた……でも鳥居を超えた瞬間に、またすごい勢いで境内の方にこっちを見たまま後ろ向きにジャンプして戻ったのが見えた。すごい勢いで飛び出したから“別の車”にぶつかりそうやったけど、そんなん気にせんと飛んで逃げたわ。その後、みんなでファミレスで朝まで一緒にいたけど誰も何もしゃべらんままやった」

「……みんなその後、なんにもないの? いや事故とか?」

「ううん、なんにもないよ」

「ッ!!……やめよこの話」

さっきまで一緒に話を聞いていたユミが何かに怯えている。

「え?」

「どないしたん?」

「そこのコタツ下、そこのコタツの足のとこに着物来た二〇センチぐらいの人がおった……」

「!!」

私もすぐに見たが何もいなかった。

「どんな人?」

「女の子……おばあさんかな。かっこは女の子の着物やったけど、顔はおばあさんやった。こたつの足に隠れるみたいにして盗み聞きしてるみたいやった」

私は何も見ていませんし、あまり幽霊とかは信じてないですし、ゆかりはともかくユミはお調子者だったので話を盛り上げる為の芝居かとも思っています。

でもひとつ気になるのは、最初に話した友人マサヒロの話。

あの時マサヒロはこうも言っていました。

「そうそう。俺らがびびって帰ろうとした時、すごい勢いでバックで飛び出してくる“軽”がおってなぁ。俺らの他にもビビリがおってんやろなぁ。ははは」

(了)

 

怪談手帖呪言 [ 徳光正行 ]

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