【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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鶯谷ホテル

      2017/07/06

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これは実際に体験した不思議な話です。

uguisudani[出典:https://www.flickr.com/photos/heliograph/3095833386/in/photostream/]

皆さん、鶯谷をご存知でしょうか?

山手線沿線でありながら最も人気のないエリア。

江戸時代にあった遊郭が今もなお息づくソープランド街、「吉原」の玄関口です。

駅の周辺にはラブホテルが立ち並び、再開発の波に取り残されたというか、忘れられたとでも言うべきでしょうか、町並みは古くどこか陰鬱な空気が漂っています。

夜になると風俗嬢を呼ぶために、男達が一人でホテルに入って行く姿は不思議な光景です。

その日、私と後輩は鶯谷で風俗遊びをすることになりました。

鶯谷のホテルには風俗遊びをする客の為に風俗店を紹介した冊子が置いてあります。

その冊子を見て気に入った店に電話をし、女の子をホテルに呼ぶというシステム。俗に言うホテトルです。

しかし、鶯谷のホテルでは風俗嬢が殺される事件が何件か発生しており、風俗嬢の間ではやはり鶯谷は人気がなく、都落ちしてきた女性が多く働いているのでした。

私達は、まずホテルを探しました。

入り組んだ細道を練り歩き、やっと最安値のホテルを見つけると、フロントには初老の男がやる気なさそうに座っていました。

私がそのオーナーなのか従業員なのか分からない男に声をかけると

「うちはさ、君達みたいに若い人が好きそうな今風のホテルじゃないからぁ」

とやんわり断ってきます。

「いや、いいんです。ただ遊びたいだけですから」

「でも、本当に今風じゃないよぉ?」

男はそう言いながら、渋々鍵を二部屋分、渡してくれました。

仕事が増えることを嫌がったのだろうか。

男に呆れつつも部屋に入り、早速店選びを始めました。

が、あいにく気に入った店がありません。

それは後輩も同じようでした。しかし、今更キャンセルは不可能。

せっかくホテルに入ったのだからと、小1時間程寝てから帰ろうということになりました。

いざ寝ようとすると、後輩が「あの、ソファーで寝るので一緒の部屋で寝てもいいですか?」と言う。

ああ、そういうことか……理由はすぐに分かりました。

実は彼は自称霊感持ちであり、その類を全く信じない私は彼の言う能力は神経質なところから由来しているのだと、自己解決していました。

理由を問うと、案の定でした。

このホテルには嫌な感じがするとのこと。

特に断る理由もないので承諾すると、彼はささっと自分の部屋から荷物を持ってきてソファーに横になりました。

私にはそれが、お化けが怖くて眠れない小学生の様で少し滑稽でした。

そんなことを考えているうちに、私達は眠りについてしまったようです。

私は夢を見ていました。

そこは私達が泊まっている部屋でした。

廊下に通じる閉めたはずの扉はわずかに空いており、そこから微かに差し込んでくる白熱球の明かりが不気味さを演出していました。

扉の横にはソファーが置いてあり、そこには後輩が寝ています。

ただそんな光景が、じーっとカメラで撮影しているかのように見えていました。

夢の中で、ふと私はああこれは夢だなと気付くと目が覚めました。

部屋には昭和を感じる赤い絨毯、壁に掛かっている安っぽい絵、内装にそぐわないミスマッチなテーブル、扉の横には白いソファーがあり後輩が寝ていました。

ただ、扉だけはきちんと閉まっていました。

寝起きの頭でぼんやりとしていると、突然ソファーで寝ている後輩が胸をのけ反らせ、足をエビのようにばたばたと激しく動かし始めました。

咄嗟のことで状況を飲み込めずにいると

「ギャーーーッ!!!」

断末魔の叫びとは、あのことでしょうか、突然のたうちまわりながら彼が叫び始めたのです。

私は聞いたこともないような人の叫び声を耳にして何も出来ずにいました。

何か恐ろしいことが起きている!そんな気がして、心臓は鼓動を早めました。

私がようやく彼をゆすって起こすと、安堵からか彼はほっとした表情を浮かべ、頭を抱えながらゆっくりと何が起きたのかを説明してくれました。

実は彼もまた私と同じ夢を見ていたそうです。しかし、彼は私よりも長く夢を見ていました。

夢の中、わずかに空いた部屋の扉の向こうから、目の無い黒髪の女がゆっくりと入ってきたというのです。

そして、その女は寝ている自分の顔を覗き込むと鼻を近づけてきたようです。

どうやら匂いを嗅いでいたそうです。

私は自分と後輩の夢がリンクしていた事実を知り、鳥肌が立ちました。

当然、すぐにチェックアウトしましが、その際フロントの男にその出来事を話すと

「まぁ、うちも五十年近くやってるからねぇ……」

と嫌な事を連想せずにはいられない答えが返ってきました。

後日談

後輩はその日以来、明らかに様子がおかしくなりました。

異常に自分の匂いを気にするようになり、心配した恋人が心療内科に連れていく程でした。

診断結果は自臭病ということでしたが、私には彼がまだあの時の事を引きずっているようにしか思えません。

真相は定かではないですが、あのホテルで殺された女の霊が犯人の匂いをかぎ分けに夜な夜な現れるのではないかと勝手に想像してしまいます。

うぐいすだにミュージックホール2000/三十路坂~明日があるじゃない~

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 - 怪談

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Comment

  1. 匿名 より:

    「でも、本当に今風じゃないよぉ?」

    どういう意味なんだろう?
    フロントの男が不思議な話だねえ

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