【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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トンネルミステリー

      2017/05/06

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小学六年生だった、ちょうど冬休みに入った日のこと。

そのトンネルは高速道路の下をまっすぐ横切る、細くて短いトンネルだった。

左右一車線ずつ、片側にしか歩行者用の区切りがない、そんなところだった。

今はアスファルト舗装されているが、この当時はまだ舗装もされていなかった。

場所は伏せた方がいいと思うので書かないが、ある県の農村部とだけ申し上げておく。

とにかく田舎のトンネルだ。

その日、私は友人宅に行くためにそのトンネルを通った。

まだ午後の一時過ぎだった。

子供の足でも数十秒で通りぬけられるくらいの短いトンネル。

むこう側の出口がトンネルの外からだって見える、そんなトンネルに入った途端だった。

目の前が急に真っ暗になった。見えるはずの向こう側が見えない。

なにが起きたのかわからなかったが、とにかくおかしいぞと思った。

それで、とにかく一度外に出ようと振り向いたら、そこにはあるはずがない壁が。

ちょうどトンネルの横壁と同じようなコンクリートの壁があった。

入ったばかりの入り口が壁で全部塞がっていた。

怖くなり、外に出ようとトンネルの反対側出口に向かって走ったが、いくら走っても外に出なかった。

先にも書いたが、そもそも出口が見えない。

いつもならあっという間に出られるはずなのに。

そこでもう一度反対に戻ると、やはり壁に突き当たって出られなかった。

ちょうどながーい袋小路に押し込められたような感じだった。

当然パニックを起こして、「うわー」とか、「おおー」とか叫んでいたと思う。

壁も叩いたり蹴ったりした。

しかし、壁に変化などあろうはずもなかった。

しかたなく、もう一度向こうに出ようと歩き始めた。

依然として出口は見えないままだったが、しばらくして妙な音がしているのに気づいた。

横壁の向こうから車の走る音がしていた。

普通に道路を歩いている時にしている車の音。

舗装していない道を走るジャリジャリという音。

そのときにわかった。

『壁の向こう側にほんとのトンネルがあるんだ』って。

じゃあ今いるここは?と考えても答えは出なかったが、(というよりもいまだに答えが出ない)とにかく、ここはあのトンネルではない。

それだけは確かのようだった。

そこで、横壁をさわりながら前に進んでいった。

横壁のどこかからトンネルに帰るのではないかと思ったのだ。

聞こえるからには繋がっているところがある。そう思うしかなかった。

ちょうどパントマイムでよくやってる『壁』ってやつ。

あれのような恰好で壁を触りながら進んでいったら、突然、ほんとうに突然明るいところに出た。

あたりを見ると、20mくらい後ろにトンネルの入り口が見えた。

道端に立っていた。

いつもの見慣れた場所。

『こちら』に戻ってきたらしかった。

戻ることのできた理由はわからない。

このあと急いで友人宅へ行き、これこれこうだと説明したのだが、当然信じてもらえなかった。

無理やりトンネルまで連れてきたが、変わったところはなく、

「嘘ばっかりいってるんじゃない」

と言いながらトンネルに入っていった友人も、なんのこともなくトンネルを通りぬけて、また普通に戻ってきた。

話はこれだけですが、ひとつだけ、今でもどうなっただろうと思うことがある。

あの時私は、ひとつしかない歩行者用の区切りに沿って中に入り、そのあともこの区切りの中で、奥にいったり戻ったり、壁を触ったりしていた。

もし、あそこで区切りの向こう側、つまり奥に向かってではなく、車道にむかって横にずっと歩いていたら、むこうはどうなっていたのか、それがわからないのだ。

壁があったのか、空間が続いていたのか……

(了)

 

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