【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

*

竹林の廃小屋

   

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小学校の頃の話です。

おいらが行ってた小学校の側に竹林があって、

「そこには怪しい人が出るから行っちゃ駄目です」って言われていました。

俺は結局行かずじまいだったんですけど、結構周りは行ってる人が多かくて、「変な小屋があって浮浪者が住んでる」とか、「小屋があって扉がどうしても開かない」とか言ってました。

みんな共通して言ってることは「木造の古い小屋が一つぽつんとある」っていうこと。

いつの間にかその小屋に行ったという事実は、『勇気のある奴』のステータスみたいな感じになって、悪ガキ連中はみんな行こうとしてた記憶があります。

ある日、拓麻と初夫が、二人で行こうって話になったらしいです。

両方一応は友達だったんだけど、まあ行く奴はもうみんな行ってて、今更行くのはもう遅れ馳せながらって感じでした。

とにかく放課後二人して行ったらしいです。

小屋に向かった二人は、深い竹林の中を例の小屋を捜して歩きます。

遠目には小さい竹林だったのに、ちょっと入ったらすごい暗かった記憶があります。あれは不思議でした。

二人は、噂の小屋を発見したらしいです。で、すぐ入ってみようって話になって木造の扉を開けて中に入ったんですが、先に入った初夫が『うわ、やべ!』って固まった。

中で人が首吊って死んでいたそうです。

それでどうしよとか思ってたら、突然後から入ってきた拓麻が、すごい声で叫び出したらしいです。

「お母さん!!」って。

叫び続ける拓麻を置いて、初夫はダッシュで逃げたらしいです。

その時俺は学校のグラウンドで、みんなとドッチボールか何かやってて、そこへ初夫がダッシュでやって来たんです。グラウンド越しに見える竹林の方角から。

めっちゃでかい声で、「拓麻のおかんが死んでる!」って言いながら。

あの時は凍りました。

その日はすごい騒ぎになったと思いますが、よく覚えてないです。

とにかく拓麻はその日から学校に来なくなって、それで結局、一度も顔出さないまま転校していきました。

問題はここからです。

ありがちな話ですが、「あの小屋に幽霊が出る」って噂になったんです。

その自殺以来本当に行く奴はめっきり減って、みんな行きもしないのにキャーキャー言ってました。

当時物知りの方だった俺は、首吊り死体がすさまじい状態になるって何かで知ってたので、それを詳しくみんなに話してました。おもしろ半分に。

みんなまたそれを聞いて騒ぐわけですよ。「首吊り女の霊が出る」って。

それである日、また別の友人茂男に誘われたんです。

「お前、そんなに霊に詳しいんやったら、見に行かん?」て。

俺はビビリだったんで速攻断ったんですが、後で話を聞かせてもらう約束はしました。

茂男は結構仲間内でも悪い方で、奴なら本当に行くと思ったので。

それで何人かで、本当に放課後、例の小屋を見に行ったらしいです。

次の日、学校に行った頃には、俺はもうそんな話すっかり忘れてたんですが、茂男がその日ものすごく暗かったんですね。いつも騒いでばかりの問題児が。

それで俺も昨日の事思い出して、「本当に行ったの?」って聞いたんです。

そしたら「うん……」ってそれだけ。

いつもなら自分からガーって喋るはずの茂男がすごい大人しかったんで、これはマジで出たか!?って思って、その日一日茂男にべったりくっついて、根掘り葉掘り聞いてたんです。昨日小屋で何があったかを。

ところが、何聞いても教えてくれない。

「何か見たの?」には「うん」って言うけど、「何を見たの?」は答えてくれない。

例えハッタリでも、すごい顔した女の幽霊見た、とか言うじゃないですか?

俺はもう、茂男は本当に幽霊を見たんだって思って興奮して、どんな幽霊か、どんな感じしたのかって、結局放課後までずっと聞いてました。

そしたら遂に茂男が、「誰にも言うなよ。それで、あそこには絶対行くな」って言い出しまして……

茂男が言ったのは一言だけです。

「扉開けたら中に、すげー声で叫んでる拓麻がいた」って。

オチらしいオチはありません。

茂男はその後、二度とその話はしてくれないし、俺もおもしろ半分で人に怖い話をする事は減りました。

小屋のあった竹林は潰されて、今は筆ペンを作る工場が建ってます。

転校していった拓麻がその後どうしてるかは誰も知らないし、俺は一回だけ見せてもらった拓麻の妹の顔を時々思い出すだけです。

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後日談

今回ちょっとマジでシャレにならない経験をしたので、あわせて投稿します。

先々週末、お酒を随分飲んで帰る機会がありまして、その日は普段と違う帰り道を、夜中べろんべろんに酔って一人で歩いて帰ったんです。

その道は僕が通っていた小学校の裏道にあたり、もうかなり長い間使った事が無かったんです。

川を挟んだ向こうには工場が建っていました。あの竹林の跡地に……

工場が目に入った瞬間、ちょっとぶるっと来ました。

考えないようにしていたのですが、何の気まぐれか、もう絶対通らないと決めていた道を通ってしまったんですよね。

もうすっかり暗くなって、工場の外灯の薄暗い光しか見えない。

そこで僕は見てしまったんです。あの竹林が潰されずに残っているのを……

十数年前のあの事件以来、友人の忠告通り竹林には行かず、傍を通る事すら無かったんです。

それで、どうやら記憶が勝手にねじまげられていたようです。

竹林は無くなってなどいなかったんです……

普通の状態なら速攻ダッシュで逃げてたんでしょうけど、何しろ酔ってましたから。

変な使命感もあったんでしょう……

向こう岸に渡れる古いコンクリートの橋があって、何を考えたか渡ってしまったんです。竹林に行くために。

小学校の時みんなが肝試しに使っていた竹林。僕自身は初めて来ます。

あの事件の前にちょっと遠目に見た事があるくらいでした。

大人になった今、外から見ると随分小さく見えました。

竹林を囲むようにびっしりと緑色の壁が覆っているように見えていて、近くまで寄って、それが周囲に配置されたフェンスに群生するシダのような物だとわかりました。

足はふらふらでしたが、僕はフェンスをさっくり乗り越え竹林の中に入りました。

何かに魅入られていたとしか思えないです。

やたら草が茂っていて、中は真っ暗でした。

それでとりあえず、工場の外灯に向かって進みました。

するとすぐ傍に小屋がありました。外からはまったく見えないのに……

さすがに足は止まりました。本当にあるとは。そしてまだ残っているとは。

ここで拓麻の母親が……

無意識のうちに手を合わせました。

そして止せばいいのに、小屋に入ろうと思ってしまったのです。

あの話を不特定手数の人に話した(書いた)ので、最早まったくの部外者とは言えない。すっきりするためにも、自分は中を確認する必要がある。

……そう思って。

扉は横引きの木戸で、鍵はかかってない。そもそも本当に小屋がボロいのに妙に重かったです。

一気に引いて中を覗き込みました。

小屋の中は真っ暗で、最初は何も見えない。

僕は小屋の中に入り、すぐに何かにつまずきました。

倒れこそしなかったものの、よろよろとそのまま奥深くにまで進んでしまいました。

あちこちで何か硬い物が足に当たります。

しばらく何も見えなかったんですが、目が慣れるに従って僕は……

小屋の中、そこかしこにびっしりと林立する、異常に大量の地蔵がある事に気がつきました。

地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵
地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵
地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵地蔵

心臓が止まりそうになりました。

一瞬、地蔵が全部こちらを見ている!と思って、腰を抜かしそうになったのですが、彼らの視線は、小屋の中の違う一点で結ばれていました。

何がある!?と思いそちらを見ましたが、その空間には何もありません。

ただ、その空間の上方。

少し目を向けると、そこに小屋を貫くようにまっすぐの長い梁が存在し、それは人一人くらい簡単にぶら下げられそうなくらい太く、僕はそこに『何があったのか』を容易に想像する事が出来て……!

酔いと悪寒で吐き気が込み上げ、口元を抑える僕の耳にはっきりと、「おかあさん?」という小さな声が聞こえました。

思わず振り向くと、小屋の入り口を入ってすぐの所に、紛れも無く当時と変わらぬ姿の拓麻が!!

拓麻はまん丸の目をキュッと音が聞こえそうなくらいはっきりと歪め、そして……理解できたのです。拓麻が次の瞬間に叫び出そうとしているのが!

竹林からどのように抜け出たかはよく覚えていません。

気がついたら、吐きながらいつもの帰り道を全力で駆けていました。

それが二週間前の事です。腕とか傷だらけです。

だいぶ悩みましたが、多分勘違いか夢だろうと思ったので、ここに投稿して、全部無しって事にする事にしました。

南無……

もう忘れます。

誰か理性的な突っ込みを下さい。

本当泣きそうでした、ここ最近……

じゃ……

ごめんなさい、本当ごめんなさい……

ごめんなさい……

ごめんなさい……

(了)

 

奇々耳草紙呪詛 [ 我妻俊樹 ]

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