【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

*

終電車

      2017/07/22

Sponsored Link

 

僕の家から会社までは、小さな私鉄の電車で約三十分です。

959 :あなたのうしろに名無しさんが…… : 2002/01/28 13:56

都会では考えられないでしょうが、行きも帰りもほとんど座って通勤しています。

その電車で帰宅途中、無気味な出来事を体験しました。

その日、僕は部長の誘いで飲みに行き、十二時前の終電にようやく間に合いました。

タクシーで帰ると一万円弱かかりますから、とりあえず電車にのれた事でほっとしながら、座席に腰を下ろしました。

田舎の事なので、終電と言っても静かなものです。

どうやらこの車両には僕ひとりのようでした。

僕は足を前の座席に伸ばすと、酔いのせいもあってすぐに居眠り始めました。

何分くらいたったでしょうか。僕は小さな声で目を覚ましました。

くすくすと笑う声は、どうやら小さな子供と若い母親のようです。

「ねえ、この電車もよく乗ったよね」

「そうね。けんちゃん、電車好きだったものね」

「うん。○○駅に行った時はとっても楽しかったね」

「そうね、できたら東京駅とか、国鉄の大きな駅にも連れていってあげたかったわ」

「うん、夜行列車とか、一度乗ってみたかったな」

僕は夢うつつに親子の会話を聞いていました。

車両は四人がけの座席になっているので、姿は見えませんでしたが、けっこうはっきり聞こえてくるということは、すぐ近くのシートにいるのでしょうか。

どこか途中の駅で乗ってきたのかな、と思いました。

「けんちゃん。国鉄にはあんまり乗せてあげられなかったものねえ」

コクテツという響きが奇妙に感じました。

JRになってからもう十五年以上たつのではないか。

そんな事を考えているうちに、目が覚めてきました。

僕はそっとシートから体を乗り出して周りを見回しましたが、親子の姿など、どこにも見えないのです。

僕からは死角になっているところに座っているのだろうか。

思い巡らしているうちに次の駅に着き、乗降のないまま発車しました。

またうとうとしはじめると、それを待っていたかのように親子のひそひそ声が聞こえてきました。

「けんちゃん、あの時はこわかった?」

「ううん、お母さんが一緒だったもん。ぜんぜん平気だったよ」

「でも、痛かったでしょう」

「んー、わかんない。でも、大好きな電車だったからよかった」

「そう、そうよね。けんちゃんの好きな、この青い電車を選んだんだもの」

「あ、もうすぐあの踏切だよ」

子供がはしゃいだ声を出しました。僕はぼんやりと窓の外をみました。

カーブの先田畑の中に、ぼんやりと浮かぶ踏切の赤いシグナル。

Sponsored Link

 - 洒落にならない怖い話

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

怪しい別荘

この話は一応口止めされている内容のため、具体的な場所などは書けません。 2009 …

鬼爺婆

俺が小学六年の頃、両親が離婚した。 そこから高校生までは親父と祖父母、そして親父 …

ドンドダムの少女

  俺がまだ小学生だった時、父親と飯食いに行ったんだ。 249 本当に …

不法闖入中年女

今年から大学生なので、静岡から神奈川に引っ越して一人暮らしスタート。 614 : …

髪の毛の巻かれた線香

  ちょうど一年ほど前、四月採用予定の新卒者が、見習い兼ねてアルバイト …

ヤドリギ

自分は子供の頃からオカルトの類が大好きで、図書館なんかで読んでたのは、いっつも日 …

七人坊主

ある島で働いてた角造さん。 その日仕事が遅くなり、海沿いの道で車を走らせていた。 …

下衆男の報い

  今から十年位前の話。当時俺は学生だった。 894 :本当にあった怖 …

八郎潟の作業服の幽霊

去年の八月、友人と二人でアルミの釣り用ボート曳いて、秋田にある八郎潟へ行ったんで …

自殺志願【ゾッとする怖い話】

  幽霊ではなく人間でしたが、年月が経つにつれ自信がなくなっていく思い …