【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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水門の二人

      2017/01/31

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これは二十一世紀最初の夏、実際に経験したとても不思議な出来事です。

祖父の家は家屋の解体業を営んでおり、そこにはてっちゃんという従業員がいました。

僕の自宅と祖父宅は、徒歩一分ほどの所にあり、母も事務方の仕事を手伝っていたので、幼稚園や学校から、直接祖父の家に帰っていました。

子供の頃は、よく従業員の人たちに遊んでもらったりして、もちろんてっちゃんもその中にいました。

中学生になってからはバレー部に入部したので、祖父宅に行く事も少なくなりました。

それからしばらくすると、てっちゃんの持病が悪化し、仕事を辞めざるを得ない状況になり、五十歳ぐらいで独身、身寄りも無いてっちゃんを気の毒に思い、会社の寮に住まわせていたそうです。

それからまた数年の時が過ぎ、僕も社会人になると、てっちゃんの存在もすっかり薄れていました。

そんなある夜、心霊スポット特集を見ていると、自宅近くの川にある巨大な水門が心霊スポットとして紹介されていました。

数人の霊能者がココはかなりキケンだ!と言っていたので、オカルト好きの僕は数日後、地元の友達四人と早速行ってみる事にしました。

そこは川の真ん中ほどに浮島のような物があり、土手からその島に架かる歩道橋の横に水門がある、といった造りでした。

慰霊碑こそあるものの、意外にも怖いという印象はなく、むしろ都会の喧騒から離れ、静かで、吹き抜ける風が心地良く感じました。

一通り探索を終えると、僕たちは川に沿うように、横一列になって雑談を始めました。

あんまり怖くなかったね、などと話しながらも、

『帰りは絶対に振り返るな。安全運転をしないと必ず事故に遭う』

と霊能者が言っていた忠告をかたくなに守り、無事それぞれの家に帰りました。

僕は帰ってすぐ寝ましたが、夢でうなされて目覚めました。

夢の内容は、先ほどの現実とほぼ同じでした。

夢の中でも、同じメンツで、同じ場所に行き、同じ行動を取っていました。

一通り探索が終わり、土手に横一列になって雑談していた時、一番右端にいた僕が、左端の友達に話を振り、そちらへ顔を向けると、端にいるはずの友達の隣に、人が座っているのが分かりました。

それに気付いたと同時に、その人が屈んで僕を見ました。

長い黒髪で、赤いワンピースを着た若い女性で、全身ズブ濡れでした。

同時に全員で叫びながら猛ダッシュで逃げました。

逃げ切ったぐらいで夢の場面は変わり、息を切らしながら、また土手に横一列。

今回はより水面に近くなっていました。

ホッとしたのも束の間、突然川の中からガバっとてっちゃんがむくんだ顔で這い出して来ました。

『よっく~ん……苦しい~よぉ~……』

と、ホフク前進で近付いてきて、腰を抜かしながらもてっちゃんを川へ蹴落としたところで目が覚めました。

翌朝早くに祖母が慌てた様子で電話を掛けてきました。

警察まで送ってほしいと頼まれ、何があったのかも聞かないまま、急いで向かいました。

用件を聞いて驚きました。

なんとてっちゃんが入水自殺をしたとのこと。

すぐに警察署に向かうと、担当の人が『同時に身元不明の女性も上がったのですが、お心当たりありませんか?』と。

更に

『特徴は十代~三十代の黒い長髪の女性で、発見された時は赤いワンピースを着ていました』

と付け加えました。

ちなみにその後の調査で、てっちゃんと女性は、赤の他人だということがわかりました。

当然僕もそんな人を見たことがありません。

それだけでもゾッとしましたが、発見された場所は、例の水門だと聞いて、震えが止まりませんでした。

僕たちが実際に水門を訪れた時、二人は既にその辺りに沈んでいたのですから。

二人のご冥福をお祈りいたします……

(了)

[出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1125151026]

 

瞬殺怪談 [ 平山夢明 ]

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