【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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倉庫番の奇妙な体験

      2017/01/05

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数年前、俺はとある倉庫の管理会社みたいなところで働いていた。

538 :元倉庫番:2012/06/19(火) 13:06:04.93 ID:8q/QOzLk0

仕事は倉庫番で、三交代二十四時間体制で事務所に詰める感じ。

事務処理とごくまれにある来客の対応、そんなことをしていた。

俺は、給料が良いという理由で深夜勤務を希望していた。

新卒入社で最初の三年は飯星先輩と二人で事務所詰め。

深夜はそれこそ来客も電話もないので二人で十分。

先輩は元気な人で、俺が定時に出勤すると必ず先にいて「オッス!お疲れ!」ってあいさつしてきた。

先輩は仕事以外のことは色々と教えてくれた。

仕事のことは「てきとーにやってればいいんじゃない?」とろくに教えてくれなかったけど。

仕事はといえば、ほとんどやることもなくダラダラと一晩過ごして夜明け頃に交代して帰宅。

これだけで日勤の三割り増しの給料になる。

ただ、何もしなくても、ずっと夜勤ってのはやっぱり疲れる。

十年頑張って金貯めて転職しようとか考えてた。

昼間は遊べないし、夜は仕事してるので金も貯まるだろう、そう思ってた。

四年目に入った時、後輩に須貝君が入ってきて飯星先輩と交代になった。

それ以降は俺と須貝君が夜勤。

須貝君は俺と同じような考えで「給料良いから夜勤にしました」なんて言ってた。

飯星先輩はそのころ結婚し日勤にしたいと希望を出していたようで、すんなりと配置換えが行われた。(なぜか昼間の事務員の可愛い子をもらってた)

同年代でなんとなく趣味も合い、須貝君とは上手くやってた。

毎晩バカな話をして楽しく過ごしていた。

時おり意味不明なことを言ったり、なんとなく言葉の使い方が変だな?って思うこともあったけど。

俺は友達が少ないから、須貝君なら友達になれるかなと思って休日に遊びに行かないか?など誘ってみたりもしたんだが「勤務先の人とプライベートはどーたらこーたら」ってはぐらかされて、結局一度も職場以外では会うことがなかった。

まぁ、それでも須貝君とは楽しく仕事をしていた。

夜勤の相方が須貝君に代わってから三年ほど過ぎたある時、新入社員として女の子が入ってきた。

その頃、倉庫を少し拡張していたので当番の人数を増やそうということで社員を募集してたんだ。

「今日から一緒に夜勤することになった矢萩です。よろしくお願いします」

って入ってきた娘は色白で可愛い娘だった。

何となく、声と笑顔がはかなそうというか、幸薄そうというか、淡い感じの娘だったんだけど。

その娘は俺に仕事を教われと言われたのか、ほとんど俺にしか話しかけてこなかった。

俺と須貝君が話してる時はあまり話に加わらず、仕事の用件で俺に話しかけた時に軽く雑談するぐらいしか話らしい話はしなかった。

須貝君もその娘が俺に話しかけている時は話に入ってこなかった。

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それから一週間が過ぎた頃、矢萩が出勤してこなくなった。

初日は風邪かな?と思い、須貝君も気にしていない様子だったのでそのまま放っておいた。

二日目にさすがにおかしいなと思い、明け方頃に須貝君に聞いた。

「矢萩、なんで休んでるのか知ってる?」

須貝君は不思議そうな顔をして俺に言ったよ。

「矢萩って誰っすか?日勤の子?」

「いやいやいやいや、ちょっとまて。一週間一緒にいたじゃないか……この前入った新入社員の娘だよ」

須貝君はまた不思議そうな顔をして言ったよ。

「は?ここ五年新入社員なんて入ってないじゃないっすか。なに言ってんすか」

え?え?なにいってんのコイツ?って思った瞬間、須貝君はなんとも言えない顔で笑ったよ。

「ケケケケケケケケケケケケケ」

カン高い笑い声。

「先輩つかれてるんすよ(笑)ゆっくり休んだ方がいいですよ。僕も今日は帰ります(笑)」

須貝君は帰り支度をして最期に意味不明なことを言ったんだ。

「しかし、種類が違うと見えないんすね(笑)」

よくわかんなかった。

その日は考えもまとまらず、家に帰っても何を考えるでも無しぼーっと過ごした。

出勤する時間になって「よし、もう一回須貝君に話を聞こう」と心に決めて会社に向かった。会社についてドアを開けると

「オッス!お疲れ!!」

って飯星先輩が元気にあいさつしてきた。

「あれ?先輩どうしたんですか?」

「ん?なにが?オマエこそ変だぞ。つかれた顔してる大丈夫か?」

「須貝君は今日は休みなんですか?」

「須貝って誰だ?昼間のヤツだっけ?オマエ、ほんと変だな」

って言って笑い出した。

「ケケケケケケケケケケケケ」

須貝君と同じようなカン高い笑い声……

なんかもう怖くなって「今日は休ませて下さい」って言い残して帰った。

午前中、会社に行って辞めたい旨を社長に伝えた。

「人手不足だから急に言われても困るんだよねぇ。夜勤どうしたらいいの?」

などと言いながらも、せっぱ詰まってる俺を見て退職は承諾してくれた。

それっきりそこには行ってない。

俺のあの六年はなんだったんだろう。

もう夜勤はこりごりだよ……

(了)

 

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