【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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心霊番組のロケ

      2018/06/18

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俺は以前、ビデオカメラの仕事をやってたんだ。

ローカルだったけど、ロケハン組んで番組作ったりしてね。結構色々な番組を作ってたんだ。

そんな仕事をしてたある日、心霊番組を作ることになったんだ。

よくさ、心霊番組の中で突然ビデオカメラが止まったとか、カメラのシャッターが下りないとか、照明の玉が破裂したとか、そんなのがテレビでやるときあるじゃない。

視聴者の中で、あれをやらせだと思ってる人が多いと思う。そのことで言わせてもらう。

半分がやらせ。うん。でもね、半分は確かに発生してるんだ。あれは起こりうる。何故だか知らないけど、本当に起こる。

みんなは信じていないだろうけど、俺は半分は信じるよ。

現に、俺はその事態に見舞われたことがあるからね……

あれは、そう、その心霊番組のロケをしていた時だった。

ローカルだからね、そんなに大した番組は作れない。霊能力者なんて呼ばない。

ただ、心霊スポットと言われている場所にタレント二人を歩かせてポラで写真を撮ったり、固定カメラで撮りっ放しにした後で映像を解析して何が映ってるか? なんてことをやる番組だったんだ。

その心霊スポットはどこなのか?
これは言っておく。絶対に教えない。みんなのために教えない。

ただ一言だけ、なだらかな丘を登った先にある、もう使われていないトンネル。

これ以上は教えられないんだ。いや、知らないほうがいい。

さて、そんな場所で心霊番組のロケをすることになったんだ。

そして初めて体験したんだ。前に書いたような出来事。そう、視聴者がやらせだろうと思う出来事のことだ。

ビデオが回らない、シャッターが下りない。うん、実際にあった。

これは放送した。番組を盛り上げるためにね。

ただし、放送できない事態も一つ発生した。

音声を担当していた女の子のピアスがなぜかいきなり変形したんだ。

そして変形したピアスが耳に刺さり、女の子が流血、という事態まで起きた。

当然、霊能力者なんて付いていない。体のいいアドバイスも何も無い。

でもね、決行したんだ。その流血した女の子がやれるって言ったからね。

まぁ機材のトラブルも他にいくつかあったが、なんとか素材を作っていった。

そして例のトンネルへ向かう道と呼べないような道での撮影。

トンネルへ向かうタレント二人の後ろ姿を撮るシーンになった。

でもそんなに重要なシーンじゃないんだ。場面の繋ぎみたいなもんを撮りたかっただけなんだ。

俺はカメラを構えた。たかだか数秒のシーンだった。

トンネルへ吸い込まれるように向かうタレント二人の後姿。

ただ異様だった。カメラ越しでさえ異様だった。

あの二人、これから死にに行くんじゃねぇのかな……なんてとんでもなく不謹慎なことも考えてしまった。そんなワンシーンだった。

そして撮影はトンネル内部へと続く。

トンネルの中は静かだった。本当に静かだった。それはそうだな、だって誰もいないんだからね。うん。

逆に、俺がこんな場所でカメラを構えているのが不自然だ。

そのトンネル、出口はすでに潰れていて先は行き止まりになっていた。

とりあえず行き止まりまで行き、そこから入り口まで帰ってくるシーン。

この頃はだいぶ慣れてきたのか、全員が普段とあまり変わらない仕事ぶりを発揮していた。

そして、ロケは無事に入り口まで帰ってきた。

特に何も無く、トンネル内の撮影は終了。一切の機材トラブルは発生していない。

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その後、少しの間休憩をとることになったんだ。

俺はカメラを持って近くに座り込んだ。

ビデオカメラってのは少々面倒でね、空いた時間にちゃんと撮れてるか? というテープチェックをしなきゃならないんだ。うん。

もうこの場所にもだいぶ慣れてきたな、そう思った。しかし甘かった。

たぶん俺だけじゃない。みんな甘かったんだ。俺はテープチェックをいつものようにしていた。

冒頭、説明、移動、トンネル前の丘、道なき道、トンネル前、トンネル内、トンネル帰還……ざっと早送り気味で見ていた。うん。見ていたんだ。

機材がおかしくなったシーン。やっぱり撮れていない。ちょうどそのシーンはトンネル前の丘で発生していた。

どれくらいからカメラを回したんだっけ。

軽い気持ちでそのままテープを回して見たんだ。そしたらちょうどあのシーンだった。

道なき道、そしてトンネルへ向かうシーン。

道なき道からトンネルへ向かうシーンを見ていた俺。

その俺はその場でそのシーンをテープから消去した。うん、消去したんだ。

確かに俺はトンネルへ向かうタレント二人の後ろ姿を撮った。うん、間違いない。それはテープには入っていた。

確実にタレント二人はあの時は正常に見えていた。いや、生きた人間に見えていた。

間違いない。うん。間違いないんだ。

カメラが止まってから再び回りだしたシーン。うん、道なき道からトンネルへ向かうシーンだ。

トンネルへ向かうタレント二人。あの二人、確かにあの瞬間に死んでいた。

映ってないんだ、タレントが。いや正確に言うと頭が無いんだ。

なんだか言葉にして表すととても陳腐で申し訳ないんだけど、頭が無かった。

頭がない人間が二人並んで手を繋いでトンネルへ向かって歩くシーン。

変な表現なんだけど、これがとても自然でたまらなかったんだ。

全然気持ち悪くなかった。むしろ、なんていうか奇麗だった。

俺は思ったんだ。本当はトンネルなんかじゃなかったのかも。

トンネルへ向かうまで、俺たちは何かに邪魔をされたんだと思うんだ。

機材がいきなり異常をきたし始めた場所は?

音声のピアスが突然変形して流血した場所は?

奇麗な首の無いタレントが歩いた場所は?

確実にトンネルじゃあなかった。トンネル内は悪くなかったんだ。

逆にトンネルに入って俺たちは落ち着いた。

じゃあ本当に危ない場所は……?

その後、俺はめっちゃ怒られた。だって一つのシーンがカットになっちゃったんだしね、うん。でもまぁあれは仕方なかったと俺は思う。

ちなみにこの話はあのロケにいた人には誰も話してないんだ。

でも気づいたバカがいた。本当に危ない場所ってトンネルなんかじゃなくねぇの? ってね。

そのロケが始まる前に俺は仕事を変わったから、その先の話は詳しくは知らない。

ただ、どうやらその場所でのロケは決行した、という話を昔の仕事仲間から聞いた。

そしてそいつ曰く、そのロケで作られた番組は二年以上経った今でも放送されてないらしい。

(了)

 

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Comment

  1. 匿名 より:

    なんとか。うん。うぜー

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