【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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心霊マンション

   

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とある山裾に造成されたマンション

388 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2006/10/29(日) 18:09:46 ID:Ce2GrMer0

友人の話。

彼女は半年ほど前に、とある山裾に造成されたマンションに引っ越した。

そこは部屋広さの割に家賃が格安で、姉妹二人で同居している彼女にとっては願ったりの物件であったらしい。

前の住人が几帳面だったのか内装も綺麗で、姉と二人で掘り出し物だと喜んだ。

「でもねぇ、何だかおかしい住民さんが居るみたいなのよねぇ」

引っ越しして間もなく、二人で夕食を共にした折、彼女はそう話してくれた。

「仕事が終わってさ、夜遅くに帰ってくるでしょ。うちの部屋は七〇六号、つまり七階なんだけど、当然エレベーターを使う訳ね。したら時々、変な女の人が乗っているのよ」

「変な……って何がどう変なのさ?」

「うー、とにかく不気味なの。一階で箱を呼ぶボタンを押すでしょ。じき箱が来て扉が開くんだけど、中に髪の長ーい女の人が立ってるの。奥向いてるから、顔とか年齢とかわからないけど、いつも同じ服格好してるん。ボサボサ髪で両手に沢山デパートの紙袋提げて、ヨレヨレの長スカート。つーんと鼻にくる臭いも、微かにだけどしてるの」

「話し掛けても返事がないしさ。それでも最初に出くわした時は、仕方がないから一緒に乗り込んだのね。七階のボタン押したんだけど、あちらさん何も反応も動きもないのよ。『何階ですか?』って聞いてみたけど、まったくの無反応なん」

「こっちも疲れてるから、それ以上は相手せずにいたのよね。したら、ブツブツとずっと小声でずーっと何か呟いているじゃない。勘弁してくれって感じだったの」

「二回目に出会った時は、もうさすがに一緒に乗る気はなかったん。だからそのまま扉が閉まるに任せて、ホールでそのまま待ったの。しばらくすると箱は上に昇っていったから、どこかの階で停まるのを確認して、 もう一度ボタンを押したのね。そしたら」

「……そしたら?」

「もう一回降りてきた箱が開くと、またしてもその女が乗ってるん。奥の方向いたまま、ピクリとも動かないで」

「う。ちょっとゾクリと来た」

「でしょ?もうとてもエレベーター利用する気になれなかったん。だから、非常階段で延々と七階まで。それも夜中に」

その後も結局、非常階段を使うことが何度かあったという。

聞けばどうやらお姉さんの方も、件の女性を目撃していたらしい。

この棟って、非常階段使う住民がかなり多いって管理人さんが言ってたけど、おそらくその皆さん、あの女の人に出会っちゃったんだと思う。

というのは姉の弁だ。

「害がある訳じゃないんだけど……あってからじゃ遅いし。何より不気味だしー」

そう言って彼女は頭を抱えていた。

この話を聞いた私は、ちょっと考え込んでしまった。

というのもこのマンション、ある筋では少し名が知れた物件だったからだ。

特に私のような設備関係業者。

別の棟の話になるのだが、住人が居着かない部屋が何戸かあった。

そこに新しい住人が入る度、設備メンテの業者に苦情が入る。

そのすべてが水関係のクレームだった。

―例えば。

夜中に水音で目が覚めると、使っていない筈のユニットバスが水浸しだった。

―例えば。

誰も入っていないのに、夜中にトイレの水が何度も何度も流される。

―例えば。

留守にしていたのに、洗面所の水栓がいつの間にか全開になっている。

―例えば。

どこも漏水していないのに、階下に嫌な臭いの水が滴る。

―例えば。

バスや洗面の排水口が、明らかに住人の物でない長い髪の毛で詰まってしまう。

他にも、異臭が立ち込めるので排水管を調べてみると、封水トラップ内の水が腐ってしまっていたこともあったらしい。

毎日使う環境では、まず有り得ないことだが。

話した方が良いのかなぁ。でも別の棟だし、変な心配掛けても悪いし……

その後数日に渡って、私は少し悩み続けた。

……結局は悩む必要などなかったのであるが。

そんなある夜、飲んでいて遅くなった友達を泊めることになった。

今夜は姉が留守だ。迷惑を掛けることもあるまい。

そう気軽に考えていたという。

幸い、エレベーターにあの女も乗っていない。

しかし友人は落ち着かない様子で、エレベーター中をキョロキョロと見回していた。

そしてポツリと呟く。

「変なこと聞くけどさ。ここ、何か出たりしないよね?」

この友達、広言こそしていないが、実はいわゆる“”見える人”であったらしい。

ははは、と笑って否定した直後、あっと気が付く。

……あの不気味な女の人、もしかして……

動揺を隠しつつ、何が見えるのか聞いてみた。

「……いや、箱の内壁なんだけどさ。黒い手形がびっしりと付いてるの。それも一人分じゃない。それこそ色んな人のが押されてる。中には指が満足にないのも多いけど……何があったのやら」

彼女も霊感が皆無な訳ではないらしいが、何も見えなかったという。

聞くんじゃなかったぁ。

そう思いながらそそくさとエレベーターを降りたそうだ。

その夜中のこと。

まどろんいると、いきなり横の布団で寝ていた友達が、彼女の布団に潜り込んできた。

そのままギュッと抱き付いてくる。

そのまま抱き合って寝たのだという。

朝目が覚めると、さすがに疑問が頭をもたげた。

昨夜は一体どうしたん?

「夜中にさ、眠れなくてぼんやり目の前の畳を眺めていたの。そうしたらさ、ホント目と鼻の先でさ、畳から何かがズルッと抜けてきたの。詳しくはよく見えなかったけど、多分、元ヒトだと思う。いや怨霊とか、そういう質の悪いモノではなかったよ。でもこっちに気がつかれて、憑かれても困るから。とりあえず隣の布団に逃げ込んだってワケ」

「……それ、畳から抜けた後、どこ行ったん?」

「そのまま上昇して、天井抜けてったよ。嫌なこと聞くけどさ。ここ最近、上の階と下の階で不幸がなかったかい?」

少し顔が引きつった。

実は二週間ほど前に、すぐ上の部屋で飛び降り自殺をした人がいたからだ。

でも、下の方は何もなかった筈なのね。

「あったよ、下の部屋で不幸」

朝方帰宅した姉が、サラッと答えた。

へ?

「アンタつい先日、二日ほど空けたでしょ。その時、真下の奥さんが首吊ったのよ。理由は知らないし、知りたくもないけど。警察とか来て大変だったんだから。うちにも色々聞きに来たよ。アンタに教えるの、すっかり忘れちゃってた」

それだわさ。友達が納得した顔で頷く。

「立て続けに不幸が起こったモンで、通り道が出来ちゃったのね。それも何て言うか、変なモノが通ってる。霊道とはちょっと違うみたい。すぐに何かある訳じゃないだろうけど、越すことを考えてとくのも良いかもよ」

「越したばかりだから、先立つ物がねー」

「ねー」

姉と友達はごく普通な顔でそんな会話を交わしている。

……何でそんなに平然としてるの~?

それが彼女には少し、腹立たしかったという。

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マンションの非常階段

それからもエレベーターが使用できず、非常階段を使う夜が度々あった。

第三者から見ればひどく不便だろうと思うのだが、その当事者は慣れてしまったのか姉妹共々ケロッとした顔をしていた。

いつものように非常階段を昇っていたある夜。

七階に入る非常ドアを開けようとしていると、何か動く物が視界をかすめた。

不審者!?
ドキッとして動きのあった方、八階へ続く踊り場へ目をやった。

人ではなかった。何か黒い霞のような影が、そこにぼんやりと佇んでいる。

そこにも外灯が点いていたが、なぜかその姿をはっきり見ることが出来なかった。

じぃっと見ていると、右手に当たる箇所の影がゆっくりと持ち上がり、頭と思しき付近でゆらゆらと定まった。まるで敬礼しているみたいに見えたという。

ひどく気味が悪かったが無視することも出来ず、「あ、どーも今晩は」などと適当に挨拶してから屋内に入った。

その後も何度か敬礼してくる影に遭遇したが、その度々挨拶して逃げていた。

ちなみに姉の方は、この影を見たことはないそうだ。

このマンションに越してきて一月も過ぎた頃。

彼女には、どうにも合点が行かないことが生じていた。

靴箱の中に入れていた靴や用具の配列が、微妙にずれているのだ。

初めは姉が動かしたのだろうと思っていたが、ある日姉が「私のブーツ動かした?」と聞いてきたことで発覚した。

聞けば姉の方も、靴箱の中身は妹が動かしていると信じていたのだそうだ。

思わず二人で顔を見合わせたが、その時は気のせいだろうということになった。

姉妹以外の誰かが室内に入ってきている、そんなことは考えたくなかったのだと。

そんなある朝、玄関から「ぎゃぁっ!」と大きな悲鳴が聞こえてきた。姉だ。

どうしたん?と慌てて駆け付けると、姉は靴箱の前でへたり込んでいた。

「今ね、今ね、奥のクリームを取ろうとしたらね……」

取ろうとしたら?

「……誰かに手を握られた」

一瞬固まったが、次の瞬間二人して靴箱の扉を取っ払って中身を掻き出していた。

何も怪しい物などなかった。何度確認しても二人が入れた物ばかり。

「疲れていたんだよね、多分、きっと」

そういうことにして、その場は取り繕ったのだという。

それからも度々、姉は玄関で「おぉっ!」とか「ぬわぁっ!」などと叫んでいた。

お姉ちゃん、気に入られちゃったのかな?

彼女は他人事みたいに、首を傾げながらそう口にしていた。

彼女自身にしてみると、怪しい何かに手を握られたこともなく、逆に散らかしていた靴箱を整理してくれたこともあったみたいで、“アレはそんな悪いモノじゃない”と認識していたのだそうだ。

ある晩、残業で遅くに帰宅した時のこと。

玄関を開けると、そこにパンパンに詰まったゴミ袋が二つ置かれていた。

あ。そういえばお姉ちゃん留守にするって言っていたっけ。

明朝に出しておかないと、しばらく生ゴミと一緒に生活しなくてはならない。

でも、明日は昼から出勤なのよね……朝寝したいなぁ。

時刻は丁度、深夜の二時。

周りは山ばかりということもあって、ゴミ捨て場のある辺りは真っ暗だ。

怖いが、逆に考えれば、見られることも少ないだろう。

幸い、今夜はエレベーターにあの女も出なかった。

しばし迷って、いけないとは思ったが、その足でゴミを出しに行くことにした。

両手にゴミ袋を抱えてエレベーターのボタンを押す。

上がってきた箱の中に誰も居ないのを確認してから、入ろうとしたその時。

いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

大きな悲鳴がホールに響いた。

足を宙に止めたまま、彼女は硬直してしまう。

再び悲鳴が轟く。エレベーターの箱と壁の隙間から聞こえてくるようだ。

エレベーターシャフトの中で、誰かが泣き叫んでる!?

慌てて踵を返し、自分の部屋に飛び込む。

少しだけ顔を出して見ていたが、不思議なことに他の住人は誰も出て来ない。

あんなに大きな声が聞こえていないのだろうか?

やがてエレベーターの扉は閉まり、下の階へ降りていった。

素直に諦めて、その朝は早起きしてゴミを出しに行ったという。

カリカリという音で目が覚めた

そんなある晩、寝ているとカリカリという音で目が覚めた。

猫が爪で固い物を引っ掻いているような音だ。

何が音を立ててるんだろうと、明かりを点ける。

音は窓の方から聞こえている。そこに何かがいる様子は見えないが。

窓を開けてみると、網戸がカリカリと音を出しながら震えていた。

と、いきなり、網戸の下部分がグッと内側に凹んできた。

まるで見えない猫に押されたかのように。

息を殺して見ていると、スッと網戸は元に戻る。

そして再びカリカリと引っ掻く音がし始めた。

出来るだけ静かに窓を閉め、無視することにして布団に戻る。

平和そうな顔で寝ている姉に少しだけ腹が立ち、その鼻を塞いでやった。

姉が藻掻き出すまで塞ぎ続け、それから寝たのだという。

夏もすっかり終わる頃、親戚が幼い姪っ子を連れて遊びに来た。

というか、姉に縁談を持ってきたものらしい。

姉が親戚と押し問答している間、彼女が姪の相手をすることになった。

公園にでも行こうかと準備して靴を履いていると、姪はいち早く外に飛び出していく。

待ちなさーい、と声を掛けてホールを見たが、幼い親族の姿は見えない。

あれ、もうエレベーターに乗ったかな? ホールに足を進めると、その向こうの非常階段へ通じる扉が開いて、姪が現れた。

「ダメだよ、一人で勝手に出歩いちゃ」と注意する友人を遮って、姪がこう訴える。

「あのね、あの向こうからね、女の人がおいでおいでって呼んでたの」

女の人? 呼んでた?

「うん。だから近くによったんだけど、とても怖いから帰ってきちゃったの」

誰がいるのかしらと気になって、非常階段へ進んでみた。

人っ子一人いない。いないねぇと言う友人に向かい、姪は「あそこにいるじゃん」と上の踊り場を指さした。

ハッとした。ボヤッとだが、あの黒い影が佇んでいた。いつものように敬礼している。

もしかしていっちゃん、その人の姿が、はっきり見えるの?

「うん、髪の長い女の人がニコニコ笑ってるよ。今、私たちに向かって、おいでおいでしてる」

……あー、あれって、敬礼していたんじゃなかったのね……

鳥肌が立った友人に向かい、姪は更にとんでもないことを言い出した。

「ね、本当に怖いでしょ。だって頭が半分無いんだもん」

 うわわわわっ!

慌てて姪の手を引き、屋内に駆け戻る。

絶対近よらないようにしようねと固く約束し、エレベーターで下に降りたそうだ。

その日以降、非常階段を使う際には、出来るだけ八階の踊り場を見ないようにして通り抜けていたという。

凝視する私に向かい「いやぁ自分には影しか見えなかったしね。想像しなかったらそんなに怖くなかったよ」と、友人は平然と言った。

意外に剛胆な女なんだなぁ―ちょっと認識を新たにした私だった。

その次の日曜日、姉妹揃って朝食を取っていた時のこと。

ピンポーンと呼び鈴が鳴った。

はぁい、と姉が出て行くと、大勢の声がドアの向こうから聞こえてくる。

誰だろうと友人も顔を出すと、隣近所の奥さんたちがズラリと並んでいた。

「あなたたち、大丈夫? 何もなかった?」と口々に聞いてくる。

はい? 何のことでしょう?

「丁度今ね、このドアの前に女がいて、中の様子を窺ってたのよ」

え、どんな女性でした?

「普通じゃないわ。身長が二メートルは軽く超えていたもの」

えぇ?

「こう、背を屈めてね、ドアの上の明かり採りから」

「じぃっと中を食い入るようにしてピッタリ張り付いてたの」

えぇーっ!?

「あたしが一番始めに見かけてね、怖いから他に人を呼びに行ったんだけど、 戻ってきたら誰もいなくなってたの」

それで心配になって、皆一団で呼び鈴を押したのだという。

取り敢えず「教えてくれてありがとうございます」と姉と二人で礼を述べる。

いや何もなければいいんだけど、と奥さんたちは落ち着かないような目のまま自分の部屋へ戻っていった。

「……御守り、買ってこよっか」

「そーだね」

朝食の続きを取りながら、そんな会話をしたのだそうだ。

85 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2007/04/04(水) 21:21:44 ID:afoyeEk/0

どーも、雷鳥です。

もうちょっとだけこのマンション話、お付き合い下さいませ。

えー、このマンションが建っているのは、山裾と書きはしましたが、もう立派な山の中であります。(住んでいる方には失礼ですが……)

他に建物といえば、やはり大きなマンションが三物件ばかり。

一番近いコンビニは木々に挟まれた峠道をしばらく下った所に一件だけ、というある意味陸の孤島みたいな、不思議な立地です。

車で十五分も走れば、夜でも明るい百万都市なのですが、マンションの辺りは外灯も少なく、夜ともなれば正に、山中異界って言葉を実感できます。

大きな都市に住んでいる方には、ピンとこないかもしれませんね。

しかし、このような場所の怪談も、私的には山話の一つなのです。

深山幽谷に限らず、不思議でちょっとゾッとする話は、里山というような人界のすぐ近くでも耳に出来るのですよ。

というか、基本的に目撃する人がいないと、この手の話は語られませんので、里山の怪談の方が採取できる数は多いかと思います。

ちょっと言い訳めいてしまいましたが、一つこのスレで語らせていただくことをご容赦下さい。

……話が進むと、山に住むモノノケネタまで絡んできますので。

いや、純粋な意味ではモノノケではないのかもしれないのですが。

これは私的にも意外で、ちょっと寒気がしました。

(了)

 

呪怪談 [ 小田イ輔 ]

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