【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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都市伝説・傑作ショートショート集 【癸の巻】

      2017/09/07

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ギョロ目オヤジ

俺的に洒落にならないくらい怖い話。

当時、俺は三歳。借家の一戸建てに住んでた。

親が家の一階で夜遅くまで仕事をしてたんで、俺はいつも二階にある寝室で、生まれたばかりの弟と一緒に寝ていた。

が、その日だけはどうしてか無性に親と一緒に寝たいとぐずった。

けど母親になんだかひどくきつめに怒られて、結局渋々先に弟が寝てる寝室へと上がっていった。

寝室の扉は引き戸で、ちょうど上の方に30cm×40cmくらいの窓があった。

中に入ってふとその窓を見上げたら……

その窓に男の顔が見えた。

ヘルメットをかぶった男が部屋の中を覗き込むように、目玉だけギョロギョロと動かして見回してる。

俺はてっきり、親父が遅くまで起きてるから、おどかすつもりで上にあがってきてくれたんだろうと思って、ガラッと扉を開けた、だけどそこにはだーれもいない。

階下から親父とおふくろが仕事で電話している声が聞こえてるし、階段を上がってすぐの寝室とはいえ、開ける瞬間まで見えていた男がいなくなることはさすがにあり得ない。

もっかい扉を閉めてみあげると男はいる、先ほどと同じように……

もう一度ドアを開けた、やはり誰もいない。

閉めて確認すると、男はいる。

俺は怖くなって両親がいつも寝ているダブルベッドに潜り込んで布団をかぶった。

ガクブル状態。そしてそのまま眠ってしまった。

あれが何か親に訪ねたかったのだがそれ以降見かけることもなく、引っ越ししたのもかさなって、そんなこと忘れかけていたんだけど……

小学生になった頃、心霊番組とかがはやりはじめて、その体験談とか聞くうちにあれって幽霊だったのか……とわかった。

もう家も引っ越した後だったので、親に何気なくそういう話をした。

幽霊が見えるような霊感を持った子供ではないので、親はびっくりしたようだが、そのうちこんなことを聞かされた。

その家に住んでいた何人か前の人は、兄弟でその一戸建てを借りていたそうなのだが……

その片方が交通事故でなくなっていたらしい……

できすぎてて洒落にならないが、そういえば幽霊は俺に危害を加えるわけでもなかった。

見かけたのは一度きり、何か見渡して探すような動作をしていたことを考えれば、ただ部屋にいるはずの家族に会いに来ていただけだったのだろう、なんだか妙に納得してしまった。

その家は震災で全壊し、今はビルが建っている。

 

あの世に連れていかれそうになった話

俺がまだ小学生のころの話。

両親が共働きで、いわゆる「鍵っこ」というか、夕方までは俺一人だった。

その日もいつもと同じように、居間でコタツに入って寝てたんだよ。

母の帰りを待ちながらね。

玄関の鍵が開いた。

ああ母親が帰ってきたんだな。

そう思った俺は「お帰りなさーい!」と言おうした。

だが、声が出ない。

よく考えたら身動きが取れない。

金縛りにあってるんだよ。

玄関からぺたぺたとスリッパの音。

うちでスリッパ履くのは母親だけだから、母親には違いないんだろうけどなんか微妙に違う。

居間のドアが開いた。

お母さん?と思ったが、この角度だと首が回らず顔が見えない。

でも音はするんだ。

スリッパを脱いだらしい。

絨毯をすり足で歩いている。

ずりっ、ずりっ。

「ダイチャン。」

「ダイチャン。デカケルワヨ」

話す声の主は母親なんだが、抑揚がない。

ずりっ、ずりっ。

声の主はさらに近づいてきた。

もうちょっと、あと二、三歩でその正体が見えるかな、というその時。

玄関が開く音がもう一度して、「ただいまー」って母の声が聞こえたんだ。

その瞬間、金縛りは解けた。

もう、ワケ分かんなくって、震えながら母親んとこに駆け寄ったよ俺は。

「なんか、おかあさんだけどおかあさんじゃない人、来たあ」

そしたら母親の顔色が変わってさ。

晩飯食いながら聞いたんだけど、どうやら母親は双子だったそうなんだ。

貧しいからと、母親の母方の実家に生まれて、すぐ片方だけ預けられ、残った双子の姉は、栄養失調でなくなったそうだ。

で、さらに聞くと俺は生まれてすぐ原因不明の高熱で死ぬところだったらしいんだ。

二、三箇所まわったけど医者からも見放され、どうしようもなく、寺だか神社に相談に行ったら、

「あなたの片割れの姉が、連れて行きたがっています」と。

俺は二人目の子供だから、私にも半分よこしなさいよ、ってことなんだろうか……

 

メリリアーナ

アメリカへ出張に行っていた時のことだ。

向こうの山に登って、親しくなった現地のガイドに聞いたのだという。

一人の時に山小屋を見つけたら、入る前に注意することだ。

普通の山小屋なら何も問題は無い、ゆっくりと休むがいい。

だが、
もし、小屋の扉がひとりでに開いたら……
もし、踏みしめた床が柔らかく弾力に富んだピンク色だったら……
もし、酸っぱい臭いのする液体が滴っていたら……
もし、床の上に骸骨が散乱していたら……

それは山小屋ではなく、メリリアーナなのだから。

ガイドによると、その地方に伝わる民間伝承の怪物で、短編小説にもなったそうだ。

その土地には食虫植物が多く見られるのだが、

「ひょっとしたらその化け物かもな」

そう言って、ガイドは酒を注いでくれたという。

 

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戻れない肝試し

この話は実際に新聞に載ったという前ふりで聞いた話ですが、私は実際にその新聞を見ていないし何年前かも分からないので、話を怖くさせるスパイスだと思って聞いてください。

ある高校生の男女各四人が、一人の家に集まって怖い話をしていたそうです。

夜もふけてきた所で、肝試しに行くことになりました。

でも本当の目的はむしろ、男女ペアになって行くという事のほうが楽しみだったので、場所は安直に彼らの通う高校に行くことにしたそうです。

しかし、この高校は築100年近くたっていたので、行って見ると思ったより迫力があります。

早速男女ペアになって、一組づつ学校の周りを一周することになりました。

構内には入れなかったので、周りを一周するだけならせいぜいかかる時間は二〇分ほどです。

まず最初の1組が出発しました。皆でひやかしたりしながら、にぎやかに去っていきました。

しかし、二〇分たっても三〇分たっても戻ってきません。

二人っきりで何をしてるんだろうかとひやかしながら、二組目が出発しました。

しかし、やはり彼らも帰ってきません。

三組目が出発することになりました。

このころにはさすがに深刻になってきていて、

「絶対周ったら戻ってくるし、他のやつらも見つけたら連れてくる」と約束して出発しました。

そして、この3組目も戻ってきません。

一組目が出発して既に二時間以上たっていました。

とうとう女の子は泣き出しました。

残ったもう一人の男の子が、

「俺が行ってくる。もし30分たっても俺が戻ってこなかったら警察へいけ。絶対待つなよ」

と言い残して駆け出しました。

そして、その子も戻ってきませんでした。

残された女の子は泣きながら、それでも一時間待ったそうです。

そしてその足で、警察へと向かいました。

警察官が探しても見つかりません。

しかし、夜もすっかり明けたころ、とうとう七人は見つかりました。

その高校にはグランドの端に、古くなった旧体育館があるそうです。

そこのトイレを開けると、七人全員が首を吊っていたそうです。

女の子の証言から、自殺する理由がないと思われたのですが、結局他殺の痕跡はなく、受験生の集団ヒステリーとして片付けられたそうです。

その学校には、これといった怪談話もなかったそうです。

 

囮缶(おとりかん)

山奥の渓流に、鮎釣りに出掛けた時のこと。

その河原に鮎師の姿は無かったが、その代わりに色々な道具が置いてあった。

無造作に投げ出された、高価そうな鮎竿。

天然木で作られた綺麗なタモと、水に半分浸けられた囮缶。

使い込まれた風なクーラーボックスとザック、仕掛けを作るための道具箱等。

鮎竿は組まれた状態で、仕掛けもちゃんと付けてある。

ただ、仕掛けの囮鮎が死んでいた。

誰かが釣りの途中で場を外したのだろうかと思ったが、どうも様子がおかしい。

近くに寄るとタモの上に、これまた死んだ鮎が載っていることに気がついた。

まるで、釣り上げた鮎を針から外した直後に、当の釣り人がパッと宙に消えた。

……そんな情景を想像してしまった。

「誰かいませんか?」

そう呼ばわりながら、囮缶を開けてみた。

白い腹を上にした囮鮎が何匹か、その中に浮いている。

やはりすべての鮎が死んでいた。

どうにも不気味だったので、別のポイントで釣ることにしてそこを離れた。

帰り際にも覗いてみたが、道具は彼が見た状態のままで捨て置かれていた。

釣り人が帰ってくる気配はない。

一応漁協に報せておいたが、今に至るも詳細は不明のままである。

「事故じゃなかったのならいいんだけど、ちょっと気持ち悪いよね」

そんな事を言いながら、彼は相も変わらずそこの沢に通っているそうだ。

(了)

 

恐怖箱叫怪 [ 神沼三平太 ]

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