師匠シリーズ 060話~061話 怪物-承(2)・怪物-転(1)
2021/06/07
060 師匠シリーズ「怪物 『承』2」
探ろうとしているのだ。次に起こることを。そして、どう備えるべきかを。
自嘲気味に笑った瞬間を、廊下の向こうから来た女子に見られ変な顔をされる。
見たことがある子だ。同じ1年生だろうか。また怖がられるな。
案外とウジウジしたことを考えている自分に気づき、軽く頬を張る。
その教室についた時、廊下側の窓際でお喋りをしている数人の女子がいた。
その中の一人に遠目から話しかける。
「石川さん、あいつ、今日来てる?」
その子はこちらをチラリと見て、人差し指を教室に向ける。
私は「ありがとう」と言って、教室のドアに手をかけた。
自分のクラスではないが、このところココへ来ることが増えつつある気がする。
教室の中は、どこにでもあるようなざわざわとした空気が満ちていたが、明らかに異質な雰囲気が隅の方の一角から漂っている。
説明しがたいが、眼に見えない透明な泡がその辺りを覆っているような感じがする。
このクラスの連中は、みんなこれに気づいているのだろうか。
その泡の中心に、氷で出来たような笑みを表情に張り付かせた短い髪の女が座っている。
間崎京子という名前だ。
教室に入ってきた私に気づいたのか、周囲にいた数人の子に何事かを告げて席から離れさせたようだ。
取り巻きができつつあるというのは本当らしい。
この油断ならない女の、どこにそんな魅力があるのか分からない。
「聞きたいことがある。ちょっと出られるか」
なにか意地の悪い軽口でも出そうな気配だったが、意外にも彼女は頷いただけで立ち上がった。
そして、ドアに向かうため踵を返そうとした私の顔の近くで、「やっとデートに誘ってくれたわね」と言う。
やっぱり出た。
ムカッとしながら、それを無視してさっさと教室から出る。
私たちは非常口の外の階段まで歩いた。
風が首筋を吹き抜け、空から夏の陽射しが降り注いでくる。他に人はいない。
「で」
間崎京子は手すりに身を寄せて地面を見下ろした後、顔をこちらに向ける。
「知っていることを全部話せ」
「……唐突ね」
さして驚いた様子もなく、京子はニコリと笑う。
私はこの女と腹の探り合いをすることの面倒さを考慮して、こちらが知っていることをすべて並べ立てた。
本を買って調べた『ファフロツキーズ』のことまで。
彼女はそれを面白そうに聞きながら、ワザとらしい動きで顎を右手の親指と人差し指で挟む仕草をする。
「不思議ね」
「それだけか」
この何もかも見通しているような女が、街に起こりつつある異変を察知していないはずはない。
「不思議ね、と言うだけで満足する人たちのようにはなれないのね。あなたは」
まるで100点を取った子どもを褒めるような口調だった。
そうして京子は視線を逸らし、遠くの街並みに目を向ける。
つられて私も、初夏の陽射しを照り返して浮かび上がる建物の屋根に目を細める。
「たいしたことじゃないけど、『ファフロツキーズ』って、チャールズ・フォートの言い出した言葉じゃないわ。アイバン・T・サンダーソンの命名よ」
京子は街を見下ろしたまま淡々と言った。
「チャールズ・フォートこそ、『ファフロツキーズ』という言葉に振り回された人間だったのかも知れない。空から落ちてきた物を、すべて一つの概念にまとめようというのが、どれだけ無謀なことだったか、なんとなく分かるでしょう?」
前から思っていたが、こいつはなんでこんなに偉そうな物言いをするのだろう。
「あなたも一度、その『ファフロツキーズ』という言葉を捨てて、考えてみたらどうかしら」
その問いかけは単純な忠告なのか、それとも、この異変の正体を知った上で私に与えているヒントなのか。
私は京子の横顔を睨みつける。
「もうすぐチャイムが鳴るね」
京子は手すりから手を離し、私に向き合った。
「クイズ」
「は?」
「クイズを出すからよく聞いてね」
相変わらず唐突だ。思考を読めない。
「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足。これは何?」
「……人間」
「じゃあ、道行く人にその謎を出して、答えられなかった人を食べちゃう怪物は?」
「スフィンクス」
「さすがね。では、そのスフィンクスとキマイラとの共通点は?」
キマイラというのはあれか。ライオンの頭と山羊の身体を持つ怪物のはずだ。
片やライオンの胴体、片やライオンの頭部を持っている。それが共通点だろうか。
「じゃあ、それらとスキュラの共通点は?」
スキュラ?
とっさに姿が浮かばなかったが、なんとか記憶を掘り返すと、どうやら、上半身が女で下半身が犬という、怪物だったような気がする。
スフィンクス、キマイラ、スキュラの共通点。なんだろう。少し考える。
「……身体が、2種類以上の生物で構成された化け物」
「なるほど。じゃあそこにケルベロスを加えると?」
ケルベロスは首が3つある地獄の門番だ。2種類以上の生物がくっついてはいなかった気がする。
「分からない?じゃあヒュドラも加えてみて」
ヒュドラはヤマタノオロチみたいなやつだったはずだ。ケルベロスのように首が複数ある。
でもスフィンクスやキマイラは首が複数ではない。スキュラは下半身の犬が何匹かに分かれていたようだが。
「分からないのね。じゃあこれが最後。オルトロスも加えて、すべての共通点を探してみてね」
チャイムが鳴った。
その音と同時に京子はスカートを翻し、手の平を振りながら立ち去ろうとした。
「待て。なにを知っている?」
掴もうとした手を京子は避けなかった。けれどその手は空を切る。
まただ。何故だか分からないが、この女には暴力的な力が通じない。
私の意識下に『それをしては負けだ』という、強迫観念が働いているのだろうか。
「クソッ」
苛立つ私を冷ややかな目で見つめ、京子は軽く会釈をしてから非常口を出て行った。
怪物たちの共通点だと?
次から次に宿題が増えていく。
がんっ
ドアを蹴る音が、思ったより大きく響いた。
その日の放課後、私は市内の図書館に足を運んだ。
始めは、どこかでおかしなことが起きてはいないかと街なかを散策していたが、なにも起きるような気配はないし、そもそも目星もなく歩き回るのは無駄な労力だと思い至ったのだ。
かわりに、間崎京子が出した謎の答えを探りたかった。
答えを見つけたとしても、なんの意味もないのかも知れないが、要は白旗をあっさりと揚げるにも、私のささやかな自尊心がそれを許してくれないのだった。
図書館に着くと、私は必要な資料を片っ端から書棚から引き抜いて来て、テーブル席に陣を張る。
まず私はオルトロスという怪物を調べた。こいつだけよく知らない名前だったからだ。
資料によると、オルトロスはケルベロスの弟で、首の二つある犬の姿をしているらしい。
兄は三つ首。弟は二つ首か。その下の弟がいれば、首は一つだろうかと考える。
首が一つの犬だとしたら、それではただの犬だな。
苦笑して図鑑を閉じる。
犬か。スキュラの下半身も犬だったな。
そう思いながら別の本を開く。
スキュラは上半身が女性で、下半身に6体の犬が生えている挿絵つきで説明されている。
近くにあったヒュドラについての図説も確認した後、ケルベロスの項を開く。
ケルベロスは3つ首の魔犬と紹介されているが、竜の尾を持っているとも書いてあった。
なんだ、ケルベロスも、2種類以上の生物で構成された、合成獣としての要素を持っているじゃないか。
いやしかし、ヒュドラにはそんな記述はない。
別の本を何冊か開いたが、やはりヒュドラは多頭の蛇という以外に、別の生物の要素を持ってはないようだ。
分からない。共通点はなんだ?
イライラして、机をトントンと指先で叩く。
向かいの席で参考書を所狭しと広げている学生が睨みつけてくる。
反射的に睨み返すと、学生は驚いた様子であっさりと目を逸らす。勝った。
少し気を良くして、スフィンクスに関する本の頁を開く。
ピラミッドのそばに鎮座している、王の顔にライオンの身体という見慣れた姿ではなく、女性の顔と胸、そしてライオンの胴体に鷲の翼を生やした、怪物の挿絵が目に入った。
おや?と思って詳しく説明を読むが、ギリシャ神話に出てくるスフィンクスはこういうものらしい。
例の4本2本3本と移り変わる足の謎かけは、このスフィンクスがオイディプスに対して問いかけた、というエピソードに基づくようだ。
なんとなく子どものころからのイメージで、砂漠を旅する人に、あの石でできたスフィンクスが謎かけを挑んで来るように思っていたが、違ったらしい。
そう考えると、おぼろげながら共通点が見えた気がする。
スフィンクス、キマイラ、スキュラ、ヒュドラ、ケルベロス、オルトロスと、すべてギリシャ神話に登場することになるのだ。
だがそんな大雑把な共通点が分かったところで、焦点がぼけすぎてなにも見えてこない。
もう一度それぞれの説明を読み返す。
いくつか同じ固有名詞が出てきている。
同じ英雄に倒されたのかとも思ったが、ヘラクレスが3匹ほどやっつけているものの、あとは別の英雄の仕事だった。
しかし、すぐに別の固有名詞が、重複して出てくることに気づく。
『ケルベロスは、テュポーンとエキドナの子である』
『キマイラは、テュポンとエキドナの娘であり、ペガサスを駆るベレロポンに退治された』
……etc.
どれも巨人テュポンと、下半身が蛇の女の怪物エキドナが、作った子どもたちばかりなのだ。
スキュラをその両者の子とするのは異説のようだが、確かにそんな解説をする本もあった。
だが、スフィンクスの解説で手が止まる。
スフィンクスは、テュポンとエキドナの娘とする説もあるが、エキドナが我が子オルトロスとの間に作った娘である、とする説の方が一般的なようだ。
私は本を閉じ、背中を反らせて、図書館の高い天井を見上げた。
そこから導き出される共通点は、こうだ。
『6体の怪物はすべて、エキドナから生まれた』
これが答えだろう、間崎京子。
紙をめくる乾いた音が周囲から響いている。
深いもやがかかっていた頭が、ほんの少しだけクリアになった気がする。
『共通点を探してみてね』と、あの時あいつは言った。
そして、その謎掛けの答えから、あの女のメッセージが浮かび上がってくる。
氷細工のような顔の口元がイメージの中で滑らかに動き、私をそれを読み取る。
『エキドナを探せ』
溜息をついた。なんて回りくどいんだ。
あの女に次会った時には、なんとかして殴ってみようと思った。
その時、静かだった館内にちょっとした騒ぎが起こった。
立ち上がって駆け寄ると、私がさっきまで本を漁ってた書棚から、大量の本が落下して床にぶちまけられている。
近くにいたらしいパーマ頭のおばさんが狼狽して、自分じゃないとしきりに訴えている。
係りの人間が飛んで来て、本を拾い始めた。
その人の「いい加減にしてくださいよ」という、誰にぶつけていいのか分からないようなうんざりした声を、私は確かに耳にした。
061 師匠シリーズ「怪物 『転』1」
図書館からの帰り道、私はクレープを買い食いしながら商店街の路地に佇んでいた。
夕焼けがレンガの舗装道を染めて、様々なかたちの影を映し出してる。
道行く人の横顔は、どこか落ち着かないように見える。
みんな心の奥深い場所で、説明しがたい不安感を抱いているようだった。
そう思った私の目の前を、女の子たちの笑い声が通り過ぎる。
息を吐いて、最後の一口を齧る。
どの人の表情も、私の心の投影なのかも知れない。ロールシャハテストだ。
笑い顔以外に、すれ違う人の気持ちを理解できる機会なんてまずないんだから。
結局あの図書館の本の落下の原因はわからないままだった。
こんなことが昨日の水曜日から今日にかけて、街の至る所で起きているらしい。
私は起こっていることより、この一連の出来事の向かう先のことが気に懸かっていた。
いったいどういうカタルシスを迎えるのか。
そう考えながら目を閉じると、何かをせずにはいられない気持ちになるのだった。
『エキドナを探せ』
その言葉に糸口を見出せそうな気がする。さっきからそのことばかり考えている。
クレープの包みをクズ籠に放る。
私にこのヒントを投げ掛けた間崎京子は、街中で起こっている怪異を怪物に例えた。
そして、その怪物たちを生み落とすのは、蝮の女エキドナだ。
これがいったい何の隠喩なのか定かではない。
定かではないが、私はこう考えている。
少なくとも間崎京子は、一見バラバラに発生しているように見える怪奇現象が、単一の根っこを持っていると思っている。
それも、ナントカ現象だとかナントカ効果だとかといった、包括的ななにかではなく、信じがたいことにそれは、たった一つの“人格”と言えるような存在に収束されているような気がするのだ。
ハ。こんなこと、誰かに話せるようなものではない。
つくづく一人が好きだな。
暗鬱な気持ちが帰り道をやけに遠くさせた。
家に帰り着き、玄関の前に立った時から気づいていたが、やはりその夜の晩御飯はカレーだった。
「そんなに水ばかり飲んでると、消化が悪くなるわよ」という母親の小言を聞きながら、カレーをスプーンでかき込み、水で流し込む。
「今朝どっかで工事してた?」
さりげなく聞いてみたが、「そういえば、どこでやってるのかしらね」と母親が首を傾げる。
父親は「知らん」と言いながら夕刊を読んでいる。
妹は身体を反転させて、皿を持ったまま居間のテレビを見ている。
父親が読み終わるのを待ってから夕刊に目を通したが、特に変わった記事はなかった。
それから自分の部屋に引きあげる。
明かりとラジオをつけて、部屋の真ん中。隅に転がっていたクッションを引き寄せる。
なにをすればいいのか正直分からない。
とりあえず昨日ファフロツキーズの項だけ読んで投げていた『世界の怪奇現象ファイル』を、通して読んでみることにした。
ラジオがくだらない話題で、けたたましい笑い声を出し始めたので、スイッチを消し、適当なCDをかける。
そして黙々と頁をめくる。
どこかで聞いたことがあるような怪奇現象ばかりが列挙されているが、情報の量と質にはかなり偏りがあり、ファフロツキーズの項のような詳細な解説はあまりなかった。
そんな中、CDの7曲目が過ぎたあたりだっただろうか。
私は半分読み飛ばしかかっていた文の中になにか引っかかるものを感じ、思わず姿勢を正す。
それは、『ポルターガイスト現象』の項だった。
『ポルターガイスト現象の例としては、室内にバシッという正体不明の音が響く、手も触れていないのに家具が動く、皿が宙に舞う、スイッチを入れていない家電製品が作動するといった、目に見えない力が働いているかのようなものから、何もない空間から石や水が降ってきたり、火の気のない場所で物が発火したりといった、怪現象などが挙げられる』
私は緊張した。
石降り現象!
そういえばポルターガイスト現象を題材にしたドラマだか映画だかで、室内に石が降って来るという場面を見たことがあった。
完全に失念していた。
間崎京子はこれを言っていたのだ。
『ファフロツキーズ』という言葉に振り回されるなと。
自分の間抜けさに腹が立つ。
石の雨が降るという現象には、別のアプローチの方法があったのだ。
「クソッ」
本を投げて立ち上がる。
ポルターガイスト現象の項はあきらかにやっつけ仕事で、情報量としては私でもおぼろげに知っていた程度のことしか載っていなかった。
鞄からアドレス帳を引っ張り出して、目当ての番号を探す。
中学時代の先輩だ。部活が同じだった。
彼女は子どものころに、身の回りでポルターガイスト現象としか思えないような不可解な出来事が続いたらしく、やがてそれが収まった後も、なにかと話のタネにしていた。
散々同じ話を聞かされたので内心ウンザリしていたものだが、2年ほど経った今では案外忘れてしまっている。
「晩に済みません。しかもいきなりで。ちょっと教えてもらいたいことがあるんですが」
突然の電話にも関わらず彼女は私を懐かしがって、『電話より、今からウチ来る?』と言ってくれた。
「すぐ行きます」と言って電話を切り、廊下から居間の方に向かって、「ちょっと出てくる」と大きな声で告げてから家を飛び出した。
生ぬるい空気が夜のしじまを埋めている。
一日熱エネルギーを吸収したアスファルトがまだ冷めないのだ。
自転車に乗って住宅街の路地を急ぐ。
街灯がぽつんとある暗い一角に差し掛かった時、コンクリート塀の傍らに設置されている公衆電話が目に入った。
何故か昔から苦手なのだ。
小さいころに『お化けの電話』という怪談が流行ったことがあり、ある9桁の番号に公衆電話から掛けると、お化けの声が受話器から聞こえてくる、という他愛もない噂だったのだが、私は近所の男の子と一緒に、この公衆電話で試したことがあった。
記憶が少し曖昧なのだが、たしかその時は、その男の子が「聞こえる」と言って泣き出し、受話器をぶんどった私が耳をつけると、ツーツーという音だけしか聞こえなかったにもかかわらず、その子が「だんだん大きくなってきてる」と喚いて、電話ボックスから飛び出してしまい、取り残された私も怖くなってきて逃げ出してしまった。
それ以来、この道を通る時には、無意識にその電話ボックスから目を逸らしてしまうのだ。
気味は悪かったが、今は何ごともなく通り過ぎて先を急ぐ。
先輩の家には15分ほどで着いた。
玄関先で待っていてくれたので、チャイムを鳴らすこともなく家に上げてもらう。
時計を見ると夜の9時を回っていたので、「遅くに済みません」と恐縮すると、「母親が現在別居中で、父親は仕事でいつも遅くなるから全然ヘイキ」と笑って話すのだった。
兄弟姉妹もいないので、いつもこの時間は家に一人だという。
先輩の部屋に通されて、クッションをお尻に敷いてから、どう話を切り出そうかと思案していると、彼女は苦笑しながら私を非難した。
「同じ学校に入って来たのに、挨拶にも来ないんだから」
ちょっと驚いた。
中学時代の2コ上の先輩だったが、そういえば高校はどこに進学したのか知らなかった。
まさか同じ学校の3年生だったとは。
向こうは何度か学内で私らしき生徒を見かけたらしく、新入生だと知っていたようだった。
しばらく学校についての取りとめもない話をする。
正直、早く本題に入りたかったのだが、先輩の話は脱線を繰り返している。
ただひとつ、『校内に一ヶ所だけ狭い範囲に雨が降る場所がある』という奇妙な噂話だけはやけに気になったので、今度確かめてみようと密かに心に決める。
「で、聞きたいことってなに?」
先輩が麦茶を台所から持ってきて、それぞれのコップに注ぐ。
ポルターガイスト現象のことだとストレートに告げた。
先輩は目を丸くして、「ピュウ」と口笛を吹く。
「あれ?あなたにはあんまり話してなかったっけ?」
いや、聞きました。耳にタコができるくらい聞かされました。
(了)
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