【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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怨霊ダム

      2017/08/26

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昔、オレが大学生のころの話。

ある日、友達にドライブに誘われた。別に行く所がある訳じゃないのはわかってたんだけど、ま、ちょっとくらいって思って行く事にした。

あの時本当に行くんじゃなかったと、今すごい後悔してる。

ドライブはいつもどおり別にどこに行く訳でもなく、仲のいい友人同士でくっちゃべってるだけだった。

そこら中走り回って話題も尽きてきた頃、友達が心霊スポットに行こうと言いだした。

別にいくとこもなかったし、ネタも尽きてたから皆も乗り気だった。

自殺者が絶えないというダムだった。

ダムに車を乗り入れ、ちょっと広い場所に車を止めた。

下を見て「こっから飛び下りるのか、こえぇ~」とか言ってた。

すると友人が下におりる階段をみつけた。

みんな幽霊とか信じてなかったし、四人もいたから行こうよってなった。

なんかガキのころ思い出してドキドキしてた。

本当にこの時は何にも思ってなかった。遊園地のお化け屋敷に入るくらいの気持ち。

結構長い階段をジッポの灯をたよりに降りて行った。

下迄降りるとダムから凄まじい勢いで水が吹き出してるのが目前に見えた。

ドォォォォォーーーーって凄い音だった。

草の生い茂った水辺に立って、すげーって四人で見てた。

水の音がすごいから話も大声でしてた。

そしたら水のドォォォーって音に交じって、「三人組んで……」って聞こえた。

ん?っと思ったけど友達が二人で喋ってたので、その会話の一部がちょっと聞こえたんだと思った。

そんでオレももう一人の友達と

「ここすごいなー、ここに飛び込んだら死体あがってこないよなー」

とか言ってたら

「……んで……が三人組」

ってまた聞こえた。さっきより強く聞こえた。つーか女みたいな声だぞって思った。

ちょっと怖くなったけど、友達が喋りかけてきたので気のせいだろうと思ってそのまま会話続けてた。

そしたら、友達がオレを通り越して向こうを見たので、その目線の先に振り返ると、さっきまで喋ってた友達二人がキョロキョロとあたりを見回してた。

友達が「どしたー」って声をかけると、そいつらは近くに来て「変な声聞こえなかった?」って言った。

オレはゾッとした。

そして「オレも聞こえた」って相槌をうとうとした瞬間!

「……んで私が……きゃ……」

オレ達はみんなで顔を見合わせて黙ってた。

水のけたたましい音に交じってそれは明らかに聞こえた。

みんな聞こえたっていうのが表情で分かった。

しばらく黙ってた。怖いもの見たさっていうのか、もう一度その声を聞こうと静かにしてた。他の三人はどうかわかんないけど。

でもしばらく聞こえなくて、友達が「なに、今の……」って言った。

それからみんなで「おいおい、幽霊?マジ?」とかなってた。

まだ冗談半分だった。「もう一回聞こえないかな?」と言いみんな再び黙った。

水のドォォォォーって音がずっと聞こえてた。

すると一瞬その音が遠くなった感じがして、今度はハッキリ聞こえた。

「なんで私が死ななきゃならないの!?」

女の絞り出すようなかすれ声。水面を見た友達が悲鳴をあげた。

水面のダムから吹き出した水しぶきで白く霧がかったような所に女がいた。

いたというか浮かび上がっていたというか……顔の青黒いような女の顔が暗いのにはっきり見えた。

オレ達は悲鳴をあげながら必死で階段を駆け上がった、暗いので何度も転びながら必死で上まで登り、車にとびのってダムを後にした。

明るくなる迄みんなでいて、朝方解散した。

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その後、その時の友達同士で、マジで怖かったとか話してて他の友達とかにも言ってた。

「あそこで幽霊見た」って。

そしたらその友達が「マジ?じゃあオレも言ってみよっかなー」って言った。

案内しろって言われて本気で断った。

その友達は仲のいい連中でそこに行き、死んだ。

三人で例の階段をおり、何かを見た三人はオレらと同じく、慌てて階段を登ったが、上について一人いないのに気付いた。

待っても、待ってもその友達は上がってこなかった。

二人は降りて確認もできず、かといってそこから立ち去る事もできず。

車でルームライトをつけっぱなしにして朝迄震えていたらしい。

朝、おそるおそる階段を降りてみると、階段ですごい形相で死んでいる友達を見つけた。

二人はその友達のあまりの形相に生死を確認することもなくその場から逃げた。

そして警察に通報した。

友達は体にアザがあり、階段から落ちた事が確認できたそうだが、それが死因というわけではなく、原因不明の死だということだった。

一緒に行った二人の内、一人は気がおかしくなっていた。

もう一人が警察やら死んだ友達の両親やらに事の成りゆきを説明したらしい。

死んだ友達の父親はオレらがそのダムに行くことを勧めたと思い、四人全員の家に怒鳴り込んできた。

「息子が死んだのはお前らのせいだ。遊び半分で死者がさまよう場所に行くな」

オレは行くことを勧めた訳じゃないと思いつつも、なにも言い返せず黙っていた。

友達の父親が散々オレに怒鳴り散らした後、帰り際に一緒に来ていた友達の母親が

「ごめんなさい、あの人息子が死んで悲しいんです。怒りのぶつけ所がなくて……息子は自分の判断であそこに行ったんですよね。息子の死はあなたがたのせいじゃない」

って言った。

それを聞いてふいに涙が出た。やっぱりどこかで責任を感じていた。

次の日友達の父親から電話があった。

昨日は怒鳴り散らしてすまないと謝ってきた。

オレは何も言えず電話を切った。

その後、一緒にダムに言った四人の友達で、ダムでの話をすることはなかった。

死んだ友達と一緒にダムに行き一人になってしまったやつもオレらと一緒にいるようになった。

五人でたまに気がおかしくなってしまったやつの病院に見舞いに行ったりするが、それでもダムでのことを話す事はない。

本当に恐ろしかった。幽霊を見てもまだ怖さを理解してなかった。

友達の死でやっとそれがどういうものなのか解った気がした。

二回目にダムに行き、唯一無事な友達がダムの下でどんな体験をしたか、今も聞いていない。

そしてこれからも聞くことはないだろうと思う。

(了)

 

「超」怖い話(Μ) [ 平山夢明 ]

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