【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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この森で絶対に遊ぶな

      2016/09/13

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俺が神社で初詣したときの帰り。始発前でまだ四時ちょい過ぎ頃だった。

99 忍法帖 2013/01/15(火) 10:51:21.65 ID:R/dzEihY0

最寄り駅は二路線あるのだが、近い駅の路線は帰路が若干めんどくさいため、遠い駅の路線へと歩くことにした。

遠いと言ってもせいぜい四十分程度で、デスクワーク職の俺にとってはちょうど良い運動と思い、川沿いの道を歩いていた。

初めての場所ゆえ迷子にならないか不安だったが、スマホの携帯ナビと言う文明の利器を持っていたので、さほど道にこまらなかった。

ただ川沿いにまっすぐ歩くだけで駅のすぐ近くまで到着するぞ、とナビのルートが示していた。

川沿いの道は狭いが舗装されていて、川岸には金網の柵が設置されている。

後方に三人の人影が見えた。

彼らも同じ駅を目指しているのだろう。最寄り駅は二駅しかないし、このルートは明らかに遠い駅へ向かうルートだし。

ところが、やや広めの道路が横切る十字路を直進しようとすると、後続の三人がしばらくそこで立ち止まり、少し間を置いて十字路を横に曲がり去った。

ははーん、奴ら道をあやまったな?と歩を進めつつ携帯のマップをドラッグさせ、彼らの向かう先のルートを確認する。

見る限り一応そちらでも大通り経由で駅に着くようだ。ただ十五分はよけいにかかるだろう。

暴漢対策では大通りの方が有利だろうが、やはり文明の利器というものはこういう抜け道まで教えてくれて便利なものだ、

と右手にスマホ、左手にマグライトミニを持って川沿いの道を歩いて行った。

しかし俺も少し違和感を覚えてきた。

件の十字路から二十分近くは歩いただろうか、ナビではあと500mにも関わらず道は未舗装になり、川岸の柵もなくなり、やがて川岸の道路と言うよりも河原を歩いている、そんな感じの道になってきた。

周囲は草の茂る荒地だがそれなりに開けていて、はるか向こう側には大通りの街灯が見受けられる。

やがて川は蛇行して見えなくなり、再び荒地を一直線に突っ切る未舗装の道を進むと、突然道が開けて、目の前に小さな集団墓地が現れた。

ナビは目的地まであと100mそこいらと表示されているのに、近くに駅舎すら見当たらない。

なんか正月早々気味がわるいなーと思いつつ、今のマンションに入居した時のことを思い出して気を紛らわせていた。

不動産会社にマンションの十四階へ案内されベランダを見せられて

「どうですかこの素晴らしい光景は!?」

と言われたので思わず覗き込むと、すぐ前方に霊園を見つけてしまった。

不動産会社の案内員もそれに気付いたみたいで、二人して気まずい雰囲気になり言葉選びに迷ったあげく

「ぼ……墓地墓地ですねぇ」

と思わず声が出て、二人して大笑いした時のことだ。

その時のことを思い出し笑いしながら不気味さを紛らわせて進んでいくと、集団墓地を通り過ぎて、廃屋の前に出た。

 

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どうやらそこで行き止まりの様だ。

いや、よく見ると先のヤブの中にケモノ道のようなものがあるが、まさかそこを歩けとか馬鹿なことをナビが言うわけないだろうな……と思って改めて廃屋の方を見る。

木造で、昭和中期、と言うより何か大正時代を思い浮かべるような造りだった。

これが駅舎なわけないだろー、線路だってないし……と思いつつその廃屋をしげしげと眺めた直後、全身に猛烈な寒気が走った。

別に廃屋内に何かが見えたわけでもないし、そもそも俺霊感ゼロだしオバケとか信じてなかった。

でも寒気と言うか悪寒と言うか、なんかここにいたらヤバい!って頭が自動的に判断して、元来た道を猛ダッシュで走った。

走ったと言うより、足が勝手に走っていく感じ。

道中河原を通過する場所があったはずだが、まるで記憶にない。

ふっと気付くと、大通りが横切る十字路に出ていた。

三人組が曲がっていった、あの道だ。

もういくら携帯ナビとは言えこんな怖いところは散々だ、大通りを歩いて帰る!

と、大通りを進みながらこのクソナビめ、と携帯を取り出したところ、電源が切れていた。

電源を入れるとお馴染みの電池切れのマークが。

残り三時間くらいあったはずのバッテリー残量はどこに消えたのか……

それからは案内標識にしたがって特に迷うことはなく駅に到着した。

決して新しい駅舎ではなかったが、ごく平凡な感じで、始発が近いのか明かりもついていた。

程なくして始発列車が到着し、そして無事に帰宅することができた。

ちなみに翌週の朝、別件でたまたま同じ場所を通過することがあったのだが、そこはどう見ても丁字道路で、川沿いの先は深いヤブと森に包まれて、とうてい人の通れるような状態ではなかった。

んな馬鹿な、と思い近くに車を止め、その辺を観察してみたが、木々の形を見ても明らかに植林っぽくないし、半月であの荒地がこんな森になるとか、どう考えてもありえない。

あの時俺が進もうとしたヤブの中にボロボロにサビはてた金属製の立て看板が転がっていて、ひっくり返すと

《この森で絶対に遊ぶな》

と書かれてあった。

その時ふと気付いてあの時のスマホを取り出しナビを起動すると、ルート候補は何度リルートしても三人が進んだ大通り経由の道しか出てこなかった。

あの廃屋や獣道は何だったのか、さらに先を進んでいたら俺はどうなっていたのか、それは結局わからず仕舞いだった。

ただその年の初詣で普段と違っていたのは、今年が本厄年で、念のためお守りを買っていたことだ。あの時の寒気はお守りの警告だったのかもしれない、と勝手に思い込んでいる。

今も森の先に件の廃屋があるのかもしれないが、探しに行く勇気は俺にはない。

まさか年初めからこんな怖い思いするとは思わなかった。

(了)

 

闇の検証(第二巻)平安~鎌倉~室町時代編 霊能者・寺尾玲子の新都市伝説

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