【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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★マタギの掟をやぶった男の末路

      2017/08/05

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俺が中学生の頃、列車で会って仲良くなったご老人から聞いた話を書き込ませて頂きます。

ご老人の住む村は「マタギ集落」と呼んで良いぐらい、多くのマタギが住んでいます(今現在は、どうなってるか分かりませんが)。

山の事に精通し、大きな熊と相対するマタギは度胸も人並み以上なのですが、そんな彼等でも怖れる存在があって、それは「普通と違う熊」なのだそうです。

普通と違う熊というのは三種類ほど居て、それぞれに名前があったと思いますが、

「全身真っ黒な熊」

「全身真っ白な熊」

「通常のサイズより、ずっと大きな熊」

なんだそうです。

信心深いマタギ衆の方々は、それらを山の神様の化身として畏れ崇めていて、山で出会っても絶対に撃ってはいけない、万が一仕留めてしまった場合は、マタギを辞めなければならないとの事です。

そう話した上で、お年寄りは自分の村で起きた話をしてくれました。

彼の村にはその昔、一郎さん(仮名)という方が居ました。

村でも指折りの、かなり腕の立つマタギだったそうです。

ある日の事、一郎さんが仲間と共に山へ行くと、ちょうど良い所にツキノワグマが居ましたので、すかさず仕留めました。

喜び勇んで仕留めた熊に駆け寄った一郎さんですが、熊の胸元を見て、彼の顔色がサッと変わりました。

ツキノワグマなら胸元に必ずある筈の、白い模様が無かったのです。

「そんな馬鹿な。必ずどこかに、白い毛がある筈だ」

と必死に探す一郎さん。

しかし、ただの一本も白い毛は見つかりませんでした。

結局彼は掟に従い、マタギを辞めました。

マタギを辞め、農業に精を出す事にした一郎さん。

暫くは新しい仕事も順調で、何事もありませんでした。

ですが暫くすると、妙な事が起き始めました。一郎さんが夜、家に居ると何やら臭いがして息遣いも聞こえる。

元マタギの一郎さんは、すぐにそれが熊のものであると分かりました。

しかし、家の中や周囲を探しても熊は居ない。

また、ある時は一郎さんの畑にだけ、熊の足跡が沢山残されていた事もありました。

別の日の夜、彼が夜道を歩いていると後ろに気配する。

振り向くと、そこには仁王立ちになった熊が。胸元には白い模様が無い。

あの熊だ……

こんな事が続いて、一郎さんはすっかり人が変わってしまいました。

恐怖を払拭する為かお酒の量も増え、酔うと延々、あの熊の話をする。

「アイツは俺を許してないんだ。俺はいつか、必ずアイツに殺される」

そしてとうとう、最悪の事が起きます。

ある日の夜、やはりお酒を飲んで酔っていた一郎さんは、何やら訳の分からない事を叫んだかと思うと外に飛び出し、そのまま居なくなってしまいました。

村の人達は手分けをして探しましたが、一郎さんは影も形もありません。

しかし数日ほどして、村のすぐ近くを流れる川で釣りをしていた子どもが、一郎さんの遺体を発見しました。

見つかった一郎さんは川岸の岩に腰掛けて、一見すると座ったまま眠っているんじゃないか、という状態で亡くなっていたそうです。

また岩の周囲には、熊の足跡と毛が、沢山残されていました。

余談ですが、一郎さんを発見した《釣りをしていた子ども》が、私に上記の話を聞かせてくれた、ご老人その人です。

俺自身は、本当に熊の幽霊が出たかどうかは分かりません。けれど一郎さんに付き纏う「熊の影」は、多くの村人も見ていたそうです。

そうなると、やはり山には人間の知識や常識が通用しない、何かがあるんじゃないか、と思えてきます。

 

マタギ関連書籍・参考文献

ラスト・マタギ 志田忠儀・98歳の生活と意見

ラスト・マタギ [ 志田忠儀 ]

著者;志田忠儀プロフィール
1916年3月。山形県西村山郡西川町大井沢に生まれる。尋常小学校2年生(8歳)の時に山に入り、15歳の時に初めてクマを撃つ。以降、り80歳過ぎまで現役のマタギとして活躍。これまでに50頭以上のクマを仕留めてきた。

3度の召集の後、戦後は磐梯朝日国立公園の朝日地域の管理人、月山朝日連峰遭難救助隊長、地元猟友会会長などを歴任。また地元のブナ林を守る環境活動にも携わり、その功労で平成元(1989)年、勲六等単光旭日章を受章した。

山のことを知り尽くした達人として、経営する朝日山の家にはブルガリ日本支社長などのセレブや、日本各地のルアー名人が訪れる。

白神山地マタギ伝

白神山地マタギ伝 [ 根深誠 ]

忠勝の死(1990年)に関して、「これで目屋のマダギも終わったナ」という何人かの村人たちの噂を私は耳にしている。たしかに鈴木忠勝(明治40年=1907年生)は名実ともに、村の誰もが認める最後の伝承マタギだった。忠勝はマタギ集団のリーダー、すなわち「シカリ」として知れ渡っていた。忠勝がマタギであることを否定する村人は一人もいない。(はじめに)
──永年にわたる付き合いのあった著者が、残されたたくさんの写真と録音から、白神山地の最後の伝承マタギの生涯を綴ります。著者の白神山地シリーズの最終作といえる大作です。

マタギ 矛盾なき労働と食文化

マタギ 矛盾なき労働と食文化

秋田・阿仁地区に住む現役マタギたちの猟や生活風景を撮影したカメラマンの16年の記録。マタギのアイデンティティーは山と共に暮らす生活スタイルにある。彼らは熊やウサギ、川魚、茸など、山にある様々な恵みをいただいて命をつなぐ。
しかし時代が変化し、マタギは消えつつある。そんなマタギの今を写真に捉えることをライフワークとしたカメラマンが贈るフォトエッセイ。

著者からのコメント
マタギは何故熊を撃つのか?
食べるためである。

マタギは何故熊を食べるのか?
生きるためである。

雪深い北東北の山中がマタギ発祥の地。住むに不便極まりないと思われがちな山里。しかしこの地は江戸時代の飢饉にも餓死者を出さなかった。それは何故か?

マタギ、山の民の知恵があったから。深い広葉樹の森から自由に食べ物を取り出せたから。

何もかもを世界中から持ってくるグローバルな経済社会の対局がマタギの暮らしだった。
閉じた空間は小さな地球そのものである。だからマタギは地域を守った。それが自分達を守る事につながるから。本書では古のマタギは出てこない。今現在息をしているマタギ達の記録である。

熊を追い、撃ち、解体して食べる。それは単に肉を得る行為ではない。マタギの共同体を維持するために必要な儀式である。それがあって厳しい自然環境の中で生き抜く結束が生まれる。

集団が維持できてこそ様々な技術も伝承される。山菜、キノコ、多様な川魚の捕り方。生きる力、知恵を守り伝えてこそ地域は生き残れるのだ。熊やウサギを食べるのは何もカロリーの為だけではなかった。

マタギは今消えようとしている。マタギの里からマタギが消える日はそう遠くない。

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小国マタギ共生の民俗知

小国マタギ共生の民俗知

山村の自然空間は、そこに住む人々の歴史のなかで培われた、自然を枯渇させることなく継続的に利用する民俗知、経験知、技術知によって形成され、維持されてきました。しかし、現在、自然や野生動物の保全・保護の必要性が声高に叫ばれる一方で、市場原理による都市の論理が山村生活を疲弊させ、その知恵が見捨てられています。本書は、山形県小国町のマタギ集落を学際的にフィールドワークし、自然を隔離して保護するのでなく、そこに住む人々の民俗知を活かし、自然と人間が関わりながら共存することを展望した現代社会の警醒の書です。

目次
第1部 自然と人

第1章 小国盆地周辺の山地地形
1 小国の地質と山地地形
2 小国の地形環境
3 小起伏山地の地形
4 大起伏山地の地形
5 小国盆地および流域河川の河岸段丘
6 生活の舞台としての小国の地形
コラム1 山の気象 梅本 亨
コラム2 スギ林と積雪 西城 潔

第2章 小国盆地に見られる植生利用とその変遷-北小国の三集落を中心に-
1 山村小国町の概観
2 北小国三集落の土地利用
3 山地の利用と変遷
4 集落にみる土地利用の変遷
コラム3 ブナ林にみる自然と人

第2部 歴史的景観

第3章 小国山間部の近世村落-その景観と暮らし-
1 山村史も問題
2 村落の前提
3 中世村落の存在形態
4 近世村落の成立と景観
5 近世村落の山仕事と生活
コラム4 毛皮交易と世界システム
コラム5 小国町の木地師

第3部 野生動物資源と環境

第4章 伝統的クマ猟は持続的に継続することが可能か-山形県小国町の春季マタギ猟の場合-
1 クマの生息状況調査
2 生息状況と春季クマ猟の推移
3 地域個体群に及ぼす捕獲の影響と持続的資源利用
コラム6 野生動物調査の現在
コラム7 東北地方のツキノワグマ被害

第4部 環境と人の交渉史

第5章 小国マタギの過去と現在
1 小国マタギの過去
2 小国マタギの現在
3 狩猟の技術的適応
4 抑止力としての狩猟の再評価
コラム8 いつから猟師は鉄砲を使ってきたのか-江戸時代の猟師鉄砲について-
コラム9 江戸時代にクマの肝はいくらだったのか

第5部 総論

第6章 共生の民俗知-持続的利用の技術知
1 里山の文化生態
2 共生知とは何か
3 開かれたシステムとしての民俗知
4 動物資源の持続的利用
5 おわりに-環境論のオリエンタリズム批判

第十四世マタギ

第十四世マタギ [ 甲斐崎圭 ]

自然を敬い、虔れながらも山人として失ってはならない勇気。それがマタギの根性―。時代の波が山村の姿を大きく変えた現在も、秋田・比立内でマタギとして生き続ける男がいる。伝統を受け継ぎつつ、山を暮らしの場として今の時代を生きる男の凄絶な半生記。

マタギ 森と狩人の記録

マタギ 森と狩人の記録
秋田県阿仁町のマタギたちのむらを訪ね、さまざまな日々と出逢っていく過程を記録したノート。現状のままではマタギ文化は終焉期を迎えるであろうといわれる時代、マタギたちの変化を読みとろうとするフィールド・ワーク。

民衆史の遺産 サンカ・マタギ・木地屋

民衆史の遺産 サンカ・マタギ・木地屋 第1巻 山の漂泊民

 

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 - 山にまつわる怖い話

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Comment

  1. 匿名 より:

    三毛別羆事件とかあるし、まぁフィクションってわかりやすいよな

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