【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

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魔性の少女

      2016/08/06

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俺の田舎は家と家の間隔が結構あるんだが、俺の家だけ隣接して家があった。

552: 2011/08/25(木) 12:52:47.64 ID:chl3ac9U0

それ自体に意味はないが、俺が四歳ぐらいの時にその家に赤ちゃんが生まれた。

女の子だった。摩耶と名付けられた。

田舎らしく家族ぐるみで付き合っていたので、俺も摩耶の世話をしたし、妹のように可愛がった。

けれども、摩耶が生まれてからどうもその子の家に不幸なことが続く。

父方・母方の祖父母・親戚が相次いで死亡。

母親が風邪から骨ヒビ→骨折→肺炎→慢性的喘息のコンボ。

父親がリストラ→友人に裏切られる→鬱のコンボ。

その他にもいろいろあったらしいが、当時子供の俺が知っているのはこれだけ。

ちなみにその子は別に何事もなく健康元気に成長していた。

摩耶が五歳ぐらいの時、とうとう母親と父親が心中してしまい、家に摩耶が引き取られた。

母親と父親がいなくなったのに、摩耶は別に気にして無いようだった。

摩耶が大きくなるにつれ段々と美人になっていったが、常に無表情で言葉もあまり話さない。

俺の両親は気味悪がったが、俺は気にせず遊んだり勉強を見たりしていた。

田舎じゃ摩耶は人形が動いているだのどうのこうの、人ではないような噂が立っていたらしい。

ある時、摩耶の方から「たまには昔のようにお風呂に入ろう」と誘われ、一緒に風呂に入った。

俺が隠しているのに摩耶は堂々としていて、そのせいで気づいた。

右腕が摩耶の右腕じゃないし、左腕が摩耶の左腕でもないし、右腕とも違う。

足もそうだった。左足と、右足も。

意味が分からないかもしれないが、摩耶の元々の手足を右左腕足それぞれ別人のものと入れ替えてるって感じ。

感覚というか、一目見てそれが分かってしまった。

皮膚の色は左腕だけほんのちょっと違うくらい。

気づいてしまうと、今日一日摩耶が妙に左腕を使ってなかったことも思い出した。

でも、なんか言うこともなく体を洗いあってお風呂タイムは終わった。

次の日の夕方、もうすぐ夕飯だというのに摩耶が出かけるというので俺はこっそりついて行った。

昨日のお風呂で見たことが頭に残っていたんだと思う。

ついていくと近くの森の中に入っていき、いきなり道を外れて奥に歩き出す。

しばらく道なき道を歩いて行くと急に円形に開けた場所に出て、摩耶は服を脱ぎだした。

あっという間に全裸になると、何か大声でよくわからないことを叫びだした。

これはヤバいと思った俺は飛び出して行って、摩耶の肩をつかんで「大丈夫か?」みたいなことを言ったと思う。

その時の摩耶の眼が真っ暗で、まるで眼球なんてなくて闇が広がっているみたいだった。

ここでなぜか俺の記憶が途切れていて、次に覚えているのが家で摩耶の左腕と俺の左腕がしめ縄みたいなもので縛られてる状態。

互いに全裸で、よくわからん札みたいなものがあちこちに貼られていた。

摩耶はぐうぐう寝ていて、ふすまの向こうから大人の険しい声が聞こえてくる。

俺は起き上がれずに、ずっと天井を見ていた。

しばらくすると、神主と巫摩耶みたいな恰好をした人が入ってきて、塩をかけられたり、幣をばさばさやられたりした。

摩耶はずっと寝てたけど、俺が起きていたので神主さんは

「キミはこの摩耶と離れてはいけないよ」

みたいなことを難しく言って帰って行った。

巫女さんは摩耶が起きてから二日間ぐらい摩耶の世話をして帰って行った。

それ以来、摩耶の性格が明るくなったし、フラフラどっかに行くこともなくなって、俺の親が喜んでいた。

ただ、摩耶の左目の視力が極端に落ちてほとんど見えないくらいになってしまった。

気になるのは、摩耶の右腕と左足、右足はいまだ元々の摩耶の物ではない誰かの物ということだろうか。

左腕は誰かわかっている……

俺の左腕だ。

俺の左腕は、摩耶の左腕になっている。

詳しいことは俺の親も聞いてないというのだが、摩耶は子供の頃森で何をしていたのだろう……

(了)

 

呪術の人類学 [ 白川千尋 ]

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