【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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マブイグミ

      2016/08/15

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中学の時にある沖縄戦の勉強で、課外実習で中学の近くにあったガマ(洞窟・防空壕)に行く授業があった。

バスで一学年ずつ別の場所をまわってくんだけど、その時自分達は一年生だったから比較的学校に近めの場所にバスで行くことに。

学校から数十分、バスの中で沖縄戦の話を聞かされ、どんより重いムードでガマに到着。
バスから降りて、梅雨明けでジメジメとクッソ暑い中、上下長そでジャージで上がり下がりの激しい砂利道を汗をかきながら必死に歩く。

歩くのが遅かった私と、虫が怖いと騒ぐ女子勢、気分の悪い数人は列の一番後ろで保険医と一緒に駄弁りながらゆっくりガマに向かっていた。

ガマは周囲を背の高い木に囲まれた、急な坂にあった。

壁も天井も触るのをためらうくらいにゴツゴツとした岩で、人工的な物じゃなくて自然な穴。

転んだら大ケガするぞー、って体育の先生が言ってたのをなんとなく覚えてる。

ガマに到着したら、前の人の肩をつかんで数列でガマの中に入る。

ガマの中は明かりは先生達しか持っていなくて薄暗いし、空気もこもっていて変な虫も飛んでた。

一学年が全員入るんだからそれなりに大きくて、しかも木に囲まれてるから光も入ってこない。

入り口でもう一寸先は闇、って感じなのに奥に入ったらどうなるんだよ、って感じだった。

そんなガマの中でしゃがまされ、戦時中はアメリカ兵に見つからないようにロウソクもなしで暮らしてた、って長い長い説明を聞いてたら、途中でめまいと耳鳴りに襲われた。

なんか息苦しいし、両目が根性焼きされたみたいに熱い。痛くて痛くて、助けて!って叫びたいのに

「かひっ、ひーっ、ひぎっ、ひーっ」って変な呼吸音しか出ない。

そしたら今度はジャージの尻の部分と抱えてる足の途中まで濡れてる感覚がして、真夏に生ゴミを数日放置したような、とにかく吐き気をもよおす強烈な臭いがすぐ近くでした。

このガマからすぐに出ないとヤバイって分かってるのに、足は動かない、声も出ない。

隣に座ってる女子に助けを求めようと顔を動かしても、全く気付かない。

どうしたらいいのかわからなくてあせってたら、自分達生徒とか先生達の声とは明らかに違う、怒鳴ってるような声がバーッて聞こえて、情けないけど怖くて泣いた。

肩とか頭とか、いろんな所が重くて熱くて、痛いのにかゆいし、なんか小さな虫が全身を這っているような、そんな感じがした。

頭の許容範囲を超えるその感覚にほぼ発狂しかけて、もうだめだ、殺してくれ!って思った瞬間、後ろの男子に思い切り頭を殴られた。

そのおかげかは知らないが、虫が這ってるような感覚も、体が焼けるような熱さも吹っ飛んでって、わけがわからないままそいつに引っ張られてガマから出された。

足腰に力が入らず道にへたり込んでいたら、保険医にビニール袋を渡されて、それにゲーゲー吐いた。

しばらくして落ち着いて、自分を外に引っ張り出してくれた男子にお礼を言って、ガマから生徒がゾロゾロ出てくのを見送ってからやっと先生達が集まってきた。

方言で話してたから所々分かんなかったけど、あの現象は戦時中の方々の霊によるもので、それに運悪く当たったのは自分ふくめて四、五人いたらしい。

一番ひどかったのはガマの奥の方にいたやつで、バスに乗るときに顔を見たけど、もう別人かと思うくらいやつれてた。霊感とかが関係あるのかは不明。

座ってた場所とか性別もランダムで、とにかくみんな死ぬくらいの痛みを味わったことと、自分ではわからなかったけどその痛みを感じてる間、方言で何かを言っていたとか。

今までもこんな事はあったらしく、年長の先生は笑いながら「戦争の痛みを体験できて良かったな~」とか言ってたけど、洒落にならないくらい痛かったし、下手したら廃人になってたんじゃないかと思う。

とりあえず塩を頭からかぶって、心配性なやつは*マブイグミをしてから家に帰った。

風呂に入るときに両足に変なギザギザのあとがあったけど数日で消えたし、自分はなんともなかったから偶然霊と合わさったのかな?と思うことにしてる。

一番下の弟が、この課外実習に行ってから第二次大戦の資料館とかに行きたがったり、ジィちゃん達と行ったヒメユリの塔で吐いたり、戦死者の名前を刻んだ岩を必死に見て回って号泣したりしてるのを見て思い出したから書き込み。

実害がないからユタに連れて行くべきか迷ってる。

※註:マブイグミ……マブイは魂、グミは込み。魂込み。
落ちたマブイを元に戻すこと。
マブイグミの方法~マブイを落したと思われる場所に行き「マブヤーマブヤーウーティキミソーリ」魂よ、私を追ってきてくださいという意味の呪文を三回唱える。

(了)

 

otonatankenkisai大人の探検 奇祭 [ 杉岡幸徳 ]
北海道から沖縄まで、祭りあるところに現れる奇祭評論家・杉岡幸徳氏に連れられて、全国の奇祭を巡ることになった編集担当・鈴木。
そこで見たものは、仮面を被った怪物(パーントゥ・沖縄県)、
巨大な男性器型のご神体にまたがり揺られるギャル(しねり弁天たたき地蔵・新潟県)、生け贄に捧げられる少女たち(一夜官女祭り・大阪府)など、珍妙、不思議、奇怪な祭りの数々。それは初めて見る日本の姿だった……

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