【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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ライブハウス奇譚

   

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最初に書くけど、俺には霊感なんてものは全くなかった。今回初めて見たんだよ。

395 :ライブハウスにて:04/12/09 16:45:33 ID:IV+eI5Fr

自分のサイトに載せようかと思ったけど俺はここによく来る、なじみもあるし、話の流れも向いてるからここに書く。

長くなると思うけど、興味のある方は読んでみてください。

俺は都内で、仲間と趣味でバンド活動をしてる。

ただのハードロックコピーバンドだけど。

別にお客さん集めてお金を取って……って趣向じゃなく、完全に自己満足でやってるコピバン。

コピバンオンリーのイベントにしか出ないし。

そんな感じで先月にも簡単なライブをやったんだけど、その時、お客に混じって、ヘンなおばさんがいたんだ。

黒いボサボサの長髪で顔色の悪い、眼の下に大きなクマを作った、口をヘの字に曲げた不健康そうな、ちびで小太りのおばさん。

出番も終わった俺は、他のバンドを見ながらビールを飲んでたんだけど、俺のそばにそのおばさんがいて、なにか取り巻きと話してる。

ちょっと耳を傾けていたら、こんな話だった。

「ライブハウスを立ち上げようとしていた旦那が、突然の病気で去年の冬に亡くなった。志し半ばで死んでしまった旦那の弔いとして、一周忌の追悼イベントを自分が開催する。バンドが好きだった彼のためになればいい」

なかなか芯の強い人だな、と俺は率直にそう思った。

そのとき、何気なく上を見上げたんだ。

ライブハウスってだいたい地下にあるから、天井には空調とか色んなパイプがむき出しになってる場所が多いんだ。

その白くて太いパイプと細いパイプの隙間!!

今も書いててゾッとした。

顔を見たよ俺は。

なんか書いててイヤな気分だな……

黒くて無表情な口を半開きにした……

あんまり思い出して書きたくないからこのへんで。

つまり、顔だった。

ビール落とした。

誰にも、何も言えなかった。

一瞬、演奏が始まった音で気をとられたら、もう消えてた。

目を離したわけじゃなかったんだけど……

すぐに錯覚だ、自分の思い込みだと思って気持ちを落ち着かせた。

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そして、次の週末にバンドのメンバーの一人と会って飲んでいた時のこと。

ふと、そいつの口から会場にいた、そのおばさんの話が出た。

そのおばさん、俺らのようなハードロックのコピバン業界では結構な有名人だったらしく、バンドやライブが好きで、まだ高校生の娘と一緒にどこにでも顔を出しているらしい。

俺らのライブの日にも娘はいたらしいが俺は確認できなかった。

しかしこの人にはちょっと問題があって、音楽が好きでライブハウスに来るのではなくライブをやる人間(バンドマン)との親交を目当てに首を突っ込みに来るらしいのだ。

バンドやってるやつからしたらさ、自分のバンドを盛り上げていきたい気持ちでいっぱいな奴だってたくさんいるわけで、お客さんを邪険に扱うことなんて出来ないんだよね。

そんな腰の低い人たちに、自分の自慢、娘の自慢、とにかく自慢を垂れ流すことで有名なおばさんということだった。

ところが、そいつが言うには話がもう一筋あって、それが俺が聞いた旦那のことだった。

『病気で死んだ、バンドが好きだった旦那』

実はこれが全くのうそっぱちで、どうも病気ではなく自殺らしい。

その自殺に至ったた経緯というのがまたすさまじかった。

旦那が会社をリストラされて、退職金とバイトで何とか食いつないでいた去年。

そんな時期におばさんのライブハウス周りは熱を増してしまい、娘と毎日車でライブハウスを巡る生活。

家に車は一台しかなく、それをおばさんが乗りっぱなしなので、車好きでドライブが趣味の旦那は乗ることができなかった。

家にお金はないのに、退職金を使ってライブどころか打ち上げまで出てくるおばさん。

朝まで飲み、昼前に帰り、夜まで寝、またライブハウスへ行く。

慣れないバイト先での仕事、インスタントの食事、家にいない家族。旦那は鬱病になった。

そして、200キロも離れた場所でのどこぞのバンドのライブに参加するために家を出ようとするおばさんを旦那が引き止めたらしい。

「行かないでくれ、寂しい」と。

でもおばさんはそんな旦那を振り払い、車を走らせそのライブに参加したらしい。

そして次の朝おばさんと娘が帰ってくると、警察から連絡が入っていたとのこと。

旦那さんが自殺した、と。

何でこんなに詳しく知っているかは、おばさん本人が数人に事実を喋ったのが流れているからだ。

俺はそいつの、この話を相槌をうちながら聞いてたけど、もう、ほんとに、気が気じゃなかったよ。

俺が見たのは錯覚かもしれないけど、もしかしたらその旦那かもしれない。

だっておばさんの話を盗み聞きしてるときに見たんだから。

このおばさんは自分のHPを持っていて、ご丁寧に追悼ライブやります、って書いてある。

愛とは、などと説教くさいことも書いてある。

この追悼ライブの出演者には事実は何も聞かされていないらしい。

ライブに行かないでくれ、といって死んでいった旦那。

追悼ライブだと!?フザけるな!

このおばさんは旦那の死すらバカ騒ぎ、酒のネタに利用したいのか?

人間じゃない。

俺は、パイプの間から見た顔より、このおばさんのほうがよっぽど怖い。

この話は事実だし、このイベントは実際明日から二日間、東京某ライブハウスにて開催される。

しかし、異例の「直前での出演予定バンド全員キャンセル」をくらっても(きっとこの話が流れたんだろう)どこからかまた何も知らないバンドをかき集めて開催するという。

限りなく人間じゃないけど、幽霊よりよっぽど怖い人間の話。

長くてすみませんでした。終わりです。

補足

(夫の死因について)話中には「らしい」と書きましたが、きちんと裏は取りました。

その辺の話をあまり細かくお話したり断定で書いたりして、人物特定がなされてしまうのも困ると思いまして。

人間としてちょっと憤りを感じたもので興奮した書き込みになってしまいました。
すみませんでした。

[出典:http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1100405077]

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