【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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団地住人強制執行後始末

      2017/08/31

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バイトで経験した、自分とは縁遠い人たちの話をひとつ……

オレは知人の紹介で裁判所がらみのバイトをしていた。

この仕事っていうのが、団地に住んでいて何らかの理由で立ち退きを宣告された部屋の荷物を片付け、きれいに掃除をして明け渡すというもの。

仕事の流れとしては_

・裁判所の強制執行員が令状みたいなものを差し出して強制執行を告げ、住人を追い出す。(※すでに立ち退いて空家になっている場合も多いが)

・同行している鍵師が新しい鍵に交換する。(※ピンポンを押しても反応がない場合は、裁判所の執行官立会いのもとに鍵師が道具を使って鍵を開ける)
・執行官の号令のあと、トラックで待機していた我々が、ダンボールをもっていっせいに部屋内へ入り、家具からゴミまで全て運び出す。

_東京地検特捜部の家宅捜索とか、よくテレビに映るけど、はたから見るとあれに近いかもしれない。

で、そんな訳ありの人たちを相手にした仕事なので、いろんな衝撃事実を目にしてきたんだ。

ほとんどの場合、家賃の支払いが何ヶ月も滞っていて退去命令がでるケースが多いんだけど、中には団地住人の苦情なんかで退去命令が出ることもある。

今回は、そんなケースで退去させられた一風変わった住人の話をいくつかしたいと思う。

ハト男

執行官のゴーサインが出たあと、我々は勢いよく階段を駆け上がり玄関のドアを開けた。

その瞬間、数羽のハトが襲い掛かってきた。

「うわっ」とびっくりしたのもつかの間、さらに恐ろしい光景が……

部屋に入ると部屋内には50羽はいると思われる大量のハト。

さらに床一面はハトの糞で真っ白。

もちろん、悪臭もそこらへんの臭さの比ではない。

床のハトの糞はすでに10cmほど積もっており、乾いて化石化している。

次の部屋に入ろうにも、糞で底上げされた床が引っかかって、引き戸も開かない。

仕方がないので引き戸を取り外し、やっとの思いで居間にたどり着くと、そこにはさらに驚くべき光景が……

居間の中心に蚊帳が立てられており、蚊帳の中には布団が一枚。

その横にはトイレ代わりと思われるバケツがひとつ。

そう、ここの住人はこの蚊帳の中だけで生活し、周りはハトだらけ、という生活を送っていたのだ。

何がしたくてこのような生活を送っていたのかは理解できないし、当の本人も見たことがないため、私には何とも言えない。

我々は愚痴をこぼしつつ延々とスコップでハトの糞をすくい続けるだけだった……

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暴力団関係者

意外と知られていないが、団地にはそっち系の人が多く住んでいるらしい。

公団の場合、暴力団と分かれば入居はできないのだが、下っ端の組員ともなると金もないので、何らかの手を使って家賃の安い公団に住むらしい。

で、隠された銃を発見したこと数回。

日本刀の類はもう驚きもしない。

けど、そんな私でも腰を抜かしたものがある。

ヤクザ社会ではおなじみの「小指」……

冷蔵庫を空けると、「ごはんですよ」のビンのようなものにアルコールのようなものが満たされていて、その中に沈んでいる小指が……

ビンには丁寧にマジックで日付が書いてある。

驚くことに、そんなビンが5個もあった。

さすがにその日は業務中止。

執行官が警察を呼んで我々は解散となった。

ミスを犯した後輩の指を集めるのが趣味だったのだろうか。

そもそも立ち退きを喰らった本人は今どこに……(逃亡中?刑務所?あの世?)

 

宗教関係者

立ち退きを喰らった人たちの半分以上は、何かしらの宗教団体に入信している。

この仕事で部屋の荷物を片付けていると、たいてい宗教の本が出てくる。

国内でも巨大な某新興宗教団体がほとんどだ。

金がないから幸せをつかみたくて入信したのか?

それとも、入信したために有り金を失ってしまったのか?

いずれにせよ、公団の家賃数万円が払えないほど金銭的に困っている人が宗教団体に入信している……

という事実だけは目の当たりにした。

 

……

この仕事をやっていて、やはりこれ以上の衝撃は無いと言えるのが、そう『自殺』

私は5回ほど遭遇したことがあるが、住人が死んでいた場合は、執行官がその時点で強制執行中止を告げるため、直接死体を見たことは無い。

ただ、数週間後に死体が片付けられた部屋をきれいにするのは我々の仕事だ。

そんなケースの場合、事前にその旨を告げられ、苦手な人は事前に仕事を辞退する。

まず、玄関のドアを開けると、花ビンに花が置いてある。

一度、畳が赤茶けてシミになっていることがあったが、そのシミの輪郭が人の顔に見えて仕方が無いこともあった。

どんないきさつでなぜ死を選んだのかは、私には分からない。

我々はただただ部屋のものをダンボールにつめ、ほうきで部屋を掃くだけだった。

この仕事は、同じ団地に何度も訪れることが結構ある。

最も切なかったのが、その自殺のあった約一年後同じ部屋でまた自殺者が出たことだった。

さすがにこのときは、仲間一同無口になった。

偶然といえば偶然だが、何かあるのかもしれない。

この事実を知ってか知らずか、2度目の自殺があった数ヵ月後、すでに新しい住人が住んでいるようだった。

ここではあえて言わないが、2chのローカル心霊スポットスレでも、ここの団地はたまに名前が挙がる。

半年後、私は就職のため、このバイトをやめたが、3度目、4度目の自殺者が出ていないことをただただ祈るのみ。

団地にお住まいの皆さん。隣近所に怪しい人はいませんか?急に見かけなくなった人はいませんか?

団地は魑魅魍魎の世界ですよ。お気をつけて……

(了)

 

呪術探究 別巻 呪術探究編集部/編

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 - ヒトコワ・ほんとは人間のほうが怖い話

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