【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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クラシマヒサユキ(ヒサルキ まとめ)

      2017/05/07

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ひさゆき? ヒサルキ? イサルキ
そういうのがネットの都市伝説っぽくなってるみたいですね。
私も昔の記憶の中にその名前覚えがあります。動物好きな人には不快な話……飛ばしてください。

私の家では昔から猫を飼っているのですが、そろそろ避妊手術を、と思っていたメス猫が家出をしてしまって、帰っては来たのですが、妊娠してしまいました。

885 本当にあった怖い名無し 2011/03/27(日) 02:22:42.81 ID:wF+rFQBE0

それで仔猫が生まれて、私と弟は必死になって貰い手を捜したんです。

小学校の生徒に学年構わず「猫いらない?」って聞きまくりました。

そして六匹生まれた仔猫は、だんだんと貰い手がつきました。

子供全部もらわれるのは母猫がかわいそう、ってことで、一匹だけ家で飼うことになったんです。

子猫たちもおっぱいからご飯になって、トイレも自分で出来るようになって、いよいよ一匹二匹と貰われていき、うちで飼う事になった一匹除く、オスメスきょうだいの仔猫二匹も、ある日、急にお迎えが来ました。

猫を迎えに来たのは見知らぬ男の子でした。

その時間、家には私と弟だけでした。

「万太郎が貰ってこいといった」

と、彼はやってきました。たぶん五年生くらい。

私が六年で弟が四年。

どちらとも同級生では無かったので、それより上にも下にも見えない。

だから、万太郎くんの五年生の弟なんだ……そう思ったんです。

万太郎くんとは同級生でしたが、普段あまり話したことはなく、その弟が説明もなしに私の自宅まで急に来たので、よく家がわかったなぁと不思議には思いましたが、その時はそれだけでした。

男の子は仔猫を見て、うれしそうでもなく箱に入れて帰りました。

……すごく嫌な感じがしました。

翌日。学校へ行った私は、万太郎くんに猫の事を聞いてみました。

「どうしてる?」って感じで。

すると万太郎くんは、何故か私を避けるように、適当な返事をして何処かへ行ってしまいました。

それから話しづらくて、何週間か経ってしまいました。

せっかく猫もらってくれたのに、変だなぁ、可愛がってもらってるのかな?と、とても気になりました。

そのころ私は持病があって、週に二回病院に行く為、学校を抜けて母と街を歩いていました。

ある日、クリニックに近い繁華街を歩いていると、母が

「あ、万太郎ちゃんいるよ。学校どうしたんだろう」

と言いました。

見ると、万太郎くんとあの男の子が歩いていました。

男の子が先になってどんどん歩いて、万太郎くんはしょんぼりと歩いていました。

その男の子が振り返って、万太郎くんの頭を殴りました。

私の母の顔色が変わって、万太郎くん達のところに駆け寄ると、

「あなた、何してるの?この子叩いて。万太郎ちゃん今日学校どうしたの?」

などと問い詰めました。

男の子はびっくりするような声で、「ババァ」とか「殺す」みたいな捨て台詞で、逃げていってしまいました。

万太郎くんは泣いてるし、何か事情ありそうだし、無理に家に連れて帰るのも……と、私たちは三人で、近くの喫茶店に入りました。

「あの人だれなの?どうして一緒だったの?」

万太郎くんは下を向いて何もいわないので、

「あの子は万太郎くんの弟だよ」

と代わりに私が答えました。

すると母はすごい目で私を睨んで、

「バカなこと言うんじゃないの。あの人は大人の男の人でしょッ!」

びっくりしたのは私のほうでした。

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お母さん、なにいってるんだろう?と思いました。

「万太郎くん、あの子は弟だよね。猫とりに来たもんね」

すると母は、

「なにアンタも知ってる人だったの?なんなのあの人?説明しなさい!」

とか怒り出しました。

万太郎くんは私の母に、

「一緒にトイレに行って欲しい」

と言いました。

泣いてばかりなので、仕方なく万太郎くんと連れ立って母はトイレに行きました。

随分長く二人は帰ってきませんでした。

私も不安になり、もう限界だーっと思った頃、母と万太郎くんは席に戻って来ました。

万太郎くんも母も青い顔をして、何も話さず、店を出て、家に帰るのかと思ったら、私だけ家に置かれ、母と万太郎くんは何処かへ行ってしまいました。

母が帰ってきて、私は万太郎くんのことを尋ねました。

「あの人は親戚なんだって。一緒に住んでいるらしい。でもおかしな人だから、あんたは絶対関わっちゃダメ」

と言いました。

「何年生?」と聞くと、

「だから子供じゃないって言ってるでしょ!」

と怒り出し、私はそれ以上何かを聞く事は出来ませんでした。

そのことがあってすぐ、ある朝、うちの玄関に仔猫の首が置いてありました。

見覚えのある、あの男の子にあげた猫たちでした。

でも、うちにいた兄弟猫はもっと大きくなってる。

玄関に置かれた猫の首はまだ小さく、貰われたときと変わらないほどでした。

両親は学校に電話したり、なにか相談しあったり、家の中がおかしな空気になりました。

そんな時、弟が「おれ“ひさゆき”と話した」と言い出しました。

ひさゆき。それがあの男の子の名前でした。

「どこで?」

「学校で」

ひさゆきは、あの猫たちは私たち姉弟の身代わりになった、といった。

本当は私たちが事故で死ぬ筈だった。

助けるにはなにか一番大切なものを壊さなければいけない、といった。

弟はそう話し、なにかすっかり“ひさゆき”が好きになってしまったようでした。

私はもう六年だったし、それが異常な話なのはわかりました。

学校を休みがちになった万太郎くんを見かけ、無理やり話しかけました。

「あの子は本当は子供じゃないの?なんなの?」

とかそんなことを。すると、

「ひさゆきは子供じゃない。ひさゆきはひさゆきで、私とも関係ない」

と急に怒り出し、私は突き飛ばされて叩かれて、喧嘩みたくなってしまって終わりました。

そしてそれから、今に至るまで万太郎くんとは会っていない。

家族みんな引っ越したとか、精神病院にはいっているとか、不穏な噂が学年で流れ、『ひさゆきに連れて行かれた』という、学校の七不思議みたいな感じになりました。

それでそのあとは、そんな話はすっかり忘れていました。

可愛そうな猫たちの事は時々思い出しましたが、今となっては本当に私たちの猫だったのかも不確かです。

ネットで『ひさゆき・ヒサルキ』の話題がチラチラしだし、昔の不気味な思い出が蘇りました。

最近になって母に、あのときの事を聞いてみました。

万太郎くんから何か話を聞いたのか……とか。

母が万太郎くんから聞いた話は_

ひさゆきは万太郎くんの親戚とかではなく、暴力を振るわれている。

どんな種類の暴力だったのかは、母の口ぶりで察しました。

心配した母は、学校に相談したり、万太郎くんの家庭に介入したりしたのですが、何ら出来ることなく、万太郎くん一家はいなくなってしまったのだとか。

「あの子は、私たちには子供に見えていたけれど、お母さんは変だと思ったの?」

そう聞くと、

「どう見ても子供じゃなかったよ。体は非常に小柄だったけれど」

母にしてみれば、変質者とかその類に見えていたと。

ひさゆきが学校で話題になっていた頃、ひさゆきと遊んだ子はちょっと自慢。

一過性だったけど、半年くらい『ひさゆきブーム』みたいのがありました。

『クラシマヒサユキ』

……それが私の知っていた子のフルネームでした。

(了)

 

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