【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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昏い海の中から

      2017/02/07

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小学生の頃、夏休みに家族で旅館に泊まりにいった。

401 :本当にあった怖い名無し:2007/08/15(水) 07:09:29 ID:19QyoQ2l0

日程は三泊四日で、すぐ近くに海がある場所だった。

俺はその間海ばっかり行ってた。水泳習ってたし、もう五年生だったから、親も俺が一人で行く事には、特に文句を言わなかった。

ずっと一人で泳ぐのはちょっと寂しいものもあったけどね。

何日目だったかな。夕方、日が沈む直前まで泳いでた。

で、そろそろ帰ろうと思ったら、海から見えるはずの旅館がない。

本当に、建物がごそっと消えていたんだ。

なんだか嫌な予感のまま、荷物を持って旅館へと戻った。

場所は間違えるはずもない。何回も往復しているのだから。

旅館があった場所は、もはや残骸と化したグチャグチャの建物。

木片や石がそこらじゅうに散らばっていた。

俺は最初、何が起きたか全くわからなかった。

そして、ふと、あるおかしなことに気付いた。

海からここに戻ってくる間、誰かとすれ違ったっけ?

否。

そして、こんな状況、こんな状態の建物の周りに……

それどころか、近くの道に人一人居ない。

車も走っていない。

誰もいない。

「!!!!!!!!」

意味不明の恐怖で高鳴る心臓。

荷物を手に取ると、一直線に海まで駆け出した。

周りはもう暗い。何度も転びそうになった。

昔から、変に冷静な子供だった俺。

あの場所に留まるよりかは、開けた場所に行ったほうがいいと判断したのだ。

本気で走ったため、海に着いたときは、本気で息が切れていた。

両膝に手を当て、息を整える。

何で何も無い?今まで俺が居た場所は?

父は?母は?これからどうすればいいの?

色々な事を考えながら、何気なく後ろを振り向いた。

真っ黒な海の中が、明るく煌くのが見えた。

旅館の光が反射していた。

もういちど振り向くと、自分が泊まっていた旅館があった。

(よかった!)

安心が一気に押し寄せてきたと同時に、後ろの真っ黒い海が、騒ぎ始めた。

はっとして、反射的に後ろを振り向いた。

自分から数メートルもない場所に、何か居る。

旅館の光が多少なりとも海を照らしているため、そこにいる何かは案外すぐに判別することが出来た。

人間だった。

ジーパンをはき、シャツを着た女が、濡れた長い髪を振り乱しながら、それはもう必死に、両手で海を殴っていたのだ。

静かな海の静寂は、バチャン、バチャン、という海を殴る音でかき消されていた。

大抵、そこで気絶なんかするもんだろうけど、俺はそんな事出来なかった。さっきとは別の恐怖。

ただ、体が固まって動けずに……

とはならずに、荷物を手に取り、一目散に旅館へと走った。

砂のせいで、走りにくいのが鬱陶しかったけど……

海を殴る水音は、消える事は無かった。

肺が潰れるんじゃないかと思うほど、俺の息は切れていた。

それもそのはず、さっきも本気で走ったんだから。

恐る恐る旅館に入ると、フロントに両親が居て、俺を見つけるなり、頭を殴ってきた。

今まで何処に居たのか、と。探したんだぞ、と。

それは俺の台詞だ。

事は、俺が一人でうろついていたという事で収められた。

今しがた体験した事など、誰にも話す気にもなれずに、結局俺は、残りの一日は、海に行く事は無かった。

両親は、海に行かない俺を見て、怪訝な顔をしていた。

後から考えても、海で見たあれは幽霊の類などではなく、確実に生きている人間だったと俺は思っている。

ただ、旅館の消失については、納得のいく答えが出ていない……

俺と一緒に全てを見たはずの、あの荷物一式。

その「最後の生き残り」だった水中メガネも、先日、親戚の子供へと譲られてしまった。
(了)

 

降霊怪談 [ 葛西俊和 ]

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Comment

  1. 匿名 より:

    嘘くさい
    何が妙に冷静な子供?何が最後の生き残り?
    笑わせるww

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