【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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窪みの亡霊

      2016/07/30

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数年前、俺が大学時代の話。

347:2006/12/30(土)19:18:17ID:vheak2i20

当時まだまだ遊び盛りで、友人数人と車で心霊スポット巡りを楽しんでいた。

そんなある日、そろそろ夏休みも終えそうな時期で、ほんのりと肌寒い時期だった。

唐突に谷地が、ある心霊スポットに行きたいと言ってきた。

それはとある山で、地元の人しか知らないようなマイナーな場所だったが自殺が起きただの夜に近づくと連れてきてしまうだのと中々ヤバゲな場所。

勿論反対する者も無く、俺、谷地、冴羽、戸井田、酒巻の五人で行くことに。

アパートから車で三十分、俺、冴羽、戸井田、酒巻の四人でその場所に向かった。(谷地はその地元の人間で実家通い)

谷地が指定した場所に着くと、すでに谷地の姿が。

地元のスーパーの駐車場にちょっと止めさせてもらってその山へは徒歩で向かうこととなった。

そこから歩いて数分。

細い農道の先にその山の入り口は見えた。

そしてこの中で唯一自称霊感が有ると言っていた冴羽がつぶやいた。

「何か山が暗いものに覆われていてよく見えない……」

もちろん俺から見たらそんなことは無い。

少しばかりであるが、月明かりも手伝って上のほうの木々程度なら見えるくらいだ。

こいつ目悪かったっけ?と思いながら山に入ることに。

またまた山に入る前に、戸井田が鉄パイプのようなものを見つけ、用心の為にと持って行くことになった。

ちなみに戸井田は昔から古武道だか古武術だか習っていると言っていたので、いざと言うときはコイツに任せて逃げようと思った。

山に入ると冴羽が「何か気分が悪くなってきた……視界も暗くなってきた気が……」と言い出した。

それは同感で、俺も一際暗く感じた。

というか木がかなり生茂っているので暗くて当然だった。

「誰でも同じだわ(笑)」

と、皆から冴羽がいじられているウチに、唐突に鳥居が出てきた。

定番だなあ……と思いつつも、俺は内心結構チビりそうで、後ろを振り返っても何も見えない。

ライトの光しか便りに成らないくらい本当に漆黒の闇だった。

冴羽が「ここからはちょっと行けんわ……」と半べそをかき出した。

無理にでも連れてこうもんなら泣き出しかねないくらいだったので、仕方なく冴羽と谷地を置いて先に行くことにした。

谷地も地元民のくせして相当ビビっていた様子だった。

テンションが冷めないウチに俺、戸井田、酒巻で「もっといこーぜ(笑)」と先にガンガン行くことに。

すると、何か小さいくぼみのようなモノがあった。例えるなら貝塚のようなもの。

その中には木の破片みたいなもんが入っていた。

もしかして……

皆何か感じたのか誰も手に取って調べようとしない。

俺もあいつらと残ってたほうがよかったかも……とちょっと後悔しだしたそのとき、木々の奥で何か光った気がした。

いや、光というよりは白いモノ。

アレだけ暗い中ぼわっとした感じで浮かんで見えた。

「おい……」

と他の連中も気づいていたみたいで、俺が泣きそうな声で

「そろそろ戻るか……」と切り出した。

そして、ゆらっとまたソレが表れて揺れた。

段々近づいている気がする……

そこで逃げればよかったものの、なかなか動き出すことが出来ずソレを見入ってしまっていた。

ゆらっゆらっと段々と近づいて来ているソレは何か分かった時、俺はもう駄目かと思った。

 

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それは顔だった。

男とも女とも分からない顔。

ただ長い髪もうっすら確認できたので恐らく女だろう。

その表情も笑っているような泣いているような怒っているような……

むしろ全ての感情とも取れる顔でゆっくり……そして確実に迫ってきていた。

本当に恐怖で声が出ない。

それでも何とか腹の底から叫び出そうとしたその時……

「タアアアァァァ!!!」

と間近でとてつもなく甲高い叫び声が聞こえた。

戸井田だった。

戸井田はそう叫ぶと、鉄パイプを高々と挙げ、あろうことか全力疾走でその顔に突っ込んでいった。

「タアアアァァァ!!!」

その顔を木っ端微塵にするか如くパイプを何度も何度も打ちつけている。

もうこっちはどうしたらいいのか分からない。

酒巻は俺に「行くぞ!」と迫ってきた。

正直俺も酒巻も戸井田は何かに憑かれたんじゃ……と思い逃げ出すことに。

何とか谷地、冴羽の元に辿り着いた。

谷地、冴羽も戸井田の声が聞こえ、更に全力で駆けてきた俺達に混乱していた。

もう俺と酒巻もどう説明したらいいのか分からない。

ただ「戸井田はもう駄目かもしれん……」と声を絞り出すと、後ろからぜいぜい息が切れた戸井田が駆けてきた。

「お前らが行くもんで暗くて分からんかったわ!」

と戸井田はライトを持っていた酒巻にちょっとキレていた。

「いや…お前がおかしくなったのかと……」

と俺が言うと、戸井田は「そんなわけあるか!ただあいつを払おうと思っただけじゃ!」と。

ことの顛末を谷地、冴羽に話すと、冴羽は「それやばいんじゃ……」と言ったが、戸井田は「いや、もう逃げるように消えたぞ(笑)」と余裕綽綽だった。

どっちにしても怖いことには変わり無いのでそそくさと山を降りることにした。

あれから数日……いや、何年たっても特に何も起こらず暮らせています(笑)

特に戸井田は相変わらず元気で、なかなか幸せな生活を送っている。

今はもうその場所から皆チリジリになってしまったが、集まって飲むことは結構あるので機会があればまたあそこに行ってみようかな……

正直なところあそこが何だったのかもよく分からないし、あのくぼみもよく分からないままなわけだし……

(了)

 

怖すぎる話 真夜中の都市伝説/松山ひろし

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