【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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奇妙なアンケート

      2017/07/23

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kimyouna-enquete

 

子供の頃の奇妙な体験ってけっこうあるよな。

ずっと気になってたことを書いてみる。

毎年3月が近くなると『クラス替えアンケート』のことを思い出すんだけど、俺以外にこんな体験した人っているかな?

俺が小学校4年生のときの話で、俺が当時かよう小学校はけっこうな大規模校で、毎年クラス替えがあった。

春休み中、3月の終わりに先生方の離任式があって、そのときに体育館に新しいクラスの名簿を張り出すんだけど、親友や好きな女の子と一緒になりたいとか、毎年すごくドキドキしたことを覚えている。

その年、3学期の2月に入ってすぐ、俺に一通の封書が来た。

『クラス替えアンケート』という文字が表に大きく印刷され、教材会社の主催になってたけど、これまで調べた限りでは、その名前の教材会社は存在しないんだ。

中身はどんな内容かというと、俺の小学校の4年生の中で、

『絶対に同じクラスになりたくない人の名前を一名書いてください』

というもので、それを出した人には文房具のセットが当たるかもしれない、ということだった。

当時俺は雑誌の懸賞に応募するのが趣味だったし、返信用のはがきが入っていたので、特に変だとも思わず、同学年で一番嫌ないじめっ子の名前を書いて出してやった。

実は俺はその名前を書いたやつと家が近所で、登下校でよく嫌がらせをされていた。

別のクラスだからまだよかったものの、同じクラスになれば本格的なイジメを受ける可能性があって、絶対に同じクラスにはなりたくないと思っていた。

5年生は6クラスあるから可能性は低いんだけど。

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その後、すっかりそのアンケートのことは忘れていたんだけど、3月に入ってすぐに、同じ名前の教材会社から大きな封筒が届いた。

それで前のアンケートのことを思い出したんだけど、内容は俺に文房具セットが当選したというもの。

そこまでは不思議はないんだけど、その文房具セットが送られてくるには条件があって、一つやってほしいことがあると書いてあった。

それから、俺が名前を書いてやったいじめっ子とは同じクラスにはならないだろう、ということも書かれていて、まだクラス替えの先生方の会議も行われていない時期のはずだったので、それはちょっと不思議だった。

その封書の中には一つ、厳重に和紙でくるまれたお守りのようなものが入っていた。

その表には俺の住んでいる地域から遠く離れた県名と、知らない小学校名、それから5年生という文字と、やはり知らない男の子らしい名前が、気味の悪い赤い字で大きく書かれていた。

それを俺の住んでいる地域にある神社_これは古くて由緒があるけれど、大きなところではなくて、ほとんど普段は参拝する人もいない、忘れ去られたようなところなんだけど_そこの境内にある松の木に、3月8日の午後9時以降に釘で打ち付けてほしい、という内容だった。

それをやったら、懸賞のセットを送ってくれるということみたいだった。

それから、その封書は一切が済んだら、前に来たものとともに近くの川に流してほしいと、も書かれていた。

これはすごく不思議で、最初は仲のよかった中学生の兄に相談しようと思ったけど、封書にはこのことは誰にも話してはいけない、と書いてあったのでやめにした。

神社は自転車で5分程度のところにあり、そのお守りのようなのを釘で木に打ち付けるのは難しいことではない。寒いけど雪の降る地域でもないし。

9時過ぎに15分ほど家を空けるのは何でもなかった。

その封書とお守りは、自分の勉強机に入れておいた。

3月8日になった。

おれは手紙の依頼通りにやることに決めていて、夕食後9時を過ぎてから、 そのお守りとどこにでもあるような釘とカナヅチを持って、グランドコートを着て、自転車で神社に出かけた。

その神社は住宅街のやや小高い岡の上にあって、俺は下で自転車を降りて幅の狭い石段を登っていった。

石段にも神社の境内にも一つずつ街灯があったので、暗いけど足元は見えた。

もちろんまったく人影はなく、さすがに気味が悪くて、早く終わらせようと、コートのポケットからお守りと釘とカナヅチを取り出し、走って何本か鳥居をくぐり、神社までの参道からわきに入って、おみくじが結びつけられたりしている松の木を一本選んで、自分の頭の上くらいの高さに名前が書かれているほうを表にして、真ん中に強く二三度釘を打ち付けた。

すると、手の中でそのお守りが微妙に動いた感覚があって、俺は思わず手を離したけど、お守りは木に固定されて落ちなかった。

そのとき、10mほど離れた神社の脇から急に人が出てきて、こっちに向かって大きな声で

「見届けた!」

と言った。

その人の姿は暗くて、あとで思い出してみてもどんな服装だったかもわからなかった。

声は男のものだった。

俺はもう完全に怖じ気づいていたので、そのまま後ろも見ないでカナヅチを放り出して走って石段を下まで降り、自転車に飛び乗って家に帰った。

……ここから書くことはあまりない。

俺がアンケートに名前を書いたいじめっ子は、その1週間後に、自転車に乗っているときにトラックにひかれて死んだ。

封書などは指示どおり近くの川に流した。

4月に入って、有名なデパートから立派な文房具セットが送られて来たが、封書にあった教材会社名はどこにもなかった。

その後一回も連絡はない。

神社には何年も立ち寄らなかったので、木に打ち付けたものがどうなったかわからない。

カナヅチをなくしたので親父に後でしかられた。

一番気になるのは、そのお守りに名前があった知らないやつだが、どうなったかはもちろんわからないし調べてもいない。

改めて書いてみるとやっぱり奇妙な体験で、すべて自分が想像で作り出したことのような気もする。

文房具セットは兄にずいぶんうらやましがられたけど、たんに懸賞に当たっただけなのかもしれない。

こんな経験をした人って他にいるんだろうか?

(了)

カルト [ 白石晃士 ]

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