【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

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貸し剥がし

      2016/06/15

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父の友人で元銀行員の方、もう故人なんですが、名前はここでは藤木さんとしときます。

401 :本当にあった怖い名無し :2010/08/21(土) 13:36:56 ID:LIlw5BKFO

この話は、藤木さんが銀行員になってまだ三年目くらいのころの話です。

その年の前の年に、有名な大手証券会社が破綻しまして、それからというもの、金融機関の破綻が相次いでいたんですよね。

不況の波は、藤木さんの勤めていた銀行にも押し寄せました。

経営の苦しくなった銀行がすることと言えば、貸し渋りや貸しはがしですよ。

貸しはがしや資金の強制的な回収の様な気分の悪い仕事は、藤木さんの様な若手の行員にやらせてたそうです。

その年の夏。

藤木さんは、地元のある自営業の魚屋からの貸しはがしを命ぜられました。

その魚屋の主人、仮に玉井さんとしますが、彼は近所でもとても評判が良かったそうです。

店先ではいつも威勢が良くて、「まいど、500万円のお釣りだよ!」なんて言ってね。

歳は四〇になるかならないかだ、まだ充分元気なものですよ。

ただ、さすがに藤木さんが貸しはがしの話を持っていったときばかりは、顔も真っ青になって目も宙を泳いでたそうです。

ただ最後に玉井さんは、「若いのにそんな話、辛かったろうな」と声をかけてくれました。

また、「上司だからっておかしな命令された時には、肩引っ掴んで引き倒すぐらいの強さ持てよ」とも言ってくれました。

それで、藤木さんが貸しはがしの話をした三日後。

玉井さんは自室の窓や戸をガムテープで密閉して、練炭自殺をしました。

藤木さんは銀行の代表ということで、玉井さんの葬儀に出向いたそうですが、遺族に追い返されました。

「何しに来た、人殺し」と罵られ、突き飛ばされたといいます。

藤木さんは雨の降る中、傘もささずに、泣きながら歩いて銀行に戻りました。

銀行に戻り、そのことを上司の田村さん(仮名)に報告すると、田村さんは一言、

「そう、わかった」とだけ言ったそうです。

藤木さん田村さん共々頭を下げ、何とか焼香を許されたのは、葬儀から二〇日以上が過ぎたころでした。

遺族の方々の目は冷たかったそうですが、座敷に上がらせてもらい、仏壇の前で手を合わせました。

その帰り道、藤木さんが運転する車の中で、田村さんがおかしな事を言ったそうです。

「手を合わせてる時にな、誰かに右肩を掴まれた気がしてな。何だか気味が悪くて、ほとんど集中できなかったよ」

田村さんというのは、若いころには進んで貸しはがしをやってた人で、とても神経の太い人だったそうです。

その田村さんが不安そうな顔をしたのを、初めて藤木さんは目にしたんです。

その二週間以上後、田村さんが練炭自殺をしたそうですが、丁度その日は玉井さんの四十九日でした。

藤木さんは直感的に、「玉井さんに連れていかれたのか」と思ったんですが、不思議と自分は心配ないだろうとも感じたそうです。

そういうことがあったからではないんですが、やはり似たような嫌な仕事が続きましてね、とうとう藤木さんは体調を崩して、銀行を退職しました。

それでしばらくは今で言うフリーターみたいなことをしてたんですが、結局新聞社に勤めることになりました。

と、ここまでが藤木さんから聞いた話なんですが、藤木さん、昨年の冬に自殺したんです。

練炭ではなかったですがね。

遺書には、『色んな会社や商店にとどめを刺すようなことをしてきた報いだ』というようなことが書いてあったと、遺族からききました。

玉井さんに詫びに行ったりしてるんでしょうかね……

(了)

 

鬼・鬼婆の怪談

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