【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

*

その山で鏡を見てはいけない

   

Sponsored Link

昔、家の近所の山に粗末な山小屋があって、そこにオナガさんって人が住んでいた。

めったに山から降りてこなくて、なんの仕事をしていたのか分からない。

オナガっていうのもどんな字か知らないし、もしかしたらオオナガだったかもしれない。

俺と友だちで、オナガさんの山小屋に遊びに行ったことがある。

その時、俺は「どうしてこんなところに住んでいるのか?」って意味のことを聞いた。

その時の話がスゲエ怖くて、しばらくは夜一人で寝れなかった。

オナガさんは、ちょっと前まで普通の家に住んでた。

家はちょっとした山持ちで、代々受け継いだ山がいくつかある。

そのうちの一つに、妙な言い伝えがあった。

『その山で鏡を見てはいけない』

いかにも曰くありげな口伝だったが、オナガさんは、親父さんや山守をしている飯橋のじいさんに聞いたらしい。

ある時、その山の奥で木を切ることになって、飯橋じいさんの孫でトシカズって人が、そこまで道を通すことになった。

土建屋で借りて来たパワーショベルで、山を切り開いて道にしていく。

その日、オナガさんは作業の様子を見に行った。

ちょうど例の山に差し掛かっていたらしい。

パワーショベルに乗っていたトシカズさんが、急に作業の手を止めた。

怪訝な顔でバックミラーを覗いている。

「……どないした?」

オナガさんが近付くと、トシカズさんはミラーを指差して言った。

「や、ここにね、何か変なモンが映っとるんですよ」

オナガさんがミラーを見ると、自分とトシカズさんの背後にポツンと白い点があった。

ジッと見つめいていると、僅かに動いている。

振り向いたが、近くにそんなモノは見当たらない。

「さっきから、ちょっとずつ近付いとるみたいなんですわ……」

気味が悪かったので、その日はそこで作業を切り上げ、二人で飲みに行った。

Sponsored Link

その日から、トシカズさんの様子がおかしくなった。

あきらかに何かに怯えている。

オナガさんも気付いていた。

家でも外でも、鏡を覗くたびに背後に見える白い点。

「あいつどんどん近付いてくるんですわ」

近付くにつれ、オナガさんにもソイツの姿がハッキリと見えてきた。

胎児のように白い皮膚、短い手足。

丸い頭には、切り裂いたかのように大きな口だけがついている。

見ためは人の口。まったく血の気のない白い唇が、しっかりと閉じられている。

トシカズさんは、もう作業ができないくらい精神的に参っていた。

「もう、すぐ後ろにおる……」

数日後トシカズさんが、閉じ篭った自宅の部屋で死んでいるのが見つかった。

後頭部に一口大の穴が開いていて、脳みそが全部無くなっていた。

「トシカズはあいつにやられたんや。あいつがおるのは鏡の中だけやない。ガラスや光る物にも写る。見るたびにどんどん近付いてくる……せやから俺は、こんな山小屋に住んでいるんや」

山小屋には、ガラスや光沢のある金物など、何かが写り込むようなものは何もなかった。

「……それでも、時々水面とかを見てしまうことがある。俺、もう半分食われとるんや。こないだ、とうとう口を開けよった。米粒みたいな歯がびっしり並んどったわ」

そう言って、オナガさんは腕まくりをして見せた。

手首の辺りに、細かい点の並んだ歯型があった。

それからしばらくして、オナガさんが死んだと聞いた。

死に様は分からなかった。

寝れない夜が、またしばらく続いた……

(了)

 

超怖い話(Μ) [ 平山夢明 ]

Sponsored Link

 - 奇妙な話・不思議な話・怪異譚

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

光明真言を唱えはじめてから不思議な事が起こり始めた ←それアカンやつや!

不思議な事があったので書かせてもらう。 色々な理由で、真言宗のお坊さんから勤行を …

倉庫バイトのミタ

高校の時にマクドでバイトしてたんだけど、その時の社員さんに聞いた話。 その社員さ …

刀にまつわる怖い話

怖い話ではないと思うが、現在進行形で起こってる話。 720 刀 2006/12/ …

トーキノボー

埼玉県西部にある国道の整備で、道沿いの山の中に管理事務所立てて夜間も作業してた。 …

赤い海

  これは俺が大学生になった時に知り合った友達の話しだ。 175 名前 …

武士と逢びき

小学校低学年くらいの時、凄い霊感が強かったみたいで、道を歩くだけでも色んなものが …

消えた友だち

  小学二年生のときの話。オレはその日、学校帰りに同じクラスの貫一君と …

田の神

何歳の頃かも忘れてしまった、幼い日の出来事から…… 山や田んぼには、神様が住んで …

なんかじいちゃん頭でかくね?

まだ存命中だけど、じいちゃんがおかしい。 529 :本当にあった怖い名無し:20 …

わらべたちの『はないちもんめ』が聴こえる哀愁ホーム

  鉄道で不思議な話と言えば、もう十年以上昔の話になるが…… 476 …