【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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神社で肝試し

      2017/01/27

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高二の夏休みにあった出来事。

親友ともう一人の友人とで肝試しやったんだよ。近所でも出るって評判のスポットの神社でさ。

何でも首吊り自殺が実際にあったらしくて、近所の奴らもあんまり近寄らないんだよ。

神社の持ち主にとったらホント気の毒な話だけどさ。

もっとも最近じゃ丑の刻参りやってるやつがいるらしくて、全くの不人気でもないんだけどね。

神社の入り口に深夜十二時に待ち合わせして、一人寝てたやつがいたから実際に集まったのは十二時三十分くらいだったと思う。

近くには街灯もないし本当に真っ暗で、月は出てたけど懐中電灯がないと歩くこともままならなかった。

俺は三人で奥まで行って、さっさと帰ろうと思ってたんだ。

でも正行が調子に乗ってこんなことを言い始めた。

「ばかかおまえ、肝試しは一人ずつだろ」

すこし口論になったんだけど、最後はガキらしくジャンケン。

で、結局一人ずつという事になってしまった。

ルールは至って簡単だった。

一人で境内まで行って、賽銭箱を携帯のカメラで撮影してくる。

一番手は俺だった。

神社に続く石段を一歩また一歩と登っていた。

左右は森になっているため空は見えない。

懐中電灯で照らされている場所以外は完全な闇。

辺りの気温がぐっと低く感じるのに、手の平はじっとりと湿ってくる。

俺は無意識に早足になり、軽く汗をかき始めていた。

鈴虫のリーン、リーンという声が耳に響いていたが、音を楽しむ余裕もなく俺は境内にたどり着いた。

もう賽銭箱は目の前だった。

急いで写真を撮ると、俺は全速力で階段を駆け下りた。

決してチキンではない。

境内まで行ったのが、もはや勇者と言ってもいい位だと思う。

正行と勇夫はそんな俺を見て腹を抱えて笑った。

たかが五、六分のことだったようには思えなかった。

体からは汗が吹き出て、足がどっと重くなったように感じた。

でも開放感から俺も笑ってしまった。

あとは見物しているだけでいいんだから、この時は来てよかったと考えていた。

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次は勇夫がスタートした。

勇夫は全く幽霊や妖怪の類を信用していなかった。

「ハッ? 幽霊? 頭沸いてんのか?」

と言うような、ドラマやゲームでは一番初めに犠牲になるようなタイプだった。

勇夫は持っていた手さげの鞄を正行に預けて

神社へと入っていった。

……五分が経った。

そろそろ勇夫が帰ってきてもいい頃だ。

そのとき、俺の携帯が辺りの静寂を切り裂いた。

飛び上がって音に反応する俺と正行。

電話の主は勇夫だった。

「境内にいるんだけど、ちょっと来てくれないか?」

淡々としていて、抑揚のない声だった。

普段の勇夫の声とは様子が明らかに違っていた。

「どうしたんだ? 怪我か?」

俺は勇夫のことが心配になった。

俺と正行は親に承諾を得たが、勇夫は無断で来ていたのだ。

勇夫の身に何かあれば確実に怒られることになるのだ。

「とにかく来てくれ」

電話がぷつりと切れた。

俺は血相を変えて、勇夫の言ったことを正行に伝えた。

しかし正行の口からは意外な言葉が飛び出た。

「どうせ嘘に決まってる。あいつはそういうやつだろ?」

確かにそうだった。

勇夫は人を驚かしたりするのが好きなやつだった。

俺と正行は様子を見ることにした。

それからまもなくして勇夫が走って帰ってきた。

俺は勝ったような気持ちになった。

「なんだよ。なんでもなかったのかよ」

勇夫は首をかしげた。

「何のことだ? 俺は携帯を取りに戻って来たんだよ」

頭がこんがらがって勇夫の言っている事がよく分からなかった。

「何言ってんの? 電話掛けてきたじゃんか」

言い争っている俺の肩に誰かが手を置いた。

振り返ると真っ青な顔をした正行だった。

震える手には勇夫の携帯を握り締めている。

「預かった手さげ鞄の中に入ってた……」

俺たち三人は黙ってその場から離れた。

そしてそれ以来神社には近づいていない。

あのとき会話したのが誰だったかは未だによく分からない。

ちなみに、撮影したはずの賽銭箱の写真はなぜか保存されていなかった……

(了)

 

日本タブー事件史 [ 別冊宝島編集部 ]

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