【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

*

地獄の古本

      2017/07/30

Sponsored Link

jigokuno-furuhon

数年前の古本屋での話。

本を売りたいという友人に付き合って大きな古本屋に行った。

神保町とかにある古書店ではなく、漫画から写真集からとにかく沢山置いているチェーン店。

友人は山盛りの漫画本を持ち込んでいて、会計までしばらくかかるとのことだった。

古本屋は利用したことがなかったから物珍しくて広い店内を一人であちこち見て回っていた。

オカルトの面白い本がないかなと思って超常現象と分類されている棚を眺めていたとき、背表紙が棚の奥向きになっていて題名のわからない本を見つけ手に取ってみた。

落語を楽しもう、というようなタイトルだったと思う。

文字が大きくてイラストが多かったから小学生向けだったんだろうと思う。

載っているのは『じゅげむ』や『饅頭こわい』などの有名どころばかりだったが、添えられている挿絵が面白かったのでペラペラめくっていた。

『地獄のそうべえ』のところで、余白に「こわい」と走り書きがあった。

『じごくのそうべえ』というのは主人公そうべえが、同じく地獄行きになった歯医者・医者・山伏とで、鬼に食べられそうになったら歯をひっこぬいたりと生前の職を活かして切り抜ける話だ。

 

*じごくのそうべえ [田島征彦]

beicho

【原作】三代目桂米朝 地獄八景亡者戯

コメディだが、子供心に地獄の業火や鬼達のイラストがとても怖かったのを覚えている。

走り書きを見たときも、前の持ち主だった子供がそういう思いをしたんだろうと思って微笑ましくなった。

次のページの余白にまた文字が書いてあった。

「困っています。よろしくお願いします」

赤いペンで書かれていて文中の『じごく』に丸がしてあった。

その下に掠れた黒い文字で「リョウカイ」

すぐ下に「オワリ」

その下に赤ペンで「有難うございます」

なんだこれ?と思いながらページをめくる。

するとまた「お願いします」

文中に丸。

そしてその下には「リョウカイ」「オワリ」

赤文字で「感謝致しますお世話になりました」

やりとりはいくつもあった。

赤い文字は薄かったり蛍光だったり達筆だったりミミズだったり様々だったが、リョウカイ・オワリの文字だけはいつも黒文字で掠れていて、カクカクしていた。

「頼みます」

「リョウカイ」

「オワリ」

「有難うございます」

「どうか宜しくお願いします」

「リョウカイ」

「オワリ」

「どうも有難うございました」

いくつかそんな書き込みを見た後、物語が終わる辺りに紙が一枚挟まっているのを見つけた。

拡大したのか、黄みが強い荒い画質で、学生服を着てぎこちなさそうな表情をした少年が写っていた。

その下に少年の名前だろうと思われる写植。

本の余白には走り書き。

「お願いします」。

文中の「じごく」に丸。

その下には何も書かれていなかった。

友人から会計が終わったとケータイへ電話が入った。

本は元のところへ戻しておいた……

rakugowotanosimou

Sponsored Link

 - 奇妙な話・不思議な話・怪異譚

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

勾配標(こうばいひょう)

  線路の側には様々な標識が設置してある。 どれ一つとして列車の運行に …

天国のとらちゃんへ

会社の仕事が忙しく、十時過ぎになってやっと帰れた。 494 : 投稿日:2007 …

石の家

解体屋でバイトしてたときの話。 832: 本当にあった怖い名無し 2015/10 …

幽霊退散

田舎から上京して東京H市の大学に通っていたオレは当然、アパートで一人暮らし。 1 …

カナちゃんのメッセージ

  ここでは俺は神楽と名乗ることにする。断っておくが、本名ではない。 …

パープルガール

  この話を人に話す時、「確かにその話、滅茶苦茶怖いけど、本当かよ?」 …

三重県時空の旅

  転勤族なんであちこち行くんだけど、三重県に住んでた頃の話。 319 …

幽鬼拿捕

霊能者のところでバイトしてた時の不思議なこと書く 22: 本当にあった怖い名無し …

墓場の妖怪

中学生の頃、家が近いのでいつも学校から一緒に帰る友達がいた。 ちなみに自分女、友 …

謎の三文字

  俺は、某所のある古いアパートで一人暮らしをしている。 964 名前 …