【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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自分がわからなくなる恐怖

      2016/10/03

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昨年の暮れに会ったときは元気だった祖母がボケ始めた。

656: 名無しさん@おーぷん 2016/08/06(土)00:01:58 ID:O9Z

数か月で一気に認知症が進行し、母の友人のツテで特別養護老人ホームに入ることになった。

四月くらいに実家に帰った際、祖母と同居していた両親とホームに面会に行ったら、祖母は俺の顔も名前も覚えてなかった。

幼い頃から可愛がってもらっていたのですごくショックだったが、今までずっと家で農作業や家事を気張ってやっていた分、これからはホームで悠々自適に過ごして欲しいと思うようにした。

それからしばらくして、仕事中に違和感を感じることが多くなった。

毎日書いているはずの書類に書く言葉が出てこない。

いつもは電卓など使わずに計算してる計算ができない。

毎日顔を合わせているはずの同僚の名前が出てこない。

引継ぎで言うべきことがわからない。

引き継がれたことが覚えられない。

そんな状態が一週間くらい続き、仕事でミスが増えた。

祖母のことがあまりにショックで、自分が思うよりもずっと精神的に疲れてるんだろうと思い、数日間有休をとって実家に帰った。

それで、実家に帰った日の夜、両親と三人で晩飯を食べていたとき、急に自分が全く知らない場所にいるような感覚におちいった。

目の前で飯を食っているおっさんとおばさんが誰か分からない。

ここはどこだろう、俺は何をしてるんだろうと自問自答してみると、今度は自分の名前が出てこない。

考えようとすればするほど頭が全然働かなくて、軽くパニックになった。

うまく言えないけど、自分の意思と脳の考える部分をつないでるシャフトがなくなってしまったような感じ。

気付いたら茶碗もコップも放り出して「うあああー」って叫んでた。

そこから記憶があいまいなんだけど、母が「ちょっとあんた!!どうしたの大丈夫!?」とか叫んでたような気がする。

目が覚めると居間に敷かれた布団にいた。

むくりと起き上がった俺に、母が気付いて

「起きた?じゃあちょっと深呼吸して」

と言うので、大きく息を吸って、ゆっくり吐いた。

母がお茶を入れて持ってきたので、ゆっくり飲んだ。母は心配そうな顔をして

「よっぽど仕事疲れてたんかねー、ちゃんと休まんといけんよ」と言った。

不思議なことに、この時点で頭は妙にすっきりしてて、自分がいるのは実家の居間で、母は母だとすぐわかった。

自分の名前も、会社の名前も、今日が何月何日で、なぜ今実家にいるのかもスッと頭に浮かんだ。

有休が終わって会社に行くと、以前と同じように問題なく作業をこなせるようになっていた。

書類や引継ぎにミスが出るようなことはなくなった。

まるで一時的に認知症になったみたいだった。

分かっているのに出来ない、伝えられない歯がゆさ。

自分の意思とは関係ないところで「考える」ということができなくなる恐ろしさ。

ふと、祖母ももしかしたらあんな経験をしたんだろうかと思うと勝手に涙がぼろぼろ出てきた。

あれから三か月くらいたったが、あれ以来物事が急に分からなくなったりすることは今のところない。会社の健康診断でも特に異常なし。

原因が何だったのか、なぜ急に快方に向かったのか、全くわからない。

ただ疲れてただけなのか、それともオカルト的な何かなのか、はたまた若年性アルツハイマーとかいうものの前触れだろうか、と色々調べたりしたけどわからない。

とにかく『今まで出来ていたはずのことが突然出来なくなる』というのは個人的にかなりの修羅場だった。

(了)

 

怪談本当に起きた話 [ ナムコ・ナンジャタウン ]

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