【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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異界からの電話

      2017/09/09

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友人から聞いた話。

ある夫婦が新しいマンションに引越したのだが、毎日隣の部屋から電話の音がうるさく響いてくる。

隣は何かの仕事場で、仕事は忙しいのだろうと察しつつも住居用のマンションなんだからと迷惑に思っていた。

引越したばかりだし、近所づきあいもする気がなかったので、直接文句を言うこともなく過ごしていた。

だが、それが一ヶ月以上も続くとさすがに毎日留守を預かる妻の我慢の限界を超えた。

夫に泣きつき、なんとかして欲しいと懇願したのだ。

結局、直接話してトラブルになるのを避け、担当の不動産屋から管理会社に連絡してもらい、そこから隣に注意をしてもらおうという話になった。

だが、最初に連絡した不動産屋からの返事は意外なものだった。

「え!?お隣は半年以上無人のはずですよ。お聞き違いじゃないですか?」

マンションの作りとしては、その夫婦の部屋はエレベータ脇、隣の部屋があって階段、階段奥に二部屋並んでいるワンフロア四戸になっていた。

不気味に思った夫婦は管理会社に連絡して事情を話し、隣のドアの鍵を開けてもらうことにした。

念のため、警察にも立合として来てもらうことにした。

前の住人が何らかのトラブルに巻き込まれた結果、電話が鳴り続けている可能性も否定できないと考えたからだ。

開錠当日、ドアの前に立つ管理業者も首をかしげる。

やはり電話の音が聞こえるのだ。

「俺ら、仕事ですから退去後の確認もしたし清掃業者も入れたんですけどねえ」

電話なんか残ってたっけ……とブツブツつぶやく業者を尻目に、態度のでかい警官が

「鍵自体の取り替えをしないとオーナーへ返却した鍵以外の合鍵でこっそり入り込んで使う奴もがいるから」

と、業者に鍵の取替を奨める訓辞を垂れている。

業者は余計な説教をくらって首をすくめながらドアの鍵を開けた。

その瞬間、電話の音が止んだ……

そして全員、ひと目で2LDKのフロアのどこにも電話はおろか家具も小物も何も残されていないのを見て取る。

一応トイレや風呂場、玄関から見えなかった部屋や作りつけの棚など電話を置きそうになくても隠せそうな部分を確認するが、電話などない。

気まずい沈黙が続く中、なすすべもなく部屋を出る雰囲気になった頃また電話の音が始まった……

警官と管理業者は同じ事を思ったらしく

「おたくの電話じゃないの?」

妻は顔を真っ青にして「ウチのじゃありません!」と叫ぶと夫にしがみついて震えている。

ふと、管理業者が「これはこの部屋の中で鳴ってる音じゃない……」

警官も「奥さん、お宅の電話じゃないとしても、そっちから鳴ってるよ」

夫が携帯で自宅にかけると、やはり別の電話の音が鳴り始めた。

管理業者は念の為持参した図面を広げると、自社に連絡し始めた。。

その間も、10コール……20コール……

数分どころかその日はその日中電話は鳴りやまず、妻は恐怖のあまり実家に帰ってしまった。

結局、後日管理会社が再度警官立合で入り、部屋と部屋の30センチほどのわずかな隙間に置かれている電話と破れた女物のキャミソール数枚が落ちているのを発見した。

その隙間は構造的に一部壁を破損させなければ入れず、業者も図面で発見したその隙間にわずかな可能性をかけて実施したのだった。

実際発見された数点の物品に警官は事件の可能性を考え、証拠物件として持ち帰る事にした。

その日は電話はずっと鳴っていなかったのだが、警官が電話に触れようとした瞬間から再度鳴り始めた。

おそるおそる警官が受話器を取る。

「…………」

無言が続いただけで、その後も無音だった。

警官が受話器を置き、苦虫をかみつぶしたような顔をして証拠用の袋に電話を入れようと持ち上げたところその様子を眺めていた業者が突然絶叫した。

「その電話、電話線になんかつながってない!!」

その後は、結局警察から「悪質ないたずら」ということで片づけられたらしい。

電話処理現場に立ち会った夫も、普段は鈍い人ながらさすがに嫌なものを感じて早々に別の町に引越した。

 

永久保貴一の極めて怖い話 [ 永久保貴一 ]

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