【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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お盆の禁忌を、迷信だと馬鹿にした結果…

      2016/08/20

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四年前の盆休みの話なんだけど、とっても怖い体験をしたので良かったら聞いて下さい。

879 :2010/09/17(金) 19:11:36 ID:dJ+Cl42o0

うちの家系では(地方では?)、基本的にお盆は海や山、どちらも近づいてはいけないという決まりがあり、小さいころからずっと、海や山に盆は近づいたことは無かった。

そのことにこだわってたのは、祖父や祖母の代の人であり、父や母の世代からは、うるさく言われたことは無かった。

けど小四位の時、年寄り世代が盆に山に入った二つ上の先輩を、どなり散らし、しばき回してるのを見てから怖くなり、盆の間は、親戚の家とお墓参りぐらいしか外に出なかった。

中学校まで、盆は墓参りと仏壇参り位しかしてはならない時期、と思っていたほどだった。

市内の高校に入学して、皆が盆でも平気で海に泳ぎに行っているということを知り、本当に驚いた。

夏休みに入って、当然メールが友人から来た。盆の中日に海行ってキャンプしよう、という内容だった。

今まで迷信に騙され盆をエンジョイしてなかった、くそう!爺婆め!!という気持ちが大きかった俺は、すぐ『OK』と返したと思う。

祖父、祖母にばれたら、怒られるのは分っていたので、父母にも本当のことは言わず、

「市内の友人の家でBBQやる。そのあと終電で帰ってくる。多分、帰るのは十一時くらいだと思う」と嘘をついた。

これなら、十一時くらいに「終電に乗り遅れた」と電話して、「近くのファミレスで過ごす」と言えば大丈夫だろうと思った。

父母は晩酌するから、市内まで迎えに来ないとふんでいた。

当日、友人の兄(大学生)の運転する車で、海水浴場に隣接する町営のキャンプ場に向かった。

メンバーは、友人の兄も入れて五人。

テントの設置を終えて、海で泳いだ。

人はかなりたくさんいたと思う。

盆でも皆海で泳いでるじゃねーか!迷惑な迷信押し付けてくんなよ!!って思ったから。

海でも変な体験はあった。

浮いてた海藻がどう見ても長い髪の毛であったり、ランニングシャツ来て海の中でボケっと立ってたオッサンが、急にもぐり、いくら待っても浮いてこなかったり……

後、記念写真をテントの前で撮ったんだけど、五人とも膝頭に顔のようなものが写ってたり、一人だけ異常に青白い顔してたり。

まだいくつもあるけど、どれも「気持ち悪いなー」くらいで、気のせいと言われれば、そうかもなで終わる程度。

日はまだ高かったが、五時頃にキャンプ場に戻り、BBQした。

飯食ってる時、今から何する?って話になった。

やはり予想通り、お約束の肝試しになった。

場所は、車で一時間くらいの約1000mの山(登山で有名らしい)の登山道から、500m位入った所にある神社に決定した。

俺はその神社のことは全く知らなかったが、大学生のDQNの間では出るって有名なところらしい。

近くの峠走ってる走り屋が、なぜかここで死んでたとかなんとか。

車の中で怖い話(主に友人の兄の体験した話)してたときに教えてくれた。

そこへ向かう途中にも、結構奇妙な事が起こった。

オートマ車にもかかわらずエンストを起こしたり、山道走ってたら、遠くの前方に懐中電灯くらいの灯りが見え、近づいてくるように見えたのに、結局誰ともすれ違わなかったり。(一本道のはず)

地図確認のために路肩に車を寄せて停車したら、車を寄せた方の道路にあった街灯が一斉に消えたり……

なぜか皆(俺も含めて)、怖がらず逆に盛り上がっていった。

皆テンションが上がっているのだが、おかしなテンションで、何と言うか、楽しさで上がっているわけではなく、かといって、怖いから無理して上げていこうというのでもない。

なんだろうか?言葉で表現しにくいテンション。全身の毛が逆立ってるような感じ?

もしここで何かのきっかけがあったとしたら、車の中で、皆が笑いながら全員死ぬまで殴り合うんじゃないか、と感じさせる異常なテンション。

そうこうしているうちに、そこに着いた。

駐車場の脇にダムがあり、そこからから登山道まで、ダムを半周する形で歩かなければならない。

今思えば、深夜(といっても十時位だが)で、先には山しかないんだから、なぜ登山道入り口付近に車を直付けしなかったのか分らない。

その時は、俺を含め誰も気にならなかったみたい。

印象に残ってるのは、皆ニタニタしてた。

誰も冗談一つ言ってない。誰もしゃべってない。嬉しいことなんて何も無い。

ひたすら友人の兄の後に付いて歩いてただけなのに……

俺もなぜか無性に嬉かった。多分笑ってたんだと思う。

登山道入口に着いたが、誰もそこで止まることなく山道へ折れて行った。

山道に入ってからだと思う。誰ともなく、「んふふふ」、「プッククフ」って声を出し始めた。

笑い声を無理に押し殺そうとしてできず、口から息が洩れてしまったような声。

今思うと、本当に気持ち悪いし怖い。あの時、俺も多分笑ってたんだからゾッとする。

神社に着くころには、皆声を出して笑ってた。

今思い出してみると、全員引き笑いになってたような、「ひっひっくっひっひッ」みたいな笑いかただったから。

俺は嬉しくてたまらないのに、涙を流してたはず。

後、軽い呼吸困難みたいになってて苦しかった。

神社の鳥居をくぐると、皆一斉に別々の方向に向かって歩いていった。

俺はしばらく境内の中をぼんやりふら付き、小さい池(堀?)のようなものを見つけ、その淵にしゃがみ込んでた。

涙が池の中に落ちるのが、何故か楽しくてしょうがなかったんだと思う。

「ぅお~~い!!」「ぅお~~~~~い!!!」「きて~~~~!!」

境内の真ん中で、友人の兄が嬉しそうに叫びながら皆を呼んでいた。

その声を聞いたとたん、何故か今までの最高に嬉しかった気持ちから、急にどうでもいい、だるい、面倒くさい、嫌だ、やるせない、そんな気分に変わり、「ああ行かんとな……」と思った。

皆に近づくにつれ、どんどん悲しくなった。最後には嗚咽してたかもしれない。

懐中電灯に照らされた友人の兄は、満面の笑みを浮かべていた。手には朽ちてささくれ立った縄を持っていた。

皆はすすり泣いていたと思う。

「さーぁ!着信が入りました。相手はいったい誰なのか。この携帯の持ち主の知人でありましょうか?はたまたまったくの他人なのか?184を押してしまえば……」

突然、俺の携帯から大音量でアナウンスがはじまった。

一瞬「ふんん?」と思うと、ワンテンポ遅れてビックリし、半分腰が抜け尻もちを付いてしまった。

と同時に、大事なことを思い出した。

十一時が来た。親に電話しないと!!
周りを見渡すと、俺の隣にいた友人も腰を抜かし、目が合うと、「お前の?なんやー!ビビったわー」みたいなことを言った。

兄の方は、縄を持ったまま小声でゴニョゴニョつぶやいてた。

とにかく、俺も隣の友人もおかしな状況であることに気づき、変になってる友人三人をゆすった。

兄の方もゆすったが、縄を掴み「ウーッ」ってうなってておかしいままだったから、とりあえず駐車場まで戻ろう、兄は最悪引きずって行こうって事になった。

縄を取り上げ引っ張ってみると、思ったよりすんなり付いてきた。

何故か意識がはっきりとしていたであろう。この時の方が良く覚えていない。

一回兄が暴れて、引っ張ってた弟がこけたような気がしないでもないが、とにかく、駐車場の車に乗り込んだときには皆いた。

車に乗り込んだときには、時折激しいしゃっくりはするものの、いつもの友人の兄に戻っており、「よーわからんけど、なんだったんや!?」みたいなことを言ってた。

とりあえず、三十分位の所にあるファミレスに行くことになった。

また兄がおかしくならないかが心配だったが、誰も車の免許を持ってないので、せめてと、『平井堅のpopstar』とか『ゆず』とか、テンションの上がる歌を熱唱して気を紛らわせた。

ファミレスに着くと十二時少し前で、人はまだたくさんいた。

店内に入って席に座った時に着信が入った。

母からだった。すっかり電話入れるのを忘れてた。

『十一時過ぎても帰ってこんし、電話はつながらんし、ホンマにアンタなんしょんな!!』と怒鳴られた。

母が友人の家に電話をかけたらしく、キャンプのため海に行ったことは、すでにばれているらしかった。

とにかく、婆ちゃんがカンカンにお怒りらしい。

その時は意外に落ち着いており、まだ山に肝試し行ったことはばれてない。

ばれたら婆ちゃんや爺ちゃんがどれだけ怒り狂うか、ショック死するほど悲しむのでは、と思って言わないことにした。

確か、キャンプ場で隣の客が変な人だったから、ファミレスで時間をつぶしてるとか、何とか適当に嘘を言ったと思う。

片づけもあるだろうからと、翌日の昼までに家に帰る事を条件に許可が下りた。

後から父に聞いたら、その時の婆ちゃんはいつもからは想像できないほどに怒っており、「もう知らん!!」と、自分の部屋にこもってしまったらしい。

父も生まれて初めて、あんなに怒った婆ちゃんを見たらしい。

皆ビビってたはずなのに、なぜか自然とさっきの恐怖体験の話になった。

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こっからの会話は思い出しながらだから、若干変わってると思う。

最初は、

「ホンマなんだったん?あれって集団暗示ってやつか?」

「コックリさんとかってあんな感じになるんか?こわー!」

みたいな話だったんだけど、

「でも俺、意識はあったんよね。ボーとして、流れに逆らえんかっただけっていうか。
ゆすられた時に、流れが消えた感じですっきりしたけど」

「(友人の兄)さんは、ゆすられた時すっきりせんかったんですか?」って、友人の兄に一人が聞いた。

「俺、最初から最後まで全部意識あったよ。あれ演技なんよ。どう?ビックリしたやろ?幽霊なんておらんって!冷めた??じゃ、もう一回行こう。もぅ一回さっきの所行こう」

俺らは、「はぁ!!演技?ふざけんな!!」って本気で怒った。

皆あの時、自分がおかしくなってたのを自覚してたから、余計に怖くなって怒ったんだと思う。

「冷めさせてしまって悪かったわ。なぁ、もっかい行こうや……次はふざけたりせんけんさー。さっきの所いこーや、なぁー。なーって。もっかい行けばいいやんかー」

皆が「絶対もう行かん」っていっても、

「行こうやー。根性無しかー。あれくらいでビビる奴がどこにおるんやー。もっかい行けばすむことやんかー」

と、さっきの所に皆で戻ろうって繰り返す。

語尾が異常に伸びてるのが印象的だった。

俺たちは兄にドン引き。冗談でもこれはおかしいって思い始めた。

隣に座っていた半泣き状態の弟(兄の手を引いて車まで走ったやつ)が、脇腹をつつき、腕を差し出してきた。

腕には、爪で深くえぐるように引っ掻いた跡が残っていた。

今まで気付かなかったのが、不思議なくらい血が出ていた。

演技でここまで弟にするか……脛を指差すので見ると、そこも内出血していた。

皆、兄が演技ではなく、今もおかしいままだと確信した。

「行こうや-。行けば分かるンやけんー」ってうわ言のように呟く兄を無視し、明日、朝一でとりあえずお寺に行こうって事になった。

疲れてたからか、賑やかで安心したからか眠気が襲ってきた。

それに気付いたのか、弟は「兄貴は自分が見るから、寝たい人は寝てくれ」って言った。
俺は我慢できずにすぐ寝てしまった。

ファミレスの店員に起こされて目が覚めた。

皆寝ていたみたいだった。問題の兄も寝ていた。

店員の手前、皆を起こしてみたところ、兄は正常に戻っていた。

昨日のことはあまり覚えていないらしいが、とにかくとても幸せな気分で、嬉しくて仕方なかったらしい。

神社で縄を見つけてからは、その後の記憶があやふやで、皆を呼んだことも覚えてないということだった。

記憶はあまり無いが、感覚として、達成感から来る快楽的なもの?が凄く、やり遂げた!という感覚だったらしい。

六時ごろ、十分に日が昇ったのでファミレスを出た。

そのままどこか近くのお寺に行きたかったが、兄が、

「朝早すぎるし、この辺の地理は良く分かんから、○○さん(山?地元の有名な寺らしい)に行こう」

と言い出した。

とりあえず、いったんキャンプ場に寄って、テントを片付けようということになり、キャンプ場へ向かった。

テントを畳んでいると、母から着信が入った。

『お父さんと、○○キャンプ場の近くの喫茶店でモーニング食べよるけん、迎えに行く。片付けまだなん?終わったらまた連絡して』

とのことだった。

お寺で一緒に御祓いしてほしかったが、お寺に行くというと、理由を説明しなければならない。

肝試しがばれるのはごめんだった。

片付けが終わり、両親に迎えに来てもらい、俺は帰ることになった。

父も母も同じ集落出身で、小さいときから盆には海や山に行くなと言われ続けてきたので、不安だったらしい。

それに加え、婆ちゃんの慌てようにこれは異常だと感じ、迎えにきたということだった。

家に着くと、爺ちゃん、婆ちゃんはカンカンにお怒りだった。

殴られこそしなかったが、今にも殴られんばかりの剣幕で怒鳴られた。

「嘘を付くことは最低だ!」とか、「あれだけ何年も言い続けてきたのに海に行ったんか!裏切ったんやね!」とか散々に怒られ、今日は一日中お経を上げるようにと言われた。

言われた通りお経を読んでいると、父と母も部屋に入って来て読み始めた。

最初、俺のために読んでくれていると思ったが、いつまでたってもやめて部屋から出ようとしない。

申し訳なく思って、

「もうえーよ。ありがとう。大丈夫やって、ちゃんと一人で読むから」って言うと、

「お父さんとお母さん、あんた迎えにキャンプ場の海辺まで行ったやろ?やけん、今日一日ずっとお経読まないかんみたい」

それを聞いてゾッとした。

父と母は、海が見えるか見えないかのキャンプ場に、ほんの少しの間いただけだった。

このままじゃヤバイんじゃないかと不安になった。

肝試しで怖い体験したのも、俺が行ったらいかん所へ行ったからなんか……?

怖くなり、婆ちゃんのいる居間に駆け込み、昨日、海と山へ行き、山で肝試ししたこと、そこで起こったこと全て洗いざらいしゃべった。

婆ちゃんは目をひんむいて怖い顔をしたが、とりあえず今日はお経を読み続けるように言った。

爺ちゃんはあきれた顔をしていたが、「無事帰ってきたんやけんよかった」って言ってたと思う。

日が変わるまで、三人でお経を読み続けた。

日が変わって遅い晩御飯を食べている時、爺ちゃんに、なんでこの集落では、盆に海や山に近づいたらダメなのか聞いてみた。

また、肝試しの時に怖い思いしたのは、行ったらいかん山や海に行ったからか聞いてみた。

爺ちゃんは、昔からダメって言われよるだけで、ずっと前に理由を聞いたけど良く覚えてないらしい。

聞いたことを要約すると、ここの集落に広がっているのは特殊な信仰?で、神道や一般的な仏教のようなお盆の意味じゃなく、独自のもの、山や海の神とは別で仲が良くない?とかなんとか。

興味あるなら、詳しくはお寺に聞けと言われた。

「怖い思いをしたのは、海や山に行ったことが、直接関係あるかどうかは知らん。まあ、無事に帰ってこれたんやけん良かった」

爺ちゃんの言葉に、婆ちゃんはずっとうなずいてた。

「とりあえず、あんたは明日、朝一番にお寺に行って来なさい」と祖母に言われた。

父に、「でも、携帯のアラームが鳴らんかったら、お前ら危なかったんと違うか?」と言われ、悪寒がした。

本当だ。もしあの時に鳴らなかったとしたら、五人はどうなっていたんだろう。

「何のためにセットしといたんか知らんけど、良かったなあ」

考えてみれば、十一時にアラームセットしておいたのは、この集落の独自の迷信があり、破るとひどく怒られるためだ。

怒られないために……キャンプがばれないためにセットした。

もしこの迷信がなかったら……

肝試しの恐怖体験は、俺が海や山に行ったことに関係なく、起こるものであったとしたら……

背筋が凍ったと同時に、迷信に、また、これを受け継いできた集落に守られた気がした。
友人たち、友人の兄は皆お祓いを受けて、その後、特に不幸なことは起こっていなないみたいです。

友人の兄は、結婚して幸せに暮らしています。

俺は、次の日お寺へ行き、お祓いしてもらいました。

その後、また一日中お寺でお経上げました。

今まで特に変わったことは無いです。元気に大学生やっています。

(了)

 

怖い本(1) [ 平山夢明 ]

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