【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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防砂ダムで見た異形の者

      2016/07/03

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知り合いのコウさんというおっさんから聞いた話です。

304 :ノブオ ◆x.v8new4BM :04/10/01 19:58:18 ID:pUeNCmB3

俺は建設会社で現場作業員をしています。

コウさんは、俺とは会社が違うんですけど、下請け同士で、同じ現場になることがちょくちょくあるんです。

四十五才くらいで、嫁一人子供二人愛人1.5人を養う大黒柱。

真冬にランニング一丁で、臭い汗流しながら仕事するワイルドなガイですが、嫁には全く頭が上がりません。

それはもう、見てて気の毒になるくらい見事に。

そのコウさんが待ち時間に近寄ってきて、

「おまえ怖い話聞きたがってるらしいな?」

俺が頷くと、

「それやったら、ワシ十五年くらい前に気色の悪いモン見たことあるわ」

「おお!ありがとうコウさん!今度飲みに行きましょか?」

「いや、帰り遅なったら怒られるから」

「……そうっすか」

十五年前、コウさんは山中の谷で、砂防ダムの工事をしていました。

真夏だったので七時頃に現場事務所へ戻って、そこから車で真っ直ぐ帰宅。

……のはずでしたが、車に乗り込む前に重大な事実に気付きました。

昼間乗っていたバックホウの中に弁当箱を忘れてる!

そのまま帰れば、嫁にアホ呼ばわりされて怒られて、翌日は弁当抜きの上に、二日越しのクッサイ弁当箱を洗わされるはめに……

慌てて車で工事現場にまで戻ることにしました。

現場に着いた頃には既に真っ暗でした。

バックホウの影が砂防ダムの向こう側に見えています。

ダムの方へ歩き出したコウさんの耳に妙な音が届きました。

バシャッ バシャッ バシャッ

手の平で水を叩くような音。

どうやらダムの上流側から聞こえてきます。

素面の時は人並み以上にチキンなコウさんは、この時点でバック寸前。

しかし、嫁の恐怖を原動力に恐る恐る先に進みました。

ダムの上流側には、工事中に水を堰き止めるために土のうが積んであって、その向こうは水が溜まって、池みたいになっています。

 

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その土のうの上に、人みたいなモノが居ました。

ツルリと毛のない、全身に模様があって、スキンヘッド。

そして、たぶん全裸。

そいつは土のうの上に動き回って、棒きれで水面を叩いています。

や……ヤクザや!

なぜかコウさんはそう思い込みました。

ヤクザが魚採ってる!

邪魔をしたら怒られると思って、ソロリソロリとバックホウの方へ。

せやけど、あれでどうやって魚採るんやろ?

コウさんの頭の中には、好奇心がむくむくと湧いてきました。

で、結局バックホウまであともう少しというところで、どうしても気になって、恐る恐る音の方を見てしまったんです。

真っ黒な水面一杯に、猿や鹿など獣の死体が浮いていました。

謎のヤクザは、その死体を棒で叩きまくっています。

時折、その棒を舐めているようにも見えました。

「うわああああ!」

コウさんが思わず声を上げると、謎のヤクザは動きを止めてこっちを見ました。

棒を捨てて、土のうの上をこちらへ向かってピョンピョン跳ねてきます。

「なあああ!なああああああ!!」

奇声を上げて手を振り回し、コウさんは自分の車に向かって猛ダッシュ!

その勢いに気圧されたのか、謎ヤクザの動きが止まりました。

「んきゃあああああああああああ!!」

狂乱の態で車まで戻ると、コウさんはスゴイ勢いで来た道をバックしました。

国道に出てもバックで爆走し、そのまま現場事務所の駐車場へ。

残っていた監督に訳の分からない説明をしたあと、一目散に家まで帰りました。

で、その後は?

「そらエライことになったがな。弁当箱持って帰らんかったから嫁に叱られてやな……」
「いや……その動物の死体とか、次の日どうなってたん?」

「知らんがな、あんな気色の悪いトコ二度と行けるかい」

「え?じゃあその現場は……」

「やめたやめた、会社ごと辞めたった」

「はな、結末わからへんの?」

「結末ってなんやねん?ドラマとかちゃうねんぞ」

「そらそうやけど……何か中途半端やなぁ」

「アホか。何が中途半端やねん。ホンマ大変やってんぞ。新しい弁当箱買うてもらわれへんかって、しばらくタッパやってんぞ」

………お後がよろしいようでm(_ _)m

(了)

 

恐怖通信鳥肌ゾーン(4)図書館版 [ 東雅夫 ]

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