【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

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イサルキ(ヒサルキ まとめ)

   

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自分は小学生の頃、兵庫県に住んでいました。

451 本当にあった怖い名無し 2007/03/05(月) 13:33:24 ID:BcoXaL0u0

その頃通っていた学校では、ウサギ四匹とセキセイインコ三匹を飼っておりました。

両方とも後者の隣に設置した、飼育小屋に飼われており、当時二年生だった我々は、休み時間になる毎に押しかけました。

たまに鉢合わせた上級生の飼育係が、小屋で彼らに餌をやる姿を見て、上級生になって自分たちがその行為を行うことを夢想し憧れとりました。

その後、ウサギは学校開校以来初の子どもをもうけ、四匹の新しい仲間が加わった飼育小屋の周辺は、まさに昭和の街頭テレビに群がる群衆の如き盛況でした。

その数日後、突然インコが謎の死を遂げました。

本当の原因を先生方が教えてくれなかったため、自分からは、その発見の状態が不審であったということ以外は、確信を持って伝えられません。

彼らの発見された状態なのですが、飼育小屋の中央に高めの枯れ木がインコ用に植わっておりまして、その丸裸の木に、一匹ずつ首にナイロンの紐を巻きつけ、ゆらゆらゆれている状態だったのです。

丁度人間が首吊りした状態と酷似しておりました。

ここから明らかに人為的なものであると考えられるのですが、それにしてもおかしいのが、犯人の飼育小屋に入った形跡がまったくないことでした。

かかっていた二つの南京錠や網には、どこにも傷つけられた場所はありませんでした。

周辺の地面は硬く、さらにこの飼育小屋はウサギ逃走対策のために、底のコンクリートは地面に深く埋まっていました。

だから、穴を掘って入れたはずは無いのです。

実際、掘った跡等まったく確認できませんでした。

ここまで確認したところで、我々は教員らに教室へ強制送還されてしまいました。

鍵は職員室で常に教頭先生が保管されているため、当然外部の者が手に入れることは出来ません。

その時横で、「それを誰がやったか、朝見ていた」と発言した子がいたのです。

皆は彼にいっせいに注目し、教員らはその子を職員室へ連れてきました。

我々が自習の間、恐らく話を聞いていたのだと思います。

ただ、彼は同じ学年だったのですが、あまり教員生徒から信頼厚いという訳でなかったため、

「あいつんち貧乏やから、あれは注目浴びたかっただけだ」

と、周囲は興奮して話しておりました。

自分は、貧乏だからというより、単に彼が少し知恵遅れの気があると感じていたため、この意見は自分の中で無効としておりました。

そして、担任の教員は教室に入るなり、

『今回の事件は 偶然飛んでいるインコが首に紐を引っ掛けてしまったため、死んでしまった』

という、ワクテカしていた我々にハァ?と思わせる超理論を平気でぶちまけ、事件は強制的に収束へと向かうかに思えました。

ところが事件は、ウサギチルドレンの死でまた盛り上がります。

今度は一匹が紐で吊り上げられ、残りは部屋の穴の隅っこに、プレスしたかのように押し込められている状態で、またも一同騒然としました。

親ウサギはそれを横目に人参やレタスを食み、一同は一種異様な空気に飲まれました。

現場状況は、以前のインコ事件と同じでありました。

その中、後ろであの彼が大声をあげて言ったのです。

「ボクは今回も見ました。本当に見ました」

と、集まった生徒、教職員に向かって言ったのです。

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その時です。

自分があくまでそう感じただけなのかもしれないのですが、集まった生徒、教員全員が、彼を無視したのです。

普通、幾人かは、またこいつ言ってやがると、冷たい目を向けるはずであるのに、そこにいる全員が、彼の存在自体を無視したのです。

熱気の中に冷えた空気が混ざり、自分には異様な光景と映りました。

その時初めて、自分はその彼という存在に興味を持ち、

「君、本当に見たの?」と尋ねてみたのです。

すると彼はしっかりこちらを向き、

「うん、僕は見た。真っ黒なんだよ。あの人は真っ黒だった」

と返してきました。

自分がその人は黒い服を着ていたのかと聞くと、どちらか良くわからないと返してきました。

普通は黒い服を着ていたのだと解釈するのが多いのに、そうしないのは子ども故かなと感じました。

それで、どうしてその時先生に言わなかったのと聞くと、彼がこう言ったんです。

「だってね、それは駄目だよ。だってそうしたら、ボクいるのがばれちゃうでしょ?イサルキにつかまったら駄目でしょ?」

でしょ?と確認されても、そのような話を聞いたことがないので、自分は返答できませんでした。

その後なんですが、結論から言うと、彼をその後みたことはありません。

自分の学校で転校する子は、必ず全校集会でお別れ会的なスピーチを繰り広げるのですが、その中に彼はいませんでした。

よって、転校していないはずなのですが、その後中学へと進学する際、私学へ行った子らの中にも彼の姿は存在していませんでしたし、公立へ進んだ我々の中にもいませんでした。

アルバムの中にも、当然存在していませんでした。

自分が疑問に思うのは以下の点です。

まず、どうやって犯人は飼育小屋で犯行に及んだのか。

次に、彼がそっと見たものは何か。

『イサルキ』とやらであると、なぜ彼は断定したのか。

そして、『イサルキ』とはいったい何か。

なぜ2度目のあの時、生徒、教員までが彼を無視したのか。

『イサルキ』に見つかったらどう駄目なのか。

……まぁ、真相全ては藪の中です。

ですが、いわゆる『ヒサルキ』のまとめサイトと関連サイトを目にしたことで、急にこの出来事について、そして、あの時の群集の中に混じる薄ら寒い空気を思い出したので、昼日中ではありますが、書かせて頂きました。

(了)

 

現代語訳・江戸の伝奇小説(5) [ 須永朝彦 ]

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