【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

*

被猿

      2017/08/24

Sponsored Link

俺の生まれ育った町は四国の田舎町で、俺が小さかった頃はまだ旧い風習や考えが残ってた。

389 :本当にあった怖い名無し:2011/06/06(月) 11:13:19.38 ID:r56vx3RrO

例えば、幼馴染みに双子がいるんだけれど、それを年配の人は《忌み子》として嫌っていたり、五感や身体に障碍がある子を、《欠け子》と呼んだりしていた。

つまり、普通には生まれてこなかった子を忌み嫌う風習があったということだ。

こう書くと大変失礼で、お怒りになられる方は多いと思う。

今ではほとんどないらしいが、昭和の終わりまではあったと思う。

町自体がかなり小規模なこともあり、そういう子が生まれるとすぐに噂は広まる。

迫害を受けるようなことはなかったようだが、後ろ指さされたり、遠ざけられたりということはあったようだ。

となると、そういう子は生みたくない。

そこで、妊婦さんに《普通の子》 を生んでもらうための、あるまじないがあった。

それが、この地域に伝わる《被猿》という風習だ。

これは、妊婦さんのいる部屋や病室に木彫りの猿を置き、《忌み子》や《欠け子》の基になるとされる陰の気(災い)を、代わりに被ってもらうというもの。

簡単に言えば身代わりだ。

昔は、障がい児が生まれたり災害があると、それを神や悪霊、呪いなど、目には見えないものに無理矢理結び付けていた。

《被猿》もまたそういうものだろう。

しかし今思えば、そういった風習が1990年代まで日本に残っていたのはすこし怖い。

話が逸れたが、役目を終えた《被猿》は土深くに埋められる。

燃やすと空気に混じって災いが飛散するからダメ。

どこかに封じても、誰かが持ち出すかもしれないからダメ。

水の中は神聖な場所だから、土の中が一番らしい。

ある日、祖母に聞いてみた。

「土に埋めても、土から災いがやって来るんじゃない?」と。

「確かにね。でも、土は長い時間を掛けて災いを薄めてくれる。だから一番いいんだ。でもね、忘れちゃいけない。命は土に還り、花を咲かせたりして循環するだろ?災いも同じだ。決して消えるわけじゃない」

《被猿》は掘り起こされないために、決まった場所にまとめて埋めない。

つまり、今俺の足下にも埋まっているかもしれない。

そう考えるとほんのり怖い。

(了)

 

東京伝説ベストセレクション(2)錯乱した街の怖い話 [ 平山夢明 ]

Sponsored Link

 - 集落・田舎の怖い話

[PR]

Comment

  1. […] 出典被猿 | 【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ […]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

ささら

うちの実家は、東北の田舎なんだが、旧暦の正月に『ささら』っていうお祭りがある。 …

井戸の中の少年

小学三年生の時だから、もう十年以上前の話。 42 :本当にあった怖い名無し:20 …

胡瓜を作ると祟られる

  数年前、家の庭でおふくろがキュウリを植えていたら、近所のおじさんか …

コリブエさま【集落にまつわる怖い話】

俺が昔住んでた某県某町の田舎の話。 471 :本当にあった怖い名無し:2012/ …

開かずの地蔵堂

話の舞台は長野県と新潟県の県境にある寒村。 その村には『開かずの地蔵堂』なるもの …

藁玉祭

  近所の田舎神社のお祭りの話。 178 :本当にあった怖い名無し:2 …

ミサキの嫁入り

知り合いの話。実家への里帰り、夜の山道で車を走らせていた時のこと。 350 :雷 …

巫女さま

  怖い話じゃないけど、ちょっと昔の不思議な体験の話をする。 404 …

オサキギツネと犬神

文化人類学の講義に出ていた先輩から聞いた、憑き物筋の話。 115 :本当にあった …

早死一族

これはまだちゃんと文章にしたことない話だから思い出しながら書くけど、それでもよか …