【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

*

初めまして

      2017/08/27

Sponsored Link

 

hajimemasite

うちの母方のバアちゃんの話。

母方のジイちゃん、バアちゃんはアメリカ人で、うちの父は日本人、母はアメリカ人。

出張でアメリカにきていた父。交際は、当時むちゃくちゃ反対された。

特にバアちゃんが、日本人だけはダメ と猛反対。

しかし、母も、そこはアメリカの女の性格。持ち前の気の強さと揺るぎない意志で、絶対一緒になる!と突っ走った。

バアちゃんが母を往復ビンタ、絶交する!と怒鳴りちらしても母はきかなかった。

母は車ぶっ飛ばして家出して一時音信不通になったりしていた。

とうとうお金を貯めた母は父の住む日本東京へ行く日になった。

バアちゃんは、空港に見送りに一緒にいきたいと告げた。

穏やかなバアちゃんに?と感じつつ、空港でバアちゃんに会った。

バアちゃんが何かを差し出した。

古くて小さい日本のお守りと、古びた写真。

母は初めてみる物だったから(お守りというものすら知らなかった)無造作に中を開けた。

そこには、古くてシワシワの小さな白い紙。米粒ひとつが入っていた。

古くてシワシワの紙を読んでみた。

日本語で

『ローザ、君を愛している』

と書いてあり、英語で、綺麗な字でアイラブユーとあった。

パッとバアちゃんを見ると泣いていた。

わけをきくと、バアちゃんは結婚するまえ、大昔、日本人と恋に落ちた。

写真に写っている、背の低く、丸い典型的昔の眼鏡をした優しそうな日本人。それがバアちゃんが恋に落ちた彼だった。

しかし、戦後すぐのアメリカと日本。戦争の傷跡からか周囲は二人の結婚に大反対。

日本にいる彼の親も大反対。連れ戻すように、彼の親がアメリカにきて、彼を強制的に連れ帰ってしまった。

バアちゃんは、何ヶ月か泣いて泣いて毎日を過ごした。自殺未遂まではかった。

そして、日本から一通の手紙が届く。

中には、そのお守りがあった。

『ローザ、君を愛している』

読めない日本語だったが、住所も書いてあり、バアちゃんは彼への愛を確信し、彼に会いに日本へ。

どうにかして、彼の住む家付近についた。

近くを通った人に、住所をみせ、家をきくと顔色が変わった。

つたない英語で『DEAD』と言われた。

Sponsored Link

半信半疑で家についた。

生気のない母が迎えた。

彼は自殺していた。

あのお守りは、彼が厳しい両親の目をかい潜り送った彼からのメッセージだった。

あれを書いた数日後自殺した。

彼は死んだ……アメリカにもどり、その後の狂乱ぶりは、街でも有名になるくらいバアちゃんは病んだ。

セラピーも何年も受けた。どうにかして彼を忘れ日本を忘れ、ジイちゃんと結婚。

『まさかユーが日本人と恋に落ちるとはね……
私はミツオを忘れようと、何年も必死だった。本心はミツオがいない世界なら、死にたかった。あれから日本人とは関わらないように関わらないないようにしてた。日本がトラウマになってたから猛反対した。怖かったから。悪かったね。だけど日本人を好きになったと聞いたとき、ほんとうは嬉しかった』

とバアちゃんが号泣しながら語ったという。

写真には幸せそうに寄り添うミツオと若いバアちゃん。

不思議なのは、バアちゃんも母さんも何も知らない日本人に一瞬で恋に落ちた。

家系なのか、単なる偶然なのか……

あと、ひとつエピソードがあって

ミツオさんが日本に連れ戻される前、泣き出したバアちゃんに

『もし二人が引き裂かれて、離ればなれになっても、僕は絶対生まれ変わってでも君にあいにくる。君がおばあちゃんになってても、僕は絶対に君にあいにくるよ。その時は、僕はすました顔で日本語で《初めまして》って笑って、桜を見せてあげよう。僕を忘れてもかまわない、だけど、そのときは思い出してほしい』

と言っていた。

母ちゃんが初めて父ちゃんをバアちゃんちに連れてきたとき、緊張しまくった父ちゃんは、散々練習した英語も虚しく咄嗟に「初めまして」って言って、中で日本桜が舞い散るスノードームのようなものをバアちゃんにプレゼントした。

誰にも話してないエピソードだから、バアはむちゃくちゃビックリした。

バアちゃん嬉しかったってさ……ミツオさん、ありがとう。

(了)

 

呪詛の時空 宇都宮怨霊伝説と筑前黒田家/則松弘明

Sponsored Link

 - 心霊ちょっといい話

[PR]

Comment

  1. 匿名 より:

    水を差すようで悪いけれど、自殺なんかしたら、簡単には転生できないのにね…

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

母の愛

  以前、上京して間もない頃、熱を出して寝込んだ。 837 :あなたの …

妊娠中 夫が急逝したんだが 幽霊になってビビりながらも出産に立会ってくれた

  私が妊娠七か月の時、夫が急逝(軽いオカルト入ってます) 464: …

祖母最期の言葉

  かれこれ十五年程前の話。 799 :名無しさん@おーぷん:2016 …

心霊写真は単なるトリック

  昼間は暑いから夕方の方がいいナと思って、六時くらいに近所のスーパー …

彼女のアニキが暴走族を辞めたワケ

  七年前に付き合ってた彼女のお兄さんの話。 彼女と付き合うまで知らな …

じーじの口ぐせ

  この前体験したこと書きます。数ヶ月前にじーちゃんが亡くなった時の話 …

学生時代の下宿

  六〇代の父の話を思い出したので書きます。 2012/12/21(金 …

伯母さんと猫

    俺の伯母さん(俺の母親の姉)の話。 663 :名無し …

子犬のお礼

  子供の頃不思議な経験をしました。 小学校5年生の時、当時私はド田舎 …

もどり雪

一月の終わり、山守りのハルさんは、山の見回りを終えて山を下っていた。 左側の谷か …