【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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背後の女

      2016/06/04

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俺が高校生二年になった時、同じクラスに安保という男がいた。

334 :あなたのうしろに名無しさんが……:04/02/03 22:26

俺と安保は気が会う友達でよくつるんでいたが、突然夏ごろを境に、安保は俺から距離を置くようになった。

話しかけても適当にはぐらかされるし、グループ分けの時にも俺を避けるようにしやがる。

別に俺も安保もクラス内でも地位が低いとかは無かったので、何が原因かなとは思ったが、別に男の尻を追いかける趣味は無いので放っておいた。

その頃から俺は体調不良でよく学校を休むようになった。

あまり長期に休むとクラスの連中に忘れられてしまうので、それでも精一杯出席した。

夏休みが始まって、俺はやっと気楽に休養できるようになった。

しかし体調が悪化して、俺は生まれて初めて入院するハメになった。

原因は不明。症状は心臓の鼓動数が一定では無い、肩が妙に凝る、視界が暗くなるなど。

一時は脳や心臓に障害があるのかと、検査を受けまくったが結果は出ず。

結局俺は、十月の半ばまで病院生活を強制された。

家族の事情(主に入院費だが)で自宅療養に切り替え、俺の強い要望で学校に戻れた時はすでに秋だった。

夏服を学ランに衣替えして、俺が久々に学校に行ったら、皆驚いた顔して迎えてくれた。

しかし一番驚いていたのは安保で、喜ぶというより不審なモノを見るような顔だった。

俺はそれを機にどんどん健康を取り戻し、病院の診断でも異常無しを頂いた。

その年の暮れも迫り、冬休み前。

学校からの帰り道、クラスから出る途中、安保に一緒に帰ろうと言われた。

久々の健康のありがたみにハイテンションが続いていた俺は快く承諾し、久しぶりに話しながら下校した。

近くの駄菓子屋で買い食いして、どこかでジュースを飲みながらダベろうか、という話になった時、安保は近くの神社の境内で休もうと言い出した。

俺は別に変とは思わずにそれに従った。

俺達が人気の無い神社の賽銭箱横の石段に座った途端、安保がいきなり無言になった。

「どうした?」

「ん……スマン、今まで」

「はぁ?」

「ほら……お前の事シカトしとったやろ、俺」

「あぁ……別にいいけど」

「あれな、理由あってん」

「どんな?」

「別に、嘘なら嘘と思ってくれてええねんけど……」

「言うてみーや」

「夏前からな、お前の後ろの変な女がおってん。幽霊、や」

「はぁ?」(嘲笑)

「ま、一応全部聞いてや」

安保がポツリポツリと話しだした内容に、俺は圧倒された。

時期的には夏の前あたり、安保は登校してきた俺を見て愕然となった。

俺の後ろに、まるで白黒写真から抜け出てきたような女がピッタリと張り付いていたらしい。

柄の無い喪服のような白と黒の着物姿に、髪の長い奇妙な女。

時々髪の間から覗く顔つきはものスゴイものがあり、火傷のせいであろう奇形な顔に、釣り目どころか逆立ったような目が見えた。

その女が顔を吸血鬼みたく俺の首に近づけて、何か煙みたいなのを吐きかけていた、と。

体育の時間にも授業中にも、その女はまるで俺の後ろにいるのが当然のようにそこに居て、クラスの皆はまるで気づいていない、勿論、俺自身さえも。

毎日その女を連れてくる俺に、安保は次第に距離を置くようになった。

安保は自分の家族に、その事を相談したらしい。

すると、「絶対に近寄るな!その女にも!そのクラスメイトにも!」

と、今までの最大級の説教を受けたらしく、理由すら教えてくれない。

しばらくして、俺は学校を休みがちになった。

安保は一応その事も親に報告したらしい。

「もしかして、アイツ死ぬの?」

「知らん。ウチらには関係ないやろ」

「あの女って幽霊なん?オトンも見えるん?」

「多分、見えるやろ」

「除霊とかってあるやん?それやれば」

「アホゥ!無理や!死ぬで!下手したらウチの一族郎党死ぬで!」

安保の父親が言うには、その女は自分の色さえも忘れるほどの怨念を持った霊であり、下手に手を出せば殺されるだろうが、気づかない振りをしていればまだ大丈夫だ。

そのクラスメートにも知らせるな。そんな女が居るかもとすら思わせるな。

そのクラスメートが不登校にならなんだら、お前を欠席させるところやったわい、と。

安保はその意見に従い、俺の様子を窺いながらも、俺を半分死んだ人間として扱っていたらしい。

そして秋、学校に戻ってきた俺の後ろには、その女がいなくなっていた、と。

 

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話が終わると同時に、俺はビビり隠しに安保に文句をつけまくった。

「嘘言うな、仲直りしたいなら、別に嘘なんぞつかんでええやろ。そんな女が居たんなら、なんで俺は今生きてんねん」

安保は黙って腰を上げると、そのまま俺を置いて帰っていった。

安保とはそのぎこちない関係のまま高校三年になり、クラスも変わった。

そして今、俺は大学生。あの時の話は信じていない。

だが、やはり首筋がスースーする時に、後ろを振り向くのは躊躇してしまう。

もし安保の話が本当なら、俺はその女のような霊がいるかも、という認識をすでに持ってしまっているから。

……この女の話を読んだおまいらも、どうなるかは知らん。

ただ、部屋の中にいるのに首筋がゾクッとしたり、妙な空気の流れを首の肌あたりで感じる時には、後ろを向く時に注意したほうが良いかも知れん。

俺は対処法は知らんし、責任も持たないけど……

(了)

 

47都道府県・怖くて不思議な物語 [ 平川陽一 ]

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