【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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ゲストハウスの怪

   

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霊感ゼロだけれど、この前、変なものに遭いました。

654 :本当にあった怖い名無し:2015/04/01(水) 02:14:04.02 ID:La/no8HQ0.net

母の知り合いが観光地の近くで小さなゲストハウスを経営しています。

私も時々ですが時間が空いてたら手伝いに行くんです。

手伝いといってもごくごく簡単。

お客さんが入ればその晩から泊まって、翌日の朝食の準備と、お客さんが帰ったあとのそうじだけなんですけど。

お手伝い料も出してくださるので、小遣い稼ぎにはちょうど良かったのです。

その日も夜から泊まり込んでました。

管理人が寝る用の三畳ぐらいの小さい部屋があって、私はいつもそこで寝ていました。

母の知り合いであるオーナーさんは用事で外出しており私一人きり。

私が手伝いに行く時は大体オーナーさんのいない時なので、特に怖いとも思わず電気スタンドだけつけて、眠気がくるまで本を読んでいました。

しばらく本に夢中だったんですが、ふと気付くと外で雨音がしてました。

風もあるようで、部屋の窓がカタカタ小刻みに揺れてました。

何となく肌寒く感じたので、眠くなかったんですけど寝ることに。

電気スタンドを消して布団にすっぽり入って雨音を聞いてました。

ゲストハウスは普通の住宅街の中に建っているんですが、立派なホテルの裏側って立地で、真夜中でも車で通る音とか結構するんですね。

だから眠ろうとするのに妙に感覚が鋭くなちゃって、そのうち肌寒いのが、だんだんひどくなって冷気?っていうぐらいになってきたんです。

何か変だなと思ったんですけど、めんどくさかったんで気にしないようにしてました。

そうしてるうちに耳が妙な音をひろいました。

足音…っていうかビタビタ、ベチャベチャした音でした。雨音ではない感じです。

最初は小さかったんですが、だんだんこっちに向かってきてるようです。

うわっ、気持ち悪いって思ったんですけど、変質者だったら通報しないと!お客さんいるし!とか思って勇気出して部屋の窓から外を覗いて、そいつが通るのを待っていました。(私のいる部屋は通りに面しています)

しばらく見ているとそいつがゆっくりと視界にあらわれました。

街灯もなくて表情とか全くわかりませんでした。

でも身体のラインだけはよく見えました。

シルエットはゴツめの人間のようでした。

でもどこか弱ってるのか、動きは本当にゆっくり。見てるこっちがイライラするぐらい。

で、歩くたびにあのビチャビチャした音がするから、やっぱり足音だったみたいです。

そいつは私が覗いているのには全く気付かないみたいで。

まあ向こうからも暗かったでしょうし、そのまま部屋の前の通りを過ぎて、曲がり道で曲がって私の視界から見えなくなりました。

害はないみたいだし、この辺でほっとけば良かったと今さらですが後悔してます。

でも何やかんやで私は好奇心が出てきてしまいました。

私はもうちょっと、そいつを追ってみることにしたのです。

ゲストハウスはちょうど通りの角部分にたっていたので、部屋を移動したら曲がっていったそいつが見えるのです。

私は急いで小部屋を飛び出して、目当ての部屋へ入りました。

そこは客室だったんですが、その日は泊り客はいなかったのです。しかも窓は通りに面しています。

相変わらずズルズルベチャベチャした音はしていて、私はドキドキしながらカーテンのすきまから通りを見ました。

こちら側には街灯が立っててそいつの姿がよく見えました。

でも正直見なければ良かったと思っています。

肌は全身赤黒くて大ケガをしているように血みどろでした。

多分服とか下着とかは何も身につけてなかったです。

顔は目がとにかくギョロギョロしていて、口裂け女かっていうぐらい大きい口からは何か飛び出てていました。

後から思えばキバだったのかもしれません。

わかりやすく言えば鬼みたいな形相でした。

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でも一番ヤバかったのは頭でした。

すごいケガっていうレベルじゃなくて、頭の皮を剥がれた感じで、とにかくめちゃくちゃでした。

血とか肉とかが髪の毛にからまって、とれかけのカツラみたいにぶら下がってました。

で、その血とか肉とかがベチャベチャ地面に落ちていくんです。歩くたびに。

もうものすごいグロでした。

その部屋の窓から通りまで距離があんまりなくて……(多分5メートルない。生け垣もなくてせまい水路が流れてるだけ)ものすごくよく見えました。

一気に恐怖感がわいてきて、震えながら窓から後ずさる。

そいつはいっさい私に気づかなくて、そのままズルズルいわせながらどこかに消えました。

私は小部屋に戻ったものの、怖くて全然眠れませんでした。

またあいつが引き返してきやしないかと心配で心配で。

結局そのようなことはなく朝を迎え、私は疲れた頭のまんま仕事に取り掛かるはめになりました。

お客さんに「よく眠れましたか」とかそれとなく聞いてみたんだけど、みなさん元気良さそうで、あの変なものを見た人も音を聞いた人もいないみたいでした。

雨も上がっていてみなさんご機嫌でチェックアウトしていかれました。

私は客室をそうじして、そわそわしながらオーナーさんが帰ってくるのを待っていました。

昼頃にオーナーさんが帰ってきて、昨夜みたものに関して何か聞こうと思ったんですが、いきなり見たまんまのことを言ったら変な人と思われるで、遠まわしに

「昨日怖い話のサイト見て眠れなかったんですよ?。この辺怖い怪談話とかないですよね?」

みたいな感じで聞いてみました。

でも特に引っかかる風もなくオーナーさん

「何もないけど?」って返されました。

考えてみれば、私も何回もここに泊まっててあんなものを見たのはあの夜が初めてです。

オーナーさんが嘘を言ったようにも思えず、私はそのままゲストハウスから帰りました。

帰ってから、あのゲストハウス周辺のことを調べてみました。

何かひどい事故とか事件がなかったかと思いまして。

結果、事件や事故はなかったのですが、ちょっと気になる伝説?昔話?みたいなものはありました。

何でもあの辺りにはその昔、悪い鬼がいたのだそうです。

で、その鬼が力の強いお坊さんに退治されそうになって、大ケガをして、ある辻(十字路)に逃げ込んだそうです。

お坊さんは結局その辻で鬼を見失いました。

伝説では鬼が退治されたかはうやむやみたいな形でしたが、これでめでたしめでたしみたいな感じの終わりでした。あの土地ではわりと有名なお話みたいです。

私が見たものと、この話が関係あるかは分かりません。その観光地は歴史の古いところで、色んな話がありますし。

でも私はもうゲストハウスのお手伝いはしないと思います。

あんな怖いもの二度も見たくありませんので。

(了)

 

怪談実話無惨百物語はなさない [ 黒木あるじ ]

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