【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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御神木の下に

      2016/07/14

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まだ小学一年生か二年生くらいだったと思います。

788 :2008/09/03(水) 20:19:33 ID:g69XFD4Z0

僕の家の横は旧神社跡地で、今はゲートボール場になっているのですが、昔はそこに一本の大きな御神木がありました。楠だったと思います。

他にあると言えば、石段と何かよく分からない石碑。そしてその石段を境にして、僕の家と御神木がありました。

両親が共働きだった僕は、よくその木に寄りかかって、愚痴や自慢などを木に向かって話していたのを覚えています。

秋~冬にかけてだったでしょうか、その日も僕は木に寄りかかり、木に向かっていつもの様に話し掛けていました。

日も暮れるのも大分早くなっていますから、あっという間に夜の闇が近付いて来ます。

と言っても僕の家は隣なわけですから、別段急ぐわけでもなく、いつもの様に石段を降り、家に戻ろうとした時です。

「せぇのぉ……」

何か後ろから声が聞こえたような気がして、ハッと振り返るのですが、誰もいない。

気のせいかと思い、その時は特に何も気にせず家に帰りました。

家に帰り、風呂から出た僕は、何とはなしにふとベランダから木の方を見ました。

あまり車も通らない場所ですから、家の周りは静けさが漂っており、風に揺れる木の葉とそれを照らす月光がとても幻想的で、風もひんやりと心地良い。

ギィ……ギィ……

何か軋むような音がする。

その場所を目を凝らしてよく見ると、何かが木からぶらさがっており、ゆらゆらと揺れている。

あれは……人だ……!!

幼いながらに、首吊りというのは知っていました。

ふと気付くと視線を感じる。

目をやると、二つの目玉がこちらを見てニヤリ……と、歪んだ笑みを浮かべていました。

慌てて部屋に戻りベッドに入ったものの、その日は全く眠れませんでした。

それからしばらく木には近付かないまま、年を越しました。

あの日のことは新聞やニュースにもなっていなかったので、僕の中でも、あれは錯覚だったのかな……?と整理され、遠い過去として頭の片隅に追いやっていました。

そんな忘れかけていたある日、何の気なしに僕はあの木の下にいました。

常葉樹のためか木には葉が残り、それに積もった雪が屋根のように陽を遮っています。

何をするでもなく木に寄りかかっていると、静けさの中に何か音が聞こえて来ます。

「ねんね……ころ……や……おこ……ろ……や………」

はっとして上を見ると、僕の顔の真上に裸足が一対あり、よく見上げると、遥か上の枝から、きりんのように首の伸びた人であったろうモノが、ゆらゆらと僕の眼前で揺れていました。

「い゛ぃ……っ……」

と、僕の喉の奥から叫びにもならない音がし、驚いて飛び退いた瞬間、ぶつり……という音と同時に、ソレは僕の足元に降って来ました。

人としての形は完全に崩れており、その背中であったろう場所には、子供の形をした赤黒い肉塊がべっとりと張り付いていました。

大急ぎで石段を降りたところで、何か背後に寒気を感じ振り返ると、何かボールのようなものが

ぐちゃり……ぐちゃり……

と転がり落ちて来て、まるで僕の両手に収まる予定であったかのように、何故だか僕はソレをキャッチしていました。

ボールよりは人の顔に近い、とはいえ頭蓋からは肉が飛び出し、唇の裂けたソレは、全く身動きのとれない僕に、『あの日』のように「にちゃり……」と笑いかけて来ました。

「坊んも……逝くか……」

そのまま僕は意識を失い、気が付けば隣家のおばさんが僕を見つめていました。

「何があったか?」と聞いてくるおばさんに、どう答えれば良いのかも分からず、僕自身もあやふやなまま、その体験は幕を閉じました。

昔あの場所で何があったのかは、全く知らないままなのですが、その木の根元には、毎年二本だけ彼岸花が咲きます……

(了)

 

生まれ変わりの村

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