【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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郷~ダム男奇譚

   

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自分は『ダムカード』なるものを集めてるヲタクなんだが。

727 :ダム男@\(^o^)/:2014/11/10(月) 02:42:31.04 ID:C0/tdcrB0.net

今日は群馬県みなかみ市内のダムを見て、その後で群馬県上野村にある上野ダムに行っていた。

地図を見れば分かるが、上野村は山中に孤立した村で、上野ダムはさらにその山の中にあるダム。

カード配布場所の日帰り温泉に寄ったのが一七時頃で、

それから小鹿野・秩父まで山道を抜けて横浜まで帰る予定だった。

自分の車にはナビ非装着でいつも地図持参なので、今日も地図を見ながら山道に入って上野ダムまで行き、来た道を途中まで戻って、国道二九九号に出る予定でいた。

山の中で時刻も一七時なので、周辺は真っ暗闇で、灯りは自分の車のライトしかない状態で山道を戻った。

しかし、国道二九九号を目指して来た道を戻っているはずが、来た道とは全然違う、見覚えのない道に来てしまった。

道が細くなり、すれ違いできない道幅の山道に入り込み、『まいったなぁ。完全に迷った……』と思って車を止めた。

しかし周囲を見ても真っ暗で目印になるものはなく、小雨が降っている状態で星から方向を探すこともできず、地図のどこにいるかさえ分からない状態になってしまった。

仕方なく日帰り温泉のところまで戻ろうと走り始めたら、

文字が消えていて読めないが

『←○○地区』

という小さい看板が見えたので、集落に行けば道を聞けるだろうと思い、矢印の細い道に入ってみた。

すると前に一台の白い車がいたので、その後ろをついて走った。

自分が後ろについたらその白い車は、だんだんと加速していき、細い道を登っているのに六〇キロくらいで走り始めた。

その車が集落の人かも知れないのでついて走っていくと、後ろにもう一台の車がミラー越しに見えた。

前後に二台いて、細い道を相当飛ばしていることを考えると、両方とも地元の車で、集落に戻るところだろうと思った。

しかし、走っても走っても山道を登るばかりで集落が見えない。

時計を見ると既に一八時半近くで、迷ってから一時間走っていて、燃料計を見ると相当ガソリンも減っている。

前の白い車について登っていたので、戻ろうにも道も分からず、仕方なく前の車について細い道を走り続けた。

真っ暗の中で延々と同じ道を走っているような気がして、何かイヤな感じがしたのでラジオをつけた。

ラジオからは野田幹子の『太陽・神様・少年』が流れていて、自分は昔この曲が好きだったので少し気が安らいだ。(1987 年Release)

 

 

 

しかしラジオのパーソナリティが、

『今、TVCMでお馴染みの、太陽・神様・少年でした』と。

今……?

もうずいぶん前の曲のはず……と思っていると、ラジオで

『お相手は●●●●●でしたー』と。

あえて伏字にしたが、この方は既に亡くなっている。

パニックになりながら、これは相当ヤバイと感じた。

もう前の車とか集落とかじゃなく自力で戻ろうと思い、周囲に案内標識がないか注意深く見ながら走っていると、自分が進んでいる方向に

『←御巣鷹山』

という標識が見えた。

御巣鷹山

は飛行機が墜落して五〇〇人以上が亡くなった山だ。

ラジオの曲のこと、亡くなっているパーソナリティの放送、さらに大事故があった御巣鷹山に向かっていること。

直感的にこのまま走り続けてはいけないと思い、路肩がある場所で車を停めて、後ろの車を行かせた。

このときに前の車と後ろの車のナンバーが見えたのだが、二台のナンバーがそれぞれ

『・・49』

『・・42』だった。

末尾が『49』と『42』は、陸運局が欠番にしている番号のはず。

この二台は現実にここを走っていたのか、幻を見ているのか。

しかし、このまま山を登ってはいけないことだけは感じた。

遭難時の定石は山を登れと言うが、御巣鷹山方向に進む気になれない。

車を停めて夜明けを待つか、ガス欠と遭難覚悟で来た道を戻るか。

車から降りてみたが、自分の車の灯りがないと何も見えない。

当然ながら携帯は圏外。

ここまでのことを考えれば、変な世界に来てしまっているのだろう。

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そうだ!困ったときの般若心経。

自分は仏教系高校卒なので、般若心経は覚えている。

しかし、普段ならすっと出る『観自在菩薩……』が出てこない。

あり得ない。自分が般若心経を思い出せないなんて。

寝言で般若心経を唱えていたことがあるくらいなのに、こんなこと絶対にあり得ない。

・ラジオの「太陽・神様・少年」の曲
・既に亡くなっているパーソナリティの放送
・あり得ないはずの車のナンバー
・この自分が般若心経を唱えることができない

……明らかにおかしい。

変な世界に来ているならば、このままここで待ったとしても、夜が明けないことは十分にあり得る。

どうなるか分からないが、来た道を戻ってみることにした。

突然、自分の車のヘッドライトが照らしているところに、バイクに乗ったオッサンが出てきた。

バイクは昔の赤いCB750。

 

しかもこのオッサンの顔は濃すぎて見覚えがある。

顔が郷ひろみよりも濃く、島田洋八よりも濃い。

 

151213_020

151213_021

 

自分は一〇年前に仕事で病んでしまい、職場で自殺未遂をした。

即刻病院送りになったが、自殺未遂をした後に、明らかに幻影のこのオッサンを白昼夢的に見たことがある。

このオッサンがCB750に乗ったまま手招きをしている。

ついて行くか迷ったが、下りる方向に手招きをしていることと、明らかに幻影なのだが、見たことがあるオッサンということと、ここにいても夜が明けないのかもしれないのならば、ここで登場したオッサンを神と信じよう。

オッサンのCB750に付いていくことにした。

一〇分も走らないうちに、オッサンがバイクを止めた。

オッサンが指差した先には、さっきの日帰り温泉があった。

助かった。気が付くとオッサンの姿は無かった。

温泉から車で帰ろうとしていた人に道を聞き、国道二九九号まで戻ることができた。

一時間も走った道を一〇分で戻った。

あり得ないナンバーの車について走っていた一時間が幻なのか、一〇分で戻ったオッサンがワープを使ったのか分からないが、とにかく戻って来ることができた。

帰る前に厚木の実家に寄った。

ウチのオカンは霊感がある。

オカンに事の次第を全部話すと、「そのオッサンってこの人?」と言いながら古い写真を出した。

あの幻影のオッサンの写真をなぜオカンが……

しかも、山の中で見た通り、赤いCB750に座って笑ってる。

自分の人生で二度も登場している幻影のオッサン。

写真の顔も、郷ひろみよりも、島田洋八よりも濃い。

 

151213_022

 

かなり個性的な、好みが割れそうな色男とブサの紙一重的な顔。

自分は訳が分からなくなった。

パニックになって煙草を一〇本以上連続で吸った。

気を落ち着かせてからオカンのところに戻った。

結論から言うと、郷ひろみよりも島田洋八よりも濃いオッサンは、自分の死んだ実の父親だった。

父親は自分が一歳の時にバイク事故で死んだと聞かされていた。

だから物心ついたときには既に父親がいなかったので、ウチは父親がいないのが当然だとずっと思っていた。

以下、紛らわしいから『実の父親=郷』と書く。

そのうちにオカンが再婚して、郷のことも言えなくなった。

だから、今まで郷の写真を見たいと言ったこともないから、これが四〇歳にして初めて郷との遭遇だった。

しかし、位牌もなく、法事もやらないのは変だとは常々思っていた。

今しかないと思い、このことをオカンに言ってみた。

郷も自分と同じで、早くに父を亡くしていた。

だから郷は母親に育てられていたが、結婚してわずか二年で郷が事故死。

郷母にしてみたら、やっと所帯を持ったと思ったら急逝してしまい、郷母は精神的におかしくなったらしい。

郷母は葬儀のあとで郷の私物をすべて持ち出し、自分の家に持ち帰った。

位牌から遺品から何から何まで。

少しだけ残ったもののうちの一つが、この写真とのこと。

法事も郷母が「自分だけで執り行うから来るな」と言われ、オカンと郷母は絶縁状態になった。

そしてその数年後、郷母も亡くなったとのこと。

何だかよく分からないけど、まだ気持ちの整理ができないけど、とにかく自分は死んだ父親に助けられたのだと思う。

やっぱオヤジってすげぇ。オヤジありがとな!

でも、オレはそんなに濃くてクドイ顔じゃないけどな……

(了)

[出典:http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1410191336/]

 

怪談実話無惨百物語はなさない [ 黒木あるじ ]

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