【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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悪魔祓い

      2016/12/30

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昔俺は横浜に住んでたんだけれども、俺が中学生の時の話。

752 : 2006/05/09(火) 15:24:19 ID:vLr5R34S0

親父が教会の神父やってたの。

神父にしては結構ざっくばらんな性格で、結構人気もあったんだ。

まぁ俺なんて信心深いほうじゃないし、一家の決まり事と言えば食事の前に軽く祈るくらい。

で、割と平穏な日々が続いてた。

ある日、姉貴がアンティークショップで、ファッション雑誌くらいの大きさの古書を買ってきたんだ。

この姉貴が結構なオカルトマニアで、その手の物に目がないわけ。

何か買ってくる度に親父は、「聖職者の娘がこんな趣味に走って洒落にもならん!」的な事を愚痴ってたんだ。

中には数点、結構やばい物もあったらしく、親父が「これは今すぐ返して来い、処分しろ」と注意する事も度々あった。

今回買ってきた物も、どうやら洋書のオカルトめいた本らしかったんだ。(姉貴は英語堪能)

早速買ってきたその夜、俺と姉貴で(俺も無理やり付き合わされた)、『悪魔を呼び出す方法』ってのをやってたんだ。

三十分くらいやってたかな。

特に何も起こらなかったので、興冷めして二人でTVでも見る事にした。

で夜になって、家に親父が帰ってきた。

開口一番、「何だこの獣の匂いは?犬でも連れ込んだのか?」

そう言うと、姉貴の部屋から匂いがすると言って、部屋に入るなりその洋書を見つけた。

「翔子、ちょっと来い!!」

親父は凄い剣幕で怒鳴り、姉貴と俺は急いで姉貴の部屋へ向かった。

「……翔子。お前これがどんな物か分かってるのか?」

「いや…… ただの交霊術の本でしょう?」

「馬鹿野郎!!この本のカバーは本物の人皮だし、書いてある事は全部邪悪な黒魔術だ!!良いか?ただの黒魔術の本なら対して害はないが、これは恐らくアンチキリストの教団か人物が、本気で呪いを込めて作った本だ。普通人皮なんて、本当に使おうなんて思うヤツは滅多にいるもんじゃない…… すぐに処分する!!」

そう言うと親父は本を取り上げて、家から少し離れた教会へと戻って行った。

一時間ほどして親父は家に戻ってきた。

「獣の匂いがまだ消えてない…… お前らまさか、本に書いてある事を何かやったか?」

姉貴が渋々白状すると、親父の平手打ちが飛んだ。

親父の暴力は初めて見た。

「オカルトにはまるのは別に良い。だが自分が実行してどうする!!お前は賢い子だから、知識を得るだけで満足出来る子だと思っていたが……」

そう言うと親父は、泣く姉貴に「明日、清助と一緒に教会に来なさい」と言って、その日の話はそれで終わった。

その夜の事。トイレに起きた俺がボーッとしてると、誰かが家の中を歩き回る音が聞こえた。

親父か姉貴だろと思い、大して気にしなかったんだけど、玄関のチャイムが鳴った。

三回。

夜中の三時過ぎだ。

こんな時間に尋ねて来る人なんていない。

俺は玄関に見に行ったんだけど、誰もいない。

部屋に戻ろうとすると、今度はトイレの『内側』から三回ノックの音が。

すぐさま調べたが、誰も入ってない。

今度は台所から「ピシッ」という乾いた音が三回。

さすがに怖くなってきた所、親父がニ階から降りてきた。

「悪魔は『3』と言う数字を好んで使う。心配するな。まだ進入段階だから。制圧段階に移る前に……」

「ぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

親父の言葉を遮るかの様に、ニ階の姉貴の部屋から絶叫が聞こえた。

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俺と親父は急いで姉の部屋へと駆け上がった。

ドアを開けた。

姉がいた。

一瞬、何なのかよく分からなかった。姉貴の様な姉貴の様でない物がいた。

姉貴はベッドに座ってこちらを見ていたが、何かがおかしかった。

数秒経って気がついたんだけど、目が全部黒目だった。

舌を出していた。

長すぎる。

わけのわからない言葉でわめき散らしていた。

「進入段階をこんなに早く終えて、制圧段階に移行するなんて…… 清助!!翔子を今すぐ教会に連れて行くから手を貸せ!!」

親父の命令で俺は、姉貴が暴れて傷つかない様に手足を縛り、姉貴を担いで車庫に置いてあるランクルへと急いだ。

車内でも姉貴は暴れに暴れ、取り押さえるのがやっとだった。

運転する親父に俺が「取り憑かれたの??」と聞くと、

「そうだ」

「叫んでるこれ、何語??」

「正確なことは言えんが、十中八九ヘブライ語」と答えた。

教会に向かう途中、ランクルで三回黒猫を轢いた。

信号が青になったばかりなのに、すぐ赤に変わったりした。

三回エンストした。

親父は冷静に運転し、何とか教会についた。

暴れまわる姉を教会の椅子に縛り付け、親父は奥の部屋から色々な道具を持ってきた。

「まさか、映画とかでやってるような悪魔祓いやんの?やったことあんの!?」

「一度だけある」

「成功したの?」

「その時、一人じゃなかったんで、上手くいったと思う……」

「俺に手伝える事は」

「人間の霊じゃないんだから、迂闊な事はするな。翔子の後ろに立ってろ。もし万が一ロープを引きちぎったりしたら、すぐ押さえつけろ」

そう言うと親父は、よく映画で見るような「父と子と精霊の~」的な事を読み上げて、姉貴に聖水を振り掛けたりしていた。

聖水が顔にかかる度に姉貴は凄い形相で吼え、

「あの女(イエスを身ごもったマリアの事。後で親父が教えてくれた)が承諾するからいけないんだ」とか、

「あいつ(死んだイエスの事。これも後で親父から)が死んだりしなければ、俺たちは王になれたんだ」

などと叫んでいたらしい。(ここは何故かラテン語だったそう)

三十分ほどたっただろうか。

ふと姉貴が我に返った様に、「お父さん、助けて!!」と叫ぶようになった。

俺が姉貴に近づいて話しかけようとすると、

「エクソシズムの最中に、悪魔に話しかけるな!!翔子かも知れんし、悪魔かも知れん。無視しろ」と親父が注意した。

そして親父は、必死に悪魔の名前を聞き出そうとしていた。名前が分かれば悪魔の力が激減するらしい。

親父も俺もビッシリ汗をかいていた。姉の口からは糞尿の匂いがした。

「汝の名を名乗れ!!」

「はらほろひれはれ」(←意味不明な言葉)

「聖ナントカカントカ(←うろ覚えすまん)の名において命ずる、汝の名を名乗れ!!」
「い一ーーーーーーーーーっいっいっいーーーーっ」

親父が、聖遺物のキリストが死後包まれた布の断片を、姉貴の額に押し付けたとたん、黒目の姉が、椅子をロープごと引きちぎって叫んだ。

親父も本物かどうかは知らんと言ってたが、効果があったので聖なる物には間違いないかも。

「お前らは八月に死ぬ!」

それと同時に、教会の窓という窓が、

「コツコツコツコツコツコツコツコツ」と鳴り出した。

何かと思って見たら、窓の外にカラスがビッシリ。

嘴で窓をつついていた。

この真夜中にカラスが一斉に行動するなんてありえない。

さすがに限界だった俺は、多分眠るように気絶したんだと思う。

気がついたのは深夜の緊急病院。

どうやら姉は脱臼してたので、あの後すぐに親父が病院に連れて行ったらしい。

俺は軽い貧血と診断されたようだ。

「姉貴に憑いてたヤツはどっか消えたの?」

「ああ、今のところはな」

「また来る?」

「来るかもしれんし、来ないかもしれん。あっちの世界に時間軸はないから」

「八月に死ぬ、って怖くない?」

「思ったより短時間で済んだんで、そんなに強い悪魔じゃなかったんだと思う。下級なヤツのつまらん捨て台詞だ。気にすんな」

「結局の所、悪魔ってなんなの??」

「分からん…… 分からんが、ああいうのがいる事は確かだ。ひとつお前に言っておく。今回はまだ憑依の途中だったんで、翔子の人格がまだ残ってたから上手くいった。将来お前が神父になるとは思わんが、もしも完全憑依されたヤツに出会ったら、その時は……」

「その時は……?」

「逃げろ!!」

その後、姉貴にも俺にも変わった様子もなく、月に家族の誰も死ぬ事もなく、普通に暮らしていた。

三年前、出来ちゃった結婚で、姉貴が結婚した。

その子供の体には、666の刻印が……

なんてオチはないが、三歳になった息子が先日妙な事を言ったのだと言う。

「ママ、海に行くのは止めようね」と。

(了)

 

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