【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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ダボダボ服とロングスカートの女

      2016/10/31

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俺は一人旅が好きで、休日なんかはよく一人で遠くまで旅行しに行ったりするんだ。

ある日、休日が続いて暇だったから、とある温泉の名所まで泊まりで行こうと思った。

まあ普通は温泉ツアーバスみたいなのに乗って行くんだけど、一人旅気分を味わいたかったから電車で行ったんだ。

そして電車に数時間乗ってやっと目的地についた。

そこの駅は自動改札も無ければ駅員もいない。

それどころか俺以外に降りる客もいない、正に無人駅だった。

それもそのはず、ここから旅館へは一時間程度歩かなければならない。

「やっぱり電車で来るバカなんて俺ぐらいだなー」

なんて思いながら誰もいない道を歩いていた。

ひと気のない田舎の風景を眺めていると、女の人がいることに気付いた。

俺の歩いていた道はかなり幅が広くてさ、俺はその道の右端を歩いてたんだ。

そしてその女の人は俺のいる側とは反対の方に、俺に背を向けて立ってたんだ。

その人の見た目を一言で言うならカラフル?ってとこかな。

茶色っぽいパーマのかかった髪に、茶色ベースに赤やら緑の模様が入ったダボダボの服とロングスカート。

こういうと変人みたいに聞こえるかもしれないけど、別に変な感じはしなくて、今時の女性って感じだった。

でもおかしいのは、その時、かなり寒くて(実際雪も少し降っていた)俺もジャンパーの上にコートも重ね着していたんだ。

しかしその女の人はダボダボの服とロングスカートだけだった。

それに何かをするわけでもなく、ただジッとそこに立っていた。

俺は不審に思って、声をかけようか迷ったけど、何か怖かったのでそのまま素通りした。

俺は旅館に向かって歩いていった。

そして30~40分ぐらい歩いてると、歩行者はいないけど、通り過ぎる車は何台か見かけるようになった。

「旅館までもう少しかな」なんて思ってたら、車道をまたいだ向こう側から、こちらへ向かって歩いてくる人が見えた。

さっきの女の人だった。

俺の歩いていた道はガードレールもあって、ちゃんと舗装もされてたんだけど、反対側の道はガードレールも何もない。

というか人が歩くところじゃないのかも……

まあ、要するに女の人は車道の端っこを歩いていたんだ。

歩いていたといっても本当にゆっくりで、かすかに脚が動いているというのが分かるくらい。

しかもうつむきながら歩いてるから髪の毛で顔は見えない。

でも何よりもおかしいのは俺とその女の人の進行方向が逆だったということ。

つまり、俺の目的地の方からその女の人は現れたんだ。

明らかにおかしい。

その女の人は駅を出てすぐの所で見かけた。

確かに俺ものんびりと歩いていたが、周り道をするには相当急がなくてはならない。

しかし、その女の人はあの時は動く気配すらなかった。

今は歩いているにしても、あのペースじゃとても間に合わない。

怖くなった俺は、この場から一秒でも早く抜け出したくてがむしゃらに走った。

その時のことはよく覚えていない。

覚えているのはそのまま旅館まで走り通したということだけ。

走っている時にその女の人の方を振り返ったかもしれない。

でもその時、女の人がいたかどうか、全く思い出せない。

 

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俺はなんとか旅館にたどり着いた。

まあ旅館といってもかなり小さくて、自分の家をそのまま宿にしたって感じなんだが、旅館に荷物を置いた後、俺は温泉に向かった。

温泉では変なことも起きず、普通に気持ちよかったので、その頃にはもうあの女の恐怖も薄れていたよ。

旅館に帰って飯を食ったあと、疲れてた俺はすぐに布団に入った。

旅は一泊二日。明日はどこに行こうかなーなんて考えているうちに俺はすぐに眠ってしまった。

その日、俺は夢を見た

最初の方は何ともない、いつも見ているような夢だった。

しかし、急に夢が変わった。

真っ暗な空間にいる夢だった。どこなのかはもちろん分からない。

でも自分の前に誰かがいるということは分かった。

最初は誰か分からなかった。

けどその誰かは、俺の方に徐々に近づいてきている様だった。

声をかけようとしても声は出ない。自分から近づこうとしても身体が動かない。

しかしその誰かは俺にどんどん近づいてきている。

そして、俺の目の前に来た時にようやく誰だか分かった。

あのカラフルな女だった。

うつむいているため、前髪で顔は見えない。でも何かをしゃべっているのか口は動いている。

このままじゃヤバイ。夢の中でもその自覚はあった、しかし身体は動かない。

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ

頭の中でずっと繰り返していた。

そして突然そこで目が覚めた。

目を覚ました時、俺は汗でグショグショだった。

時間は夜の三時過ぎぐらいだったかな。

風呂に入りたかったが、旅館の温泉はまだ空いていないので、部屋のシャワーを浴びることにした。

頭を洗っていると、髪の毛が口に入るのを感じた。

気持ち悪いなぁ、と思って口からすぐに取って見ると俺は驚愕した。

その毛は明らかに俺のじゃない。

俺は黒髪で長さも大体5~6cmくらいなんだが、それは女の髪の毛みたいに長くて茶色っぽかった。

なんでこんなものが、シャワーを浴びている時に俺の口に入るのか。

考えれば考えるほど恐ろしくなる。

俺はすぐに風呂場から出て、部屋中の電気をつけて朝が来るのを待った。

そのままおびえながら朝を迎えた。

その日は温泉をのんびりまわって、昼過ぎに帰る予定だったが、とてもそんな気分ではなかったので、朝のバスで駅に行き、そのまま帰ることにした。

バスが通るのは俺が行く時に歩いてきた道。

そう、あの女を見かけた道だ。

すでに嫌な予感がしていた。しかし俺はずっと窓から外を眺めていた。

心の中ではどこか好奇心のようなものがあったのかもしれない。

曲がり角を曲がる度にあの女が現れないかドキドキする。

そんなことを繰り返していた。

そうしているうちに急にあの女は現れた。

本当、突然過ぎて驚くひまもないぐらい。

あの女は車道の端ではなく歩道側(俺が行く時に通った道)に立っていた。

今度は後ろ向きではなくこちらの方を向いていた。

しかし、髪の毛で顔は見えない。

ただ、ダボダボのカラフルな服とロングスカートはそのままだった。

俺の前の席の子供が「おかーさん、すごいカラフルな人がいるよ」なんて言ってたから、どうやら俺以外の客にも見えているらしい。

バスはあっという間に通り過ぎて、駅に着いた。

その後は何もなく電車に乗って家に帰ることができた。

結局、あの女が幽霊なのか何なのかは分からないままだ。

顔も見てないが、あのカラフルな服とロングスカートだけは今も鮮明に覚えている。

(了)

 

呪胎怪談 [ 吉澤有貴 ]

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