【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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病院の怪談Ⅱ

      2018/09/24

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私がまだ看護短大に通ってた頃の話

看護学生って、看護助手として夜勤のアルバイトをする場合があるのね。

私は家庭の事情から、親から仕送りをしてもらえる状況ではなくて、学費は奨学金でどうにかなったものの、生活費を稼がなくちゃならなくて、夜勤のバイトの募集があった時、真っ先に応募したんだ。

実習で行ってる病院だったこともあって、夜勤といっても実習の延長みたいな感じで、深夜勤務の看護士さんと一緒にまったりと仕事してた。

ちょうど学校の実習は外科病棟の実習をしてて、数日前に自分の受け持ちの患者さん川島さん(仮名)が手術することになり、手術室の前まで送りに行った。

川島さんは七十代のおばぁさんで、少し呆け気味だったのか、私を見るとじゅんちゃん(孫らしい)と呼んで、手を握って離してくれなかったり、身体を拭いているときに、急に頭を撫でて微笑んだりする人で、実習している身としては困ることも多々あったけど、自分も身内のような気がして、何かといえば話し掛けたりしていた人だった。

川島さんは呆けていても、自分が手術をする事がわかっているのか、ストレッチャー(移動用のベッド)に乗って移動している間も、私の手を握って、不安そうな眼差しをこっちに向けている。

「大丈夫だから、頑張って」

そう励ましながら、手術室の前まで手を握ってあげていた。

でも、手術室について引継ぎが終わっても離してくれない。

どんなに説得しても、首を横に振って手を握っている。

外科部長(執刀医)が出てきて困った顔をしてたが、

「じゃあこの人にも手術立ち会ってもらうから、それならイイ?」

と川島さんに聞くと、ニコニコ笑って手を離してくれた。

そんなことがあって、急遽手術衣に着替えて支度を済ませてから、川島さんの横に立って手を握り、手術を観察するハメになった。

ぶっちゃけ看護士になろうと思ったはいいけど、私は血がダメ。

四時間を予定してたはずの手術も、十一時間を越える大手術になってしまって、私にとっては拷問以外のなにものでもなかった。

一番苦痛だったのは、川島さんの手。

老人で全身麻酔がかかっているとは思えないくらいの力で、私の手を握っているものだから、汗ばんだ手を拭う事もできず、途中から鬱血した手が痺れてきて、拷問に更なる苦痛をプラスしてた。

まぁ、それでも川島さんの手術も無事に終わってホッとして、手も看護士さんらが三人がかりで外してくれて自由になれたんだけど、手術が予想以上に長引いたので、実習時間なんてとうの昔に終わってる。

勘弁してほしいと思ったが、そのまま夜勤のアルバイトをやることに……

でも、手術室の看護士さんやら外科のドクターやらが、お菓子を持ってきてくれたり、弁当さしいれてくれたりで、なんとか夜勤をこなしてたんだ。

んで定時の見回りに行くことになって、外科の病棟を見回って、最後に心配だったから、もう一度川島さんの部屋に行ってみたんだ。

そしたら川島さん意識戻っててさ、少し話したいって言うから、一回ナースステーションに行って、夜勤の看護士さんに了解を得てから、川島さんの部屋に行ったんだ。

川島さんすごく穏やかな顔しててね、話してる内容も、いつも呆けてて半分以上わけわからんこと言ってるのに、その時ははっきりしてんのよ。

本当は孫じゃないことは薄々わかっていたんだってことと、私の名札を見て、本当は増渕さんっていうんだねぇとか、手術中、手を握っててくれてるのわかって心強かったとかさ、そんなような事をしゃべってた。

私が、「手術直後で身体は疲労してるだろうから、今は寝て早く元気になって、今度は車椅子で散歩行こう」

って言ったら、本当に嬉しそうに頷いてくれた。

電気を消して病室を出る直前に、川島さんは「ありがとう」って言って笑った顔が印象的だった。

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その日何事もなく夜勤を終えて、自分のアパートの部屋に戻って、疲れからが爆睡した時に夢を見た。

その夢は、川島さんが病院の屋上から落ちそうになってて、私の手にぶらさがってる。

最初はなんとか持ち上げられそうだって思ったんだけど、よく見たら、川島さんの足にたくさんの人が群がるようにくっ付いてるのが見えた。

川島さんは「死にたくない、死にたくない」って言いながら、必死に足をバタバタさせてもがいてる。

だんだん腕にかかる川島さんの重さが増してるのか、腕がちぎれるんじゃないかって思うくらい痛むんだけど、川島さんを離したら死んでしまうって思いが強くて、なんとか川島さんを引き上げることに成功した。

川島さんの足には何もついてなくて、病院の屋上から下を覗いたら真っ暗で何も見えない。

怖くなって病室に戻ろうって思ったら、病院の下からものすごい突風。

耳元で沢山の声が混じったようなドスの聞いた声で、「余計なことするな」って言われて目が覚めた。

じっとりと嫌な汗を全身にかいていて、シャワーを浴びていたら、右手にじんわりを違和感を感じて、見てみたら、手首の所に人に掴まれたような痣。

クッキリと残ってる。

川島さんが心配になって、身支度もそこそこに病院に向かって、川島さんの様子を看護士さんに聞いたら、夕べ一回危篤状態になったけど、持ち直したとの事。

ホッとしたと同時に、あの声の主のこととか思い出してガクブルしてたら、日勤終わった看護士さんが、「ご飯おごってあげるからおいで」って。

考えてみたら、夜勤バイトの時の差し入れ弁当から、何も食べてないことに気付いて、ついてく事にした。

その看護士さん池谷さん(仮名)が、個室の落ち着いた雰囲気の居酒屋に連れてってくれたんだけど、すごく神妙な顔つきというか、ベラベラしゃべるでもなく、注文してしばらくはツマミ食べながら酒飲んでてさ、こっちもヘンダナーとか思いながらも、黙々と食べてたのね。

んでお腹もいっぱいになって、フー……

って一息ついた頃に、池谷さんが話し始めたわけよ。

「もしかして、変な夢みなかった?」

かなりビビってさ、もしかして池谷さんも見たことあるのかって聞いたら、池谷さん顔面蒼白になりながらも頷いてる。

「あたし……患者さんの手離しちゃったんだ……」

池谷さん、泣きながらそう言うんだよ。

その患者さんは亡くなったそうで、池谷さんは毎日後悔したそうだ。

それ以来、何度も夢に患者さんが出てきて、池谷さんにすがりついて

「助けて……助けて………」って繰り返すそうだ。

その患者さんの足には沢山の人の影がまとわりついていて、池谷さんの患者さんを引き込もうとしているようだと。

私は身震いした。あの時川島さんの手を離していたら……

後日談

自分は看護士になるの諦めて、短大卒業した後、保健士の資格取るために専門通ってる頃、当時同じ短大通ってた同級生がその病院に勤めて、その子から聞いた話。

池谷さん、自殺したそうです。

私が短大在学中に、すでに精神的におかしくなったらしく、退職して、精神科に入退院を繰り返すようになってしまったみたいで、うわ言みたいに「あたしは悪くない」って繰り返してたらしい。

最後は病院からの投身自殺だったようです。

ちなみに、川島さんは元気で、毎年年賀状がきています。

(了)

 

慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件

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  1. より:

    夢?

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