【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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防犯カメラに映る謎の人影

   

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以前『釈迦院』の話を投稿した者です。

今度は友人から聞いた話をしようと思います。

投稿者「石屋 ◆-」2016/07/29

中学時代からの付き合いで東京で警察官をやっている友人がいます。

警察の仕事をしていてもやはり不可解、超常現象的な事はあるようで、

「警察の仕事やってると、そんなものより人間の方が怖くなるわ!」と言っていた友人が、

「まあ、それでも変な心霊的な体験をしたって話は同僚とかから聞くよ。その内の一つの同僚の先輩が体験した話聞く?」

と話してくれたものなのですが……

ある日の深夜、とあるマンションの警備室から、『防犯カメラに、血塗れの人が映っている』との通報が入ってきました。

その先輩が対応して、

「血塗れなら怪我をしているかもしれないから、一応救急車にも連絡した方が良くないですか?」

と言うと、その警備員の人が

『いや、それが、なんて言ったらいいのか、居なくなるんです。そこから』

と、歯切れが悪い感じで伝えてくる。

「は?どういうことです?」

訊ねると、その事に気付いたのは二十分程前で、三階の廊下を映しているカメラの画面にカメラに背を向けて座り込んでいる、どうやら女性らしき人物が映っている。

髪は黒のロングで白のワンピース、所謂『貞子スタイル』という風体だったのだが、その白いワンピースに所々血の滲んだような赤い斑点が見えている。

多少画質が良いとはいえ、防犯カメラから見て気付くくらいだから相当出血しているに違いない。

仮に別の可能性……たとえばその女性が誰かを襲って付いた『返り血』だったにしても、それを確認して、事件ならば通報しなければならない。

そう思って警備員は三階に向かったそうです。

エレベーターで三階に着くと、カメラが廊下を映している場所に向かいます。

けれども誰も居ません。

廊下の突き当たりにある非常階段も念の為に扉を開けて確認したが、そこに人が居る気配はない。

エレベーターの到着する音で逃げたのかもしれない。

そう思って、エレベーターではなく階段を降りて警備室に戻りました。

非常階段ではなく普通の階段を降りて逃げてたのなら、もしかしたらばったりと会うかもしれないと考えながら。

結局、警備室に戻る間に出くわす事はなかったのですが、再びカメラの映像に眼を向けると居るんです。同じ場所に同じ体勢で女性がそこに。

少しゾッとするものを感じながらも、

「ああ、自分が警備室に戻ったから彼女も戻ってきたんだな」

と思い、今度は気付かれないよう、エレベーターではなく階段を昇って三階に向かう事にしました。

ライトの電源を切って息を足音を殺して三階まで行き、カメラの場所に近づくと一気に走って、ライトを点けてその場所を照らします。

……が、誰もいません。

位置的にエレベーターの方に逃げたのなら警備員に出くわすので、非常階段の方に逃げたのかと思い、非常階段を先程の様に調べます。

ですがやはりいません。

もしやこの階に自分の部屋があって、部屋に逃げ込んだのかとも考えましたが、それならドアの開閉音が聞こえるはずです。

そうだ、非常階段に逃げたのなら非常ドアの開く音がしたはずだ。

改めてそこに気付くと、冷たい悪寒が背中を走ります。

そして慌てて警備室に戻り通報した、というわけです。

そこまで聞いて先輩が、「分かりました。一応そちらに向かいます」と伝えました。

『ありがとうございます。今電話しながらカメラを見たんですが、やっぱり居ます』

警備員が若干震える声で言ってきたので、

「とりあえず自分が向かうまで警備室に待機しててください。なんらかの事件の可能性がありますので」

そう言って同僚(友人の同僚)に「ちょっと行ってくる」と簡単に通報の内容を告げて、マンションに向かったそうです。

マンションに着いて、警備室に向かうと警備員が安堵した様子で話しかけてきました。

「待機している間ずっとカメラを見ていましたが、女性は微動だにしていません」

そう言ってカメラの前まで先輩を案内すると、女性の映っているカメラを指で指し示します。

「……確かに血塗れみたいですね」

「でしょう?いや、良かった。実は自分にだけしか見えてなかったらどうしようかと」

少し余裕が出てきたのか警備員が笑ってそう言います。

「それでどうしましょうか」

「そうですね、私が一回見に行きましょう。それで警備員さんはカメラを見ていてください。もし逃げれらても、どっちに逃げたのかそれで分かりますから」

先輩がそう言うと、警備員が非常階段の方から三階に向かったほうが良いと言いました。

これならエレベータを使って逃げるのなら何階で降りたか分かるし、

階段で下に逃げたのなら、カメラを見ている警備員が警備室から出てすぐに捕まえに行ける、

上に逃げたのならそのまま追いかけれるから効率が良い、との事でした。

その提案を了解すると、先輩が非常階段に向かいます。

非常灯のぼんやりした明かり中を昇って行きます。

三階の非常ドアを空ける前に、そっと耳を傾けて様子を伺います。

まあ、鉄製の少し分厚い扉だったので、あんまり意味は無いなと思ったそうですが、それでも様子を伺って、女性が逃げ出した雰囲気も無かったので勢い良くドアを開けたそうです。

 

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即座にライトを照らしてカメラの場所を見ましたが、誰もいません。

エレベータが動いた気配も、階段を駆けていく足音もありません。

「逃げられたかな」

しばらくその場所を調べましたが、人の気配がないので警備室に戻る事にしました。

非常階段ではなく普通の階段の方で警備室に戻ると、警備員が顔を真っ青にしています。

「どうしました?逃げた場所は分かりましたか?」

「警官さん、見えなかったんですか?」

「え?」

「警官さんがカメラの場所を照らした時に、女性が顔を上げて警官さんを見てたんですよ!」

先輩が声にならない声を喉で出すと、警備員がカメラの映像を巻き戻して見せてくれました。

非常ドアを開けて先輩がライトを照らします。

ライトがカメラに映っている女性を照らすと、女性が顔を上げる様子が見てとれました。

カメラには背を向けている位置なので顔は分かりませんが、はっきりと先輩を視界に捕らえている事だけは分かります。

そのまま立ち上がるとゆっくりと歩き出し……

先輩に近づくかと思われましたが、そのまま向きを変えて階段を降りていきました。

そして警備室に戻る為、女性が降りていった後を追うように先輩が階段を降りていくところで、警備員が映像を止めました。

「……見えなかったんですか?」

「……『居なかった』ですよ……」

お互いに小声で呟くように言うと、しばらく黙りこんでしまいました。

五分程経った頃、「どうしましょうか……」と警備員が聞いてきました。

「とりあえず今日は、もう何かあったらまた通報する事にして、警備室からなるべく出ないようにしてください。カメラにまたあの女性が映っても無視するようにお願いします」

警察としてもそれ以上何も出来ません。

あの女性が何かの事件の加害者か被害者だったにしても、居ない者を捕まえる、あるいは保護する事はできません。

警備員は弱弱しく「分かりました」とだけ答えると、

「ただ一人になるのは嫌なので、誰かに来てもらって朝まで一緒に居てもらいたいと思います。それまでここに居てもらえませんか」

と電話の受話器を取りながら聞いてきました。

断る理由もなくまた、警備員の気持ちも理解出来たので先輩は了承しました。

警備員が電話しておよそ三十分程で別の警備員が到着しました。

ある程度の経緯を先輩が話して、カメラの映像を見せると、

「心霊とか信じない方なんですが、これは異常だという事は分かります。朝まで一緒にいますよ」

と理解してくれたようでした。

「では自分はこれで。何も出来なくて申し訳ない」

先輩が頭を下げると、二人の警備員が同じように頭を下げました。

「いえいえこちらこそ」

「来ていただいてありがとうございました」

そうして先輩が警備室を出てマンションの玄関を出ようとした時に、入り口を向いている防犯カメラが眼に入ります。

「今自分が出て行こうとしているのを、あの二人は警備室で見ているのだろうか」

と一瞬考え、思わずカメラのレンズを見つめていました。

「……!」

その時先輩は見たそうです。

レンズに反射して映った自分の後ろに、あの血塗れの女性が居るのを。

先輩は驚きながらも、カメラを通して見ているかもしれない警備員が、

この様子を見て不安になってはいけない、と冷静に判断して、そのままカメラを見ずに大急ぎで帰ったそうです。

そして同僚の元に帰った後に、上記の出来事を話したというわけです。

「で、それを更に同僚から俺が聞いたわけ。『警官にはそういう出来事にも遭遇する事があるから覚悟はしておけ』的な意味合いで」

「なるほど」

「でもな高い所にある防犯カメラのレンズって良く見えたよな、って俺ツッコんだわけよ」

「ふむ」

「そしたらさ、同僚が『同じ事先輩に言ったんだけどさ、先輩はこう言ったよ』て続けたのよ」

「うん」

「むしろ高い所にあるからハッキリ見えなくて済んだよ。女性の『顔」がね』てさ」

「なにそれ怖いじゃねーかばかやろう」

「お前が聞きたいって言ったんじゃねーかばかやろう。『多分顔がハッキリ見えていたら、正気じゃなくなったかもしれない』って帰ってきて思ったんだってさ」

以上が警官である友人から聞いた話です。

何かが『映る』のは映像の画面だけとは限らないようで……

(了)

 

中国の呪術 [ 松本浩一 ]

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