【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

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足音

   

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俺の住んでた実家、まぁマンションなんだが、これがちょっと地元で有名でね。

そう、自殺者が多いので有名なんだ。うん、これから話すことも事実だ。

ちなみに、俺の住んでる場所は十三階。そして非常階段の隣。

要はその階の一番端に住んでいたんだ。まぁ、今でも住んでるけどね。

その非常階段ってのが、よく飛び降りが出る場所でね。

ちなみに十四階建てのマンションなんだけど、十四階から飛び降りて、何を躊躇ったのか十三階の手すりを掴もうとしたヤツがいる。

その時の跡が一ヶ月くらい残っていたりしたんだ。

そう、その手すりを掴もうとした跡が残っていた場所、そこが俺の家のすぐ隣の非常階段だったんだ。

そう、言っておかなきゃならないことがある。

昔、俺と弟は同じ部屋にいてね。その部屋っていうのが、玄関を入ってすぐの部屋。もっとも非常階段に近い部屋だったんだ。

そんな俺と弟の部屋。玄関外の廊下沿いにある部屋。

廊下沿いに窓がある。うん。結構大きい窓、それと天窓があるんだ。

そんな部屋にいたもんだから、誰かが非情階段や外の廊下を使うとすぐ音で分かるんだ。あ、今人が通ったってね。

そう、あれは確か十三階の手すりの跡が消されたすぐ後のことだった。

俺と弟は部屋でゲームをやってたんだ。けっこう熱中しちゃってね、気づいたらもう夜の一時になっていた。

そろそろ寝るか~、なんて言いながら、弟と布団を敷いて寝てたんだ。

足音が聞こえる。外から。

もう長年二人で住んでる部屋だからね、誰かが家の前を通ると音ですぐ分かるんだ。

廊下の向こう側からこっちに歩いてくるな、ってね。最初は全く気にならなかった。

いつものことだったんだ。

でもその日は違った。足音が長すぎたんだ。

ずーっと聞こえるんだよ、足音が。

それは弟も気づいててね、二人でうるせぇよな何やってんだ、なんて暗い部屋で喋ってた。

だって本当に長いんだ。時計を見たらもうすぐ三時になるっていうのに。

弟はあまり気の短い方じゃなくてね、三時になったら窓開けて顔見てやる! なんて息巻いちゃってさ。

それで二人でそろそろと窓に寄っていって、誰が外でずっと歩いてるのかを見ようと思った。

分かる顔だったら苦情でも入れてやろうと思ってさ。

そして、三時になった。

凄いでかい音がした。

ガシャーンって音だ。

でも、俺たちには聞きなれた音だった。非常階段のドアが閉まった音だったんだ。

うちのマンションの非常階段の入り口にはドアがついててね、それが閉まる時はすごいでかい音がする。

本当、ガシャーンというでかい音。

ということは、外を歩いてたヤツは非常階段へ抜けてったらしい。

一応二人で窓から廊下を覗いたけど、人影は無かった。

でも、始まりはそれからだった。

毎晩、足音が鳴るんだ。

深夜一時半から三時まで。そして三時になったら非常階段を出て消えていく人。

最初はね、こう思ったんだ。

その時間にマンションの中を散歩してる人がいるんじゃないか? もしかして、新聞配達の人の足音なんじゃないか?

ま、ガキの考えるレベルだった。

でも、一時間半も自分の家の前を歩き回るってことについては全然分からなかったんだ。
弟が先に耐えられなくなった。

「足跡がした瞬間に窓を開けて、正体見てやろうぜ」

そんな提案を持ち出した。うん、俺だって前から気になってたんだ。

決行は今夜。二人は深夜一時半まで部屋を暗くして待った。

部屋が明るいとこないかもしれない、なんて変な思いを持ってたからね。

そして一時半。足音が聞こえ始めた。

よく聞くと、その足音っていうのは変だった。

こっちに向かってきているように聞こえるけど、全然こっちにこない。

そんな足音だった。なんだか嫌な予感がした。

弟はそんなことには興味がないのか、正体を突き止めることだけが全てだった。

「兄ちゃん、いっせいのせ、で開けるぞ」

俺は頷いた。

そして、不可思議な足音の正体発覚までのカウントダウン。

「いっせぇの、せ!」

俺たちは一気に窓を開けて足音が向かってくる方向を見た。

直後だった。

ガシャーン!

顔を向けた方向の後ろで音が鳴る。聞きなれた非常階段の音。

さっきまで部屋に近づいてるはずだったのに……

弟はやたらと悔しがった。

恐怖よりも、正体を暴けなかったことに憤慨しているようだった。

そして弟はまたもや迷惑な案を出した。

夜一時半に外で隠れて待って、正体を突き止める。それが弟の意地の案だった。

俺はもう正直付き合いたくなかった。嫌だったんだ、関わるのが。

危害を加えられないから別にいいじゃない、弟に言った。

「じゃあ俺一人で行くよ!」

弟はまたもや憤慨。

しょうがないから着いていく俺。

その夜、弟と俺は三時まで喧しく鳴らされる非常階段のドアの向こうで待った。

そしていつもの様に足音は近づいてくる。

時計を見た弟。

あと一分。

あと三〇秒。

あと一〇秒、九、八、七……

突然、非常階段の前で足音が止まった。

そして聞きなれない音。

ガチャーン!

俺と弟の部屋の窓が割れる音だった。

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次の日、弟の学校から電話があった。

二階から落ちてきた鉄アレイが肩に命中。病院へ行ったらしい。

そして俺もその日四十度の熱を出して病院へ行く羽目になる。

そして次の日から、外の足音はぱったりと消えた。

その後、全く足音はしなくなった。いや、それには理由があったらしい。

窓ガラスが割れた夜、いろいろと親に問い詰められた。

俺と弟は正直に答えた。親には内緒で足音の調査をしてきたことなど。

その話は親から管理人に報告され、管理人は俺の部屋の横の非常階段で御祓いをすることになった。

御祓いは俺たちが学校に行ってる間に済まされた。

たぶんそのせいで足音は消えたんだろう。親はそう言った。

……それから約数年経った。俺と弟は大学生になっていた。

その頃俺は一人暮らしをしていて、実家に帰ることは稀だった。

しかしその日は友人と遊んでいて電車がなくなってしまい、なんとか実家へ送ってもらって実家に一泊することになった。

(ドア、変じゃねぇのか?)

俺は最初そう思った。時間は夜の三時。別に酔ってはいなかった。

ただ、非常階段のドアがゆがんでみえる。目の錯覚?

俺は近づく。だって、その非常階段のドアの目の前が俺の家なんだから。

進まなくちゃ。進まなくちゃ。

進んでいくと、やっと見えた。

どうやら非情階段のドアの前に何かがあるらしい。

白い煙? 弟が窓開けてタバコでも吸ってるのか?

なんだよ。びっくりさせやがって……

でも変なんだ。その煙、人の形をしてたんだ。

俺は進んだ。だって進まなきゃ俺は家に入れない。

進んだ。もう少しで家の前なんだ。もうすぐ。

見たくない。でも、俺は白い人の形の何かをずっと見ていた。

でも近づく。もしかして、足音はこいつか?
懐かしい記憶が甦る。こいつか? こいつなのか?
俺は進んだ。

もうすぐ俺の家の玄関の前。もうすぐ。

白い人の何か……消えた。

非常階段に吸い込まれるようにして消えた。

俺はそのまま玄関の前まで行き、玄関の前に立った。

消えたか……

そう思って玄関の鍵を開けようとした時だった。

後ろで風が吹いた。

反射的に、後ろを向いた。

そしたら、見たんだ。うちのある階の一つ上、一四階から落ちる白い布切れのようなもの。

人だった。間違いなく、人だった。年配の男性。真っ白だったけど、分かった。

はるか下へ落下していく白い影。下を覗いた時には。もう見えなかった。

あれか、多分俺と弟が追い求めた足音の正体。

14階から飛び降り、十三階の手すりに跡を付けた誰か。

とりあえず、俺はすぐに家に入った。

そして俺は考えたんだ。

お祓いしたよな?

もう数年前だけど確かにお祓いした。それから足音は消えた。

確かに足音は消えた。でもまだいる。俺の家の横の非常階段にはまだいるんだ。

この話、弟には言っていない。

前の時は偶然だったとしても、もしかして本当に怪我に関わっているなら、弟ならやりかねない。

また怪我が起きるかもしれない。そう思ったんだ。

その次の日、俺は川越で車にはねられた。

(了)

 

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