【厳選】 怪談・都市伝説・怖い話まとめ

ネットで見つけた、都市伝説・怪談・ほんとにあった怖い話・世にも奇妙な物語・心霊系・不思議系・電波系・オカルト系のお話シリーズです♪

*

三番座敷

      2017/09/10

Sponsored Link

あたしがまだ高校生の頃、当時首都圏では有名なフランチャイズの居酒屋でバイトしてたときの話。

41 :喪女が語る心霊現象:2010/07/19(月) 02:17:29 ID:WjIwyNKw

先輩のお姐さん達も歳が近く、厨房の板さん達も口は悪いけどすごく優しかった。

店内は一階がカウンター席とファミリー席。

普段使わない二階がコの字形の大きなお座敷で、コの字の右側をふすまで仕切って、手前から一番二番、コの字の左側の大座敷は取り敢えず四番五番と呼んでいた。

その奥、一・二・四・五番を繋ぐ通路の右、二番の奥に《三番座敷》があった。

二階には更衣室がある為、出勤・帰宅時には必ず二階に行かなければならないんだけど、何故か座敷の方にえも言われぬ威圧感を感じて、常に座敷の方は見ないようにして更衣室を使っていた。

ある時、一階満員で二階にも沢山のお客さんをお迎えする事になり、私一人で二階に上がった。

一階からエレベーターで上がって来る料理をお出ししたり、飲み物のオーダー受けたり、《三番座敷》以外の部屋全てにお客さまが入っているとはいえ、そんなに大変な仕事では無かった。

なので暇を見て客室に背を向ける形で客室順のオーダー伝票を整理していた。

とその時、左耳の後ろから、若い女性が三味線を弾きながら長唄らしきものを唄っているのが聞こえた。

「粋なお客さまもいるんだな……」と思い、仕事を続けた。

しかし、その後どの部屋に伺っても三味線を持った若い女性はいない。

不思議に思って、たまたま様子を見に来てくれたお姐さんに事の次第を告げると顔色を変え、

「板場の鉄さんに今の話しといで」

と、問答無用で板場へ行かされた。

板場でその話をすると、いつも威勢のいい鉄さんが神妙な顔つきになり、付いて来いと言う。

言われるがまま付いて行くと、二階の左右の座敷を繋ぐ通路の前まで来た。

通路はふすまが閉められ中は見えない状態だったが、鉄さんが無言のままふすまを開いた。

そこには明らかに『お浄め』と思える水・酒・塩がトレーに供えられていた。

訳がわからないまま鉄さんを見ると、ポツリポツリと経緯を話し出した。

この通路と繋がっている《三番座敷》は普段お客を入れる事が無い座敷で、主に店の人間が店を閉めた後、会計をするのにこの部屋を使用しているそうだ。

しかし閉店が十一時で、片づけを終わらせて会計作業になると十二時をまわっている。

疲れた身体で会計作業を終わらせ、そのまま座敷で眠ってしまう事もあったと言う。

だがこの部屋にいると、必ず誰かの視線を感じると言う。

視線だけではなく、隣に座る気配……そして白粉の匂い。

会計を担当する人間全てがこの不可解な感覚に遭遇し、社員の間で頭を悩ませていたらしい。

鉄さんはそれで昨夜、この『お浄め』を置いたと言う。

「これで納得してくれたと思いたいんだがな……」

と言う鉄さんの言葉の指すものが、私の聞いた唄声かはわからない。

ただ、この店のある場所が、昔は女郎街だったのは確かだ。

 


鬼・鬼婆の怪談

Sponsored Link

 - 怪談

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

廃駅のベンチ

これは、今から数年前、私が大学生だったときの体験談です。 152 :2006/0 …

山道で佇む男

  昔の話。俺は夜の山道を車でよく走っていた。 302:2007/08 …

病院の怪談Ⅲ ~ 最期の会話

一緒に働いていた友人の話 528 :本当にあった怖い名無し:2015/09/16 …

廊下の亡霊

俺の姉の友人、美津子の話。 468 :本当にあった怖い名無し:2006/04/2 …

真夜中の花嫁

もうずいぶんと前のこと。亡くなった爺さんの十三回忌で信州の松本に帰った。 773 …

叔父さんシリーズ【全話コンプリート】

第一話 邪視 これは俺が14歳の時の話だ。冬休みに、N県にある叔父(と言ってもま …

笑う霊

  母が父のいる田舎に嫁いできたとき、母は「都会もん」(と言っても県庁 …

目玉が見つからなくて…【聞くと呪われる系の話】

これは私が学生の頃、部活の合宿で先輩に聞いたものです。 374 名前:あなたのう …

賃貸一軒家に棲む老婆の霊

うちの親父から聞いた話。 親父が大学三四年の間、男三人で小さくて古い一軒家を借り …

無邪気な子供~コンビニ店員シリーズ05

本日土曜日、バイト先コンビニの女子高生と映画を見に行くことになった。 当然浮かれ …